4:デートに行く

文豪とアルケミストのキャラで30日CPチャレンジ(連続で書くとは言ってない)

史実に基づかないし、文アルに寄せてるかも怪しい、完全個人解釈で好きに書いています。
またCPは日によって変わります。閲覧は自己責任。

本日は藤透。
----------------------------------------------------
 自室に置いた大きな鏡で、新しい服に袖を通してみる。可愛い服だと思って買ってみて、改めて透谷は自分の部屋で服を着てみていた。ちなみに鏡は司書に頼んで借りたものである。
 次の休みに、藤村と一緒に出掛ける約束をしている。せっかくの藤村とのお出かけだ、できる限り可愛い恰好で出掛けたい。図書館に来てからの日付はまだ浅い方ではあるため、そんなに懐に余裕があるわけではない……洋服店を多数周り、何とか自分でも納得のいく1着を見つけ出せた。ゆったりとしたシフォンのトップス。腰回りはボディラインに沿って、足元に行くほど広がるフレアスカート。歩くとスカートは柔らかく、風になびくように揺れる。本当は帽子か髪飾り、ブローチ等もあれば良かったのだが……それがなくても十分可愛らしい恰好が出来たな、と透谷は思っていた。
 後は、藤村の反応だけである。図書館で過ごしたり仕事をしたりしているのであれば、自分が好きな恰好をするので十分なのだが、藤村と二人で出掛けるというのであれば、少なくとも藤村にも可愛いと見られたい。少しでも反応があると嬉しい。
 期待と若干の不安を感じつつも、透谷は休みを楽しみにしていた。


 当日。
 図書館のエントランスで2人は待ち合わせしていた。先に到着していたのは透谷。楽しみにしていたのもあるが、少し早く来てしまっていた。若干緊張しながら待っていると、藤村がゆっくり歩いてきた。

「あれ、時間間違えたかな……ごめん、透谷。待った?」
「う、ううん!ちょっと早めに来ただけだよ。それに、そんなに待ってないから大丈夫」
「そうなんだ……」

 藤村はチラッと透谷の服装を見る。出掛けると約束はしていたから、出掛ける用の恰好ではあろうだろうなと思っていたが、今の透谷の恰好は記憶の限り初めて見る服だったと考える。
 藤村は、おそらく透谷は自分と出掛けるという事で色々と服装を考えてくれたのだろう。その気持ちだけで、少し胸が温かくなる。

「その服、初めて見た気がする」
「う、うん。この前買ったんだ。どうかな?」
「可愛いよ。すごく似合ってる」

 藤村がそういうと、透谷が安心も含んだ嬉しそうな表情を浮かべてお礼をいう。特にあてもなく、街の見たい所を見て回るだけの予定だったが、せっかくだ。今の透谷に似合いそうな頭飾りを探してプレゼントするのが良いかもしれない。
 図書館に透谷が来てから、色々と精力的に活動する姿を見れるだけでも、藤村は文学を守るための戦いを続けて来て、途中で投げ出したりしなくて良かったと思っている。
 しかし