スクスタがここから復活する方法の一考察

 先日、スクスタ第24章が実装され、スクールアイドル同好会(以下、同好会)とスクールアイドル部(以下、部)の戦いの行方に注目が集まっている。
 実装された当日(2月28日)には、Twitter上でトレンド入りを果たしたが、中々、喜ばしい評判ではなかった。

そこで、本稿では、そのスクスタがここからどのようすれば復活できるのかを、いちラブライバーが一考察していきたい。

スクスタの現状

 App storeでは、現在(3月4日)、ゲームカテゴリでは100位圏外、ミュージックチャートでは32位である。これについては、ラブライブという一大コンテンツのゲームとして考えれば、低いかもしれないが、「全世界での」ランキングと考えれば、まずまずなのではと思う。

 では、そのスクスタは、現在ラブライバーからどういった評価なのかを考える。
 スクスタは、リリース当初こそ、ラブライブの新作ゲームとして注目され、このゲームのスタートを機に、虹ヶ咲に焦点が当てられ、二次創作も創られ、ラブライバーもそっちに目線を向け始めたといっても過言ではない。
 そんな、歓迎ムードで始まったスクスタは、現在、やはり渦中のメインストーリーが争点となっている。その評価は賛否両論(むしろ「否」の方が多い)と言える。

そのため、現在はメインストーリーを原因として、スクスタから離れる場合も多く、ラブライバーからはあまり好ましく思われていないと言える。
 個人的には、残念でならない。当然、ラブライブが大好きな人間からすれば、好きなものが否定されるのは嬉しくない、況や、ファンからそういった評価を受けるの事をや、である。実際に、「スクスタは終わりだ」というような評価を見れば、本当に悔しい思いを覚える。
 こういったところから、ラブライブ全体の評価を下げられてしまうのは非常に遺憾である。

復活方法を考える

 では、本題に移っていきたい。まず、何を以て復活とするのかを定義しておきたい。

    多くのラブライバーからの評価が肯定的なものになる
 非常に曖昧なものであるが、現状、否定的にみられがちなスクスタの評価が上がり、現在否定的に捉えてしまっているラブライバーの方を、肯定的に変えられれば良いと考えるため、定義とした。
 この「復活」の為に、以下の点から、考察していく

① メインストーリー問題の解消

② 運営の立ち回り

以上の二点を基に述べていく。

①メインストーリー問題の解消

 言わずもがな、スクスタに存在している、重要かつ最大の問題である。なぜ、問題とされているのかは、前回の投稿に記している。

このメインストーリーで解消するべきポイントは、以下にある

① Diver Diva・三船栞子移動問題

② 同好会と部の対立問題

 ①と②について、共通して考えられることは、運営の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会への見方・考え方が問題の根底にあることである。
 今一度、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とは何であるか。恰好付けると「ニジガク論」を構築しなければいけない。

そもそも、同好会のスタンスは、個人活動をベースとした、スクールアイドル活動を行うものである。アニガサキの言葉を借りるなら、「『仲間』でライバル」に代表され、同好会という「仲間」でありながら、「ライバル」として個人活動を行うということである。

 運営のメインストーリーで行っていることは、間違いではないと主張することが出来る。なぜなら、「ライバル」だからこそ、部に移動して、修行を積むという考え方をすれば、果林や愛の行動は適切と言える。
 しかし、ここでの問題は、運営の「仲間」としての同好会の在り方の捉え方だと思う。

 ラブライバーにとっての、「ラブライブにおける仲間」を考えると、μ‘s やAqoursのような、「グループ」における「仲間」同士の熱い絆というのが大事ではないか。この例は、枚挙に遑がない。ラブライバーであれば、アニメやスクフェス、ライブでこういったことを感じるだろう。
 恐らく、運営はこの部分を理解しきっておらず、ラブライバーとの間に乖離が生まれ、批判を生んでしまったと考える。

 ここで、①の「Diver Diva・三船栞子移動問題」を見ていきたい。(桜坂しずくについては、解決済みとする)
 上記の、運営とラブライバー間における「ラブライブにおける仲間」に対する捉え方の乖離を基に考えると、この果林・愛においては、今後のストーリー展開として、同好会との仲間意識を再認識するような動きを見せていく必要があろう。例えば、二人が今までしてきたライブは、他のメンバーがいたことによって、自分たちがより一層輝くことが出来たと感じたり、「あなた」のおかげで、曲が歌える、かすみのおかげでファンとの付き合いを考えられる、といったことを示していくことでスムーズに同好会に戻れるだろう。

