アニメ『境界戦機』の個人的な感想 第25話編①(まさかの本音漏れ出し)

カッコつかない、盛り上がらない、話の筋はいい加減と、三重苦揃ったこのアニメも遂に最終回。奇跡的な巻き返しなんてもはや期待しようがなく、むしろ予想していなかった方向に飛んでいき、ヘンテコな墜落をしてしまうのだろう。
ある意味衝撃的なものになるだろうことが予想出来る最終回について話していこうと思う。

さて前回はガイが過電流だかで調子がおかしくなった挙げ句ガイが消え、ケンブが機能停止状態になってしまってさぁ大変!…というところで終わっていた。
そんなケンブの姿を見たブラッドは「(ケンブは)ここまでか…」と呟くのだが、見てるこちらとしては「いやそれお前のことやろブラッド?」と言いたくなってしまう。
何せこの時点でブラッドは既にズタボロ、頭から血を垂れ流し息も絶え絶えでいつ気を失ってもおかしくない有り様だ。こんなのにパイロットとして乗り込まれた結果特大ナーフを食らわされているに等しいゴーストが不憫になってくる。

それでもファントムは身を起こしてケンブに止めを差そうとするが、突然ケンブが再起動して攻撃を躱す。
一体何事かと思えばケイとナユタがガイをフォローしているらしい、自分等が本来コントロールしている機体を放ったらかしにして。

…バカなんじゃなかろうか?
これでもしジョウガンかレイキがやられるような事があれば一体どうするつもりなんだろうか…と思うだけ無駄である。

もはやメインスタッフは筋の通った話を用意するよりもどこかで見かけたようなシチュエーションを雑に真似ることで時間潰しをする魂胆なのだとしか思えない。
それは最初からそういういい加減さは確かにあったが新日本編…というよりも二期以降よりその傾向が強くなっているのだが、それについては別の機会に話したい。

話を本編に戻すがここにきて北米軍優勢の戦況に変化が起こる。北米軍がゴーストをベースとしたAIを使うなら自分達も同じことをすればいいと(今更)気付いたミスズがガイ達アイレスを基にしたAIをアップデートしたところ、新日本軍のアメインは急激に性能が向上して北米軍を圧倒し始めたのである。

最初からそうしろや。
てか実装してなかったのか?
それまで機体に入れてたAIとやらは一体なんだったんだ!?
この戦いが始まる前は自律思考型AIを基にしたものを機体に搭載したという話は嘘だったのか!!?

さてこれには北米軍首脳部(?)も慌てふためき、「いざとなったらコイツ(総司令)に責任押し付けちゃえばいいや」みたいに考えていたスピアーズも動揺するが、そんな彼を更に狼狽させる事態が発生する。

なんとオープンチャンネルで養子であるブラッドとアモウの痛々しいやり取りが垂れ流しにされてしまったのだ。

そしてこの内容がまた酷いのだ。
まずブラッドが「今の時代の戦争は無人機が主流でありそれ故に生身で戦場に身を置くものは軽んじられることが許せないから自分はそれに抗う。その為に必要な力である暴力を自ら選んだ」と言い出す。
だがそれまで無人機として最高のパフォーマンスを示していたゴーストを何も考えず有人機に組み込んだ挙げ句自分が乗り込み怪我しまくりの足手まといにしかなってない奴が何を言ったところで「これじゃ無人機の方が良いじゃん」としかならず、もうこの時点でメチャクチャみっともないのだ。

これに対してアモウは「こんなのAIの方がよほど人間らしい」だの「オレはガイと出会って変われた」だの微妙に適切じゃない答えを返している。
相手の言った内容を多少は反映させているにも関わらずよくよく聞くとこの場で求められる答えは口にしないある意味凄まじいノーコンぶり、これでは『言葉のドッジボール』ではなくて『言葉のフォアボール』である。

この聞いてるだけで気が抜けてしまいそうな会話で心乱されたのはスピアーズだけじゃなく、それまで自分を追ってきた傭兵だかヒットマンだか相手に有利に立ち回っていたゴベールも同じで、それぞれ「この不愉快な放送は何だ!?」とか「このバカげた放送を止めろ」とか言って憤慨した所を隙をつかれて仲良くお縄となってしまうのであった。

敵サイドの黒幕らしい二人が呆気なく捕まってしまったがそれでもアモウとブラッドの戦いは終わらない。
ガシンとシオンとかはどうしたのかって?

アイツらなら何かすっかり戦闘を止めてギャラリー状態になってたぞ。これあの放送聞いた全員が馬鹿馬鹿しくなって戦闘放棄してる可能性が微レ存…?

まぁ無理もないか。
そんなこんなで無理やり音声入力ネタ蒸し返したりただのパンチでファントムの右腕部が木っ端微塵になっちゃったりしつつゴースト無念の爆発四散と相成り、戦いは終結する。

そしてアモウが気付くと、ガイが消えてしまっていた。
それを見たアモウが絶叫するところで本当に決戦は終了となったのである。

さて、この後どうなったのかは次回に回そう。
次の記事で本編感想文は完結となるが、それからは一応総括的な感想も述べていきたい。

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