「訓告したいの四六時中」×「逃げる夢」【#毎週ショートショートnote 】 #シロクマ文芸部
逃げる夢を見る。昔から繰り返し繰り返し同じ夢を。
サングラスをかけた黒ずくめの男に追われて、走って走って、さらには空を飛んで逃げるのだけど、相手も飛んで追いかけてくる。
その夢を見るのは昼夜を問わない。晴れてる太陽の下を走っていることもあれば、深夜の暗闇の中飛んでいることもある。
最後に廃れたビルに辿り着いて隠れようとするのだけれど、必ず見つかってしまい追い詰められてしまうのだ。
「訓告官からは逃げられないぞ!」
そんな言葉とともに捕らえられることもあれば、刃物で刺される