アニメ『境界戦機』の個人的な感想 第16話編①(ろくに動かない主役ロボがいるってマジ?)

前回のアモウの行動とその変わりように動揺を隠せないガシン達だったが、何がアモウをそこまでさせるのか聞き出せないでいた。
シオンがどうにか話をしようとしても「ごめん」の一言だけしか返ってこず、ガシンも当たり障りのないことを口にするのが精一杯。
そんな重い空気を引き摺ったままヤタガラス一行は避難民を別の一団に任せて新本部へ向かうのであった。
一方北米軍とユーラシア軍が境界線で対峙、如何なる敵であろうと勝ってみせる意志を見せるアレクセイと新たな機体の初陣へと臨むブラッドがぶつかり合うことになる…

あらすじだけ抜き出すとそれなりのものに見えるし北米軍対ユーラシア軍の戦いはこのアニメではまだ見れたシーンであるのは確かなのたが、とにかく主人公サイドであるはずのヤタガラスが相変わらずろくに行動を起こさないのはロボットアニメとかそれ以前の問題であろうに。

デタラメ脚本の面目躍如

アモウから何も聞けず落ち込んでいたシオンにミスズが話をすることになるのだが、これがまた見ていられない。
まず暗い様子のシオンに不自然なまでの明るい感じで話し出し、シオンが泣き出したら謝りはしたものの「自分変なこと言った!?」と酷くズレていることを言うのである。挙げ句にシオンから色々と聞いた後に答えたのが「アモウくんは何も変わってない」と来てる。

このやり取りなのだが言わせてるセリフも話の持って行き方もデタラメなのである。

まずミスズがアレなのは先に述べたがシオンもセリフを喋っている内に自分の気持ちがぐちゃぐちゃになっただの何か怒らせちゃったのかという調子で問題の本質からズレてるとしか思えないことを言っており、その上ミスズのおかしな解答をあっさり受け入れてしまっていたりと正しくどっちもどっちな状態なのだ。
そもそもアモウは食事も受け付けないような有り様になっていることがこの後の描写で分かるからミスズの「何も変わってない」は嘘になってしまっている。
これならシオンに「ミスズさんから何かあったのか教えて欲しい」と言らせて「それは自分からは答えられない」と暗い顔でもさせて返しておけばまだ雰囲気が出ていたとつい考えしまう。
それとこの後に移動中ガシンがシオンに「アモウはうなされていた」ことを明かすのだが、「シオンは知らないだろうが」と前置きでマウント取ったり「水臭いんだよ」とぼやいたりとやっぱり違和感のあるセリフ回しになってしまっている。

そして話の最後、新本部に到着してからガシンとシオンはアモウに直接何があったのか問いただす場面でそれを誤魔化そうとするアモウにガシンが思いの丈をぶつけることになる。
一見良いシーンにも思えるが肝心のガシンがアモウ相手に友情を抱いている描写が足りてないのでこれもまた唐突な印象がある。
結局ろくに固めてない土台の上にデタラメな置き方で要素を足していくから話の筋が目茶苦茶になってしまっているのだ。

毎度のことながら脚本家は視聴者を馬鹿にするのも大概にしろと言いたくなる。その場しのぎで良さそうな感じにしたいのなら全く出来ていないぞとも。

記事は一旦ここで区切りたい、そうしなければ延々と文句を言ってしまいそうだ。
次回は主人公達が放棄してるロボシーンを見ていこうと思う。

一体これは何のアニメなのやら…

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