 問題は、栞子である。このキャラにおいては、同好会に入ってからすぐに部にランジュの見守り役として移動してしまった。そのため、仲間意識がイメージしにくい。そのせいで、栞子加入に対して批判が出ているとさえ思う。
 栞子については、スクールアイドルとは何かを教えてもらえた恩やライブの楽しさを教えてもらったといった観点から、同好会との繋がりを再認識させても良いだろう。

 ②の「同好会と部の対立問題」についてだが、部は、同好会とのライバルとして位置付けてることは確かである。しかし、今までのA-rise Saint Snowでは、このグループをもって、ラブライブ優勝という目的意識をはっきりさせつつ、仲間同士で特訓していこうというような意識が芽生えていた。しかし、部については、明確な目的は無く、「日本でスクールアイドルをやる」ということを目的に来ていて、虹ヶ咲で同好会とただ対立しているということになる。
 対立の経緯を追っていくと、部と同好会の対立が曖昧になってきており、ミア、栞子、果林、愛も普通に同好会と接しているし、ランジュも同好会を評価している。しかし、かすみは明らかに敵視しているし、エマはあまり好意的ではない。

 ラブライブにとって、対立しているグループの役割は、先述したような、仲間意識を強めたり、目的意識をはっきりさせていくものであると言える。にもかかわらず、同好会としての仲間はバラバラになり、目的も曖昧である。

 解決方法としては、現在のストーリーを見ている限り、ランジュに同好会を認めさせていくために色々行っているが、これを見直して、むしろ移動したメンバーを取り返しに行くようなストーリー展開にするということだと思う。現状、ランジュを見返すような手段が無く、絶対的強者のような立ち位置になってしまっている。果林・愛・栞子は、同好会に絶対必要なんだと、ストーリー内でも、見ているラブライバーにもわからせなければいけない。

②運営の立ち回り

 長くなってしまったが、二点目について考えていこう。

 現状、運営からは、ストーリーが荒れてしまっていることに対して、何も声明は出ていない。ただ、キャスト(生放送やTwitterでの発言)が「見守ってほしい」としか言っていない。本来であれば、いわゆる「炎上」した場合、運営が声明を出すものであるが、今回の場合、何か不正をしたり重大な問題が起きてしまっていないので、そこまで言う必要はないという判断なのだろう。
 管見の限りでは、「バンドリ」の「弟事件」だが、バンドリには詳しくないので、今回のスクスタと同じかは、不確かなものである。

 運営からの直接の声明は無いが、先述したように生放送で、キャストが「見守ってほしい」という趣旨のことを言ったのは、「台本」に書いてあることだと推測できるので、一応声明を出したということになるのだろうか。

 ともかく、今後運営がどうしていくかにあたっては、よく言われるのが「メインストーリーの脚本家の交代」である。確かに、このメインストーリーを書いたのは紛れもなく脚本家になるが、GOサインをだすのは、結局、運営の偉い人になるだろうし、何か問題があれば、書き換えてもらうだろう。そのため、今回は、脚本家にはお咎めなしという見方でいきたい。
 そこで考えられるのが、話し合いをしっかり行ってもらうことに尽きると思う。これについては、あまりにも稚拙な結論にはなるが、この部分をしっかりしてもらわないと何も変わらない。現実的な話をすれば、もうストーリーは完成していて、ほとんど収録も済んでいるので、ラブライバーができることは、まさしく「見守る」に尽きる。

 ただ、今後このような自体を招かないためにも、今後のストーリー展開については、2nd seasonに限らず、会議等を行ってよくしていってもらうしかない。

 もう一点、挙げるとすると、運営はラブライブとは何かに限らず、ラブライバーは何を求めているのかを再確認してもらうことだろう。①でも挙げた、運営とラブライバーの考え方の乖離を無くすということである。
 一応、我々ファンは、少なからず運営にとっては顧客になるわけであり、利潤を生み出す存在である(スクスタに課金する以外にグッズの購入など)。その顧客が離れていってしまうことは、利潤追求をモットーとする企業にとっては痛手になるだろう。ましてや、アイドルというファンが居ないと成り立たないような存在を扱っているなら、こういったことは言うまでもない。だからこそ、話し合いや検討を重ねていっていただけることに期待したい。

まとめ

長々と書いてきたが、まとめると以下のようになる。

・ラブライブにおける「仲間」意識を大切にしてもらい、考えていってもらいたい

この一点になる。

この記事を見てもらうということは、何よりの幸せだが、現実はそうではない。多くのラブライバーや運営には伝わらずに、ただネットの海を漂うだけである。
もし仮に、この記事を見ているならば、Twitter上ないしは、Noteであなたのスクスタへの想いを発信してほしいと思う。
 スクスタが全ラブライバーから愛されるコンテンツになることを願う。

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