アニメ『境界戦機』の個人的な感想 第8話編①(何してるのこの人達?)
今回の8話、最初から最後までデタラメな内容であるのは承知していたつもりだったが、見返していて新しく突っ込みどころが出てくるという「クソマズいスルメのような回」である。
正直言うと気は進まないがこの回は境界戦機を語る上である意味外せないであるのでやるしかない。
まずアバンで物資を運んでいたヤタガラスのメンバーが山中に煙が上がっているのを見つけるところから始まる。このメンバーはその後ゴーケンにこのことを報告することになるのだが、何があったのかはまだ明かされない。
さて前回のラストでキリュウとゴベールに引き合わされたアモウ達はゴベールが持ってきたメイレス用の新武装を見ることになる。
ケンブ向けのクロー付きのシールドとジョーガン向けの二丁拳銃であるのだが、どういうことかレイキには何も用意していなかった。
レイキの運用状況が全く何も言及されていないとしてもケンブより先に完成していただろうと思っていたのでケンブが活動しだした後で武装を発注したからなのかもしれないが、どうにも引っ掛かる。
アモウがシールドクローについて独り言を言ってたりする中でキリュウの携帯に連絡が入る。それを受けた彼は自分に着いてこないかとアモウ達に促すのだった。
突然ヤラセ番組じみてくる
連れられて到着したのは20年前に廃村になったという集落で人はもういない筈なのだかどうやらそうではないらしい。
そこにいたのはフドウ一家とその親戚であった。彼らは一週間前からこの廃村に居座っているようで、何故か家系図方式で作られた一家のデータでは十人にも満たない女子供ばかりの集まりであることが分かる。
食料は釣りなどで賄ってるとのことだが子供にキノコ採りをさせてるとかトンデモなく危ないことをさせてたりと色々と不安になってくるこの一家に対してキリュウは自分達が助けになりたいと言い出すのだった。
それを見ていたアモウは人助けもしているのかと感心し、ガシンはそれに対してこうした活動が日本復興に繋がると代表は信じていると返すのだった。
いやいやいやいや
待て待て待て待て
その一家は元いた場所が戦争とかでメチャクチャになってしまったせいであの村にやって来た、いわば不法占拠者なのだ。それをいくら助けたところで日本復興に繋がるとはとても思えない。
第一ヤタガラスらレジスタンスは経済圏勢力からはテロリスト扱いされている筈なのにこうも民間人に気軽に接触しているのは危機感が欠落していると言わざるを得ない。一体自分達を何だと思っているのやら…
ともあれやると決まったものは仕方ない。
一夜明けて作戦会議が開かれる。ちなみにアモウ達は見てるだけだ。
食料、水、電気が足りないことがあらかじめ言及されこれをどうするかが話し合われるのだが、その結果として「井戸の掘削担当」「水車の製作担当」「家屋の修理担当」に分担して作業することが決まった。
さてお気付きだろうか?
この会議では食料の安定した供給については何も決められていないのだ。以前家族の代表者から食料が危ういことが告げられたにも関わらずである。
どうしてそんなことになるのかを考えるに、作り手の側に『流通』という概念が思考から抜け落ちているからと自分は推測する。
何せ日本奪還だの日本復興だの言っておきながら
「綺麗に舗装された道路」
「親の遺産で通信教育」
「食べきれない量の料理を作る老夫婦」
「おにぎり100円セールを行うコンビニ」
「ビールジョッキ500円のお好み焼き屋」
「ホテルに宿泊&外食」
「酒屋を営む日本人」
…という具合に設定と反するような物資的な豊かさを見せつけられた身としてはそういう考えにならざるを得ない。
自分達が当たり前に享受しているものへの意識が抜け落ちているからこんなことになるんだろうなと。
しかし今回は「ヤラセくさいテレビ番組」のような感じを前半の時点で強くかんじてしまうのたが、次の記事ではそれがより強くなることについて述べていきたい。
もう勘弁してよ…
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