世界観や雰囲気をリスペクトした同人小説の書き方⓪

書き方講座の前に、少々長いが前置きに目を通して欲しい。

私は字書きである。同人小説を書くのが特に好きだ。

途中穴抜け期間こそあるものの、なんやかんや十五年くらい書き続けている。(ちなみに長編しか書かないタイプだ)

色々なジャンルを書いてきた。WJ系を始めとした少年・青年漫画系。映画系。BL小説も書いているし、夢小説も書いている。王道ジャンル王道カプ、マイナージャンルマイナーカプ。なんも関係ない。とにかく「これ良くない? なんでこの世に存在しないの? よし書く」という勢いで書いてきた。

自分で言うのもなんであるが、昔から同人作品はそこそこ人に読んで貰えてきている。サーチ系が流行っていた時代も自サイトは常にランキング入りしていたし、支部でもそのジャンルのタグで人気順検索すれば、ジャンル問わずそこそこ上の方にいたりする。有難い話である。

頂く感想に「まるで原作みたい」というお言葉がとても多い。確かに私は原作に沿った作品や原作後の妄想作品をよく書くのだが(沼に引きずり込みやすいからである)、長年書いてきて分かったのだが私の作品の”ウリ”のひとつはそこにあるようだ。

先も記したように、私は色んなジャンルを渡ってきた。それぞれ全部作品の雰囲気は違う。けれどどれも「原作っぽい」と言って頂ける。ようするに私は、原作の世界観や雰囲気を同人作品に落とし込むのが得意なわけである。

だからといって偉そうに「こう書くといいんだよ~」という記事を書きたいわけではないのだが、最近「どうやったら書けるんですか?」というようなお言葉をよく頂く中で、改めて自分の書き方について考えた私は、この原作の世界観や雰囲気にこだわった書き方というのは意識さえすれば誰でもできると思い、今回こうしてnoteにこっそり書いてみようかと思った次第である。

まず初めに、これから先コツを伝える度に何度でも繰り返すと思うが、

同人の作品は書く本人が楽しければそれでいい。

同人作品に「こうしなければならない」なんてルールは存在しない。

原作の雰囲気に作品を寄せる必要などない。その(描)書いた当人の味が出ている同人作品は最高。その同人作家さんの味が好きなファンだって沢山いるのだから。スタイルは人それぞれ。みんな違ってみんないい。

だからこの先、私がこの先書いてゆくこだわりを読んで「 〇〇じゃなきゃ駄目なわけ?」とか「それは違うと思う」と「そこまでしなきゃアカンのか……」「それは楽しくなさそう」と思ったりしたら、この記事を読むのをすぐにやめて欲しい。あなたの同人作品の書き方が、あなたが望んでいないのに揺らぎそうになったら、私にとってもそれは悲しいことなので。

この記事はあくまで私にとって「どうやったらそういう作品が書けるのですか?」と訊ねてくれた人に対する「こんなこだわりかな~」というアンサーである。そしてそれは、私が十五年かけて書いてきた中で見つけた、私という個性、私という性癖の果てに辿り着いた完全なる個人的趣味嗜好に過ぎないのである。

「こういう書き方をしている奴もいるんだな」

「まあ私とは合わないけど、こういう書き方もあんのね」

それくらいの気持ちで読んで欲しい。

長い前置きを読んでくれてありがとう。とにかく、そんなわけだから、どうか軽い気持ちで読んで欲しい。

次の記事はこちら https://note.com/worldescaper/n/n223296b7baf5

【引鉄の二次創作は支部にあるよ。https://www.pixiv.net/users/4048940

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