アニメ『境界戦機』の個人的な感想 第9話編①(間違いまくりのガシンくん)

さて今回の『境界戦機』第9話なのだが最初にいくつか言っておきたいことがある

まずこの話を要約すると「ガシンくんが大好きだったお兄ちゃん(非血縁者)とケンカ別れしちゃってピエンってなる話」でしかないということ。

そしてもうひとつが「この話、一話の中の描写において酷い矛盾が発生している」ということである。

この二点でもアレなのがヒシヒシと伝わってくるのだが、細かい描写やキャラの発言にもおかしな所が全面的にあるというとんでもないことになっている。

逐一突っ込むことになるがご容赦頂きたい。
文句言わんと気が済まないのだ。

ガシン回のスタート

スポットライトに当たったガシン以外が真っ暗な場面からこの話はスタートをするのだが、ガシンはこんなことを言う。
「オレは今まで間違った選択ばかりを選んできたんだろうか…?」

これを見た自分はこう思った。
「そうだよ?」と。

このシーンではガシンが「ゴーストに父親の命を奪われたこと」と「まともな武器も持たずにゴーストに吶喊する」場面を思い起こしているのだが、これまでのガシンの描写をよく思い返してみるとケアレスミスやカッコつかない場面が少なくないのだ。

「高度な情報戦でこのキャンプは見つからない」と言った矢先にゴーストが襲ってくる。

「アモウは死への耐性を持っている」とゴーケンに言ったそばから「誰かが死ぬのを見たくない」とアモウが言い出し離脱される。(一応戻ってきたけど)

人身売買に手を染める悪代官の所業は見てるだけ。

アモウに野菜嫌いがバレてしまう。

避難指示に従うようアモウに忠告したばかりに何も出来ずにやられそうになる。

廃村でまた野菜嫌いをやってしまう。

軽く見るだけでもこれだけみっともない所を晒されてしまっているのに「何を今更格好つけて言ってるのか?」と。

そもそもガシン、アモウやシオンほど露骨ではないにしろ彼も結局のところ周囲の状況に流されてレジスタンスをやってるクチであり、そんな彼が自分の選択がどうとか言ってもしっくり来ないのだ。
まぁこのアニメではいつもの事だが。

話を本編に戻そう。
町に降りて何やらコソコソしているヤタガラスのメンバー、町に繰り出す車両を見送ったアモウ達の口から事情が説明される。
本部は町に出て買い出しを行っているらしく、隊員の私物や嗜好品を大量に買い込むこともあるとのこと。

いきなりとんでもないの出してきたものだ。
占領軍と事を構えている一団の物資供給を占領地域からの物品購入で賄っているらしいのだ。
協力員を経由して供給しているにしろここから足がつくようなことになったらどうするつもりなのか?
前回の場当たり的なボランティアまがいに続きまたヤタガラスの杜撰な組織運営が露呈してしまった訳だ。

さてそんなアモウ達…もといガシンに誰かが声をかけてきた。やたら親しげな様子から顔見知りらしい。そして対するガシンも今までに見せたことのないような明るい表情で「ユウ兄(にぃ)!」と答えるのだった…

早速レジスタンスの仕事を見られるという凡ミスをかましてしまうガシンくん。
何というかこの話のガシンくんそれまでの話に比べても精神年齢が幼くなってるんじゃないかと思われる描写がままある。
せっかくキャラに焦点を当てた回をやると思いきやこれでは先が思いやられるというものだろう。

今回はあんまり話せなかったが次回は今回出てきた「ユウ兄」について、そして彼が現在取り組んでるある「取り組み」について話したいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?