アニメ『境界戦機』の個人的な感想 第14話編①(積み重ねって大事よね)

前回第13話からリアルで3ヶ月、作中では8ヶ月の時間が経過した時点で始まる境界戦機の第二期。大したクオリティアップは期待するだけ無駄であるがはてさてどうなることやら。

隠岐の島での戦いから8ヶ月経過した日本では北米軍が自立思考型AI搭載型アメイン『ブレイディフォックス』(以後フォックス)を開発し他の経済圏勢力を圧倒しているという発言がされているが、8ヶ月も時間がかかっているにしては進行速度がいささか遅いような気がしてならない。

ただその北米軍のフォックスだが自立思考型AIだけでなくレーザー兵器を(脈絡なく)メイン兵装に採用してたり大きな盾を持っていたりと機動性が大きく落ちているという見方も出来なくないが、そこまでスタッフにより考えられてるかは正直怪しい。
何せアメインを載せた飛行機らしき描写の直後に爆弾の投下音みたいなものを入れてくるアニメなのだから。音響のミスしただけかもしれないがアメインだけじゃなくて爆弾まで積んでるのは無理があるだろうに。
設定すり合わせをスタッフの間で行っているのか疑わしい。

場面はガシンらの戦闘に移るが北米軍のアメインはやはり棒立ち気味で動き回るジョウガンとレイキが一方的に撃破している。
しかしヤタガラスはブレンゾン社のサポートを無くして補給もままならないとのこと。外国企業に補給丸投げのレジスタンスというのも考えものである。あと整備主任やってた人もいなくなったとのことでかなり危うくなっている。
ただここまでくると「後でこれが帳消しになるんでしょ」と思えてくる。
それとリモート会議で現場に身を置かないでおきながら「避難民の存在もあれば日本解放の大きな力になる」と根拠なく口にする代表とか作品のキャッチコピー「知らない誰かを守るために」を口にするガシンとかカッコつけようとして余計に格好悪い感じになってるのはいかにもこのアニメらしい。
話の持って行き方が相変わらずヘタクソだなと。

ヤタガラスがキャンプであーでもないこーでもないとしていると、避難民と他のレジスタンスメンバーが合流してくる。北米軍に追い込まれてこうなってしまったとのことらしい。
物資が乏しいところに押しかけられたせいか事前に『避難民の脱出』を命令されていたにも関わらずヤタガラスの面々も動揺を隠せない様子である。
いやいやいや、100人程度増えた途端にどうにもならなくなるって根本的な作戦活動に無理があっただろとしか。ヤタガラスの管理能力の無さが改めて露呈してしまっている。
後そんな状況でリモート画面越しに代表がいきなり「この状況は我々の立場を変える好機になる」だなんて口走るものだから「お前現場が明らかにやばいのに何言ってんだこの馬面がぁ〜!!!」と内心思ってしまった。
ダメダメなのはヤタガラスか、あるいはアニメスタッフか?おそらくは両方なのだろう。

流石にこのまま北米軍に攻撃されるのは不味いということで、避難民の脱出までの時間稼ぎの為の交渉をしに向かうのだが、そもそも肝心の交渉相手である北米軍人トニー・ブランク大尉がこの追い込みを仕掛けた張本人であり、更に押しかけた人間の中に自身が手懐けた者を入り込ませヤラセまでさせている。
しかしここの場面トニーの狡知の表現としてではなくヤタガラスがひたすらに間抜けっぽく見えてしまう表現になってしまっている。
明らかに段取りが悪いように見えるヤタガラスもだが、北米軍サイドもいちいち説明にすらなってない尺稼ぎのために入れたようなセリフばかり喋っているからだと思う。

大して素早く動いてる様子もないのに回り込まれて包囲されたり無茶な動きを消耗した機体で行いボコられたりと散々な目にあうガシンたち。
不慣れながらも動き回る戦いをしていたジョウガンに対して先程は低空飛行していたのに狙われやすい高さで飛んで案の定撃ち落とされるレイキの情けなさが際立っている。つくづく扱いが悪い。

もはやここまでかという所でオープニングにも出ていた謎の黒いアメインが登場、フォックスをバッタバッタと切り倒した所でその正体がコマーシャルで出ていたアモウが乗るケンブ斬であることが判明した所で次回に続くのであった。
…今さっき「オープニングにも出ていた」とか「コマーシャルで出ていた」とか言ってたが言い間違いではないと言っておきたい。
オープニングやCMで生存バラされる主人公っていうのも中々いない。

本当に相変わらずのダメダメぶりでむしろ安心感すらある境界戦機第二期だが、次回の記事では今回から登場した新型アメインについて少し話してみたいと思う。

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