第一話 あの日

【登場人物A】・・・X社のネットワークビジネス勧誘してくる人物。
 後に、私のビジネスパートナーとなる。

【登場人物B】・・・A氏の友達。もちろんX社のビジネスをしている。


都内、人混みが行き交う中、私は
友人と待ち合わせをしていた。

その時

A「すいません〜、この辺りで居酒屋探しているんですけれど
どこかいい場所知ってますか?」

と話しかけられた。

私「地方から出てきたので
この辺りのことは詳しくないんです」

普通なら、
A「そうですか、ありがとうございました」

が一般的な話の流れだと思う。
しかし、
違った。

A「へ〜、そうなんですね。
私も地方からきたんです。東京って何もわからないですよね。
ちなみに、どちらから?」

私『四国地方からです。』

B「私は東北からきました!」

ここでBが会話に入り込んでくる。

オススメの居酒屋はただのきっかけだった。

そう、全ては私の連絡先を知るために


A、B共に会話に乗ってくるので

正直私としても楽しかったことを覚えている。
(振り返れば、なぜあんなに楽しかったのか不思議に
思えてくる)

そして、数分話したのちに

A「あっそろそろCが合流してくるから行かなきゃ。
よかったらライン教えてくれない?」

私は、躊躇した。

しかし、

ラインの連絡先を交換してしまった。

私の黒歴史はここから始まった。

のちに分かることだが、

A、Bに
Cなど合流する予定はなかった。

A、Bは居酒屋にも行っていない。

私との連絡先交換が終われば
また別の人物に

「すいません〜、この辺りで居酒屋探しているんですけれど
どこかいい場所知ってますか?」

と話しかける。

居酒屋の時もあれば
ラーメン屋の時もあった。

居酒屋もラーメン屋も全て嘘だ。

奴らの目的は

仲良くなって連絡先を交換すること。



グーグルに
「新宿 居酒屋」
で調べれば分かるはずのことを

なぜ、わざわざ人に聞く必要があるのか。

合理的に考えればおかしいと思うことも

当時の私は気がつかなかった。

洗脳された黒歴史が始まろうとしていた。

続く。

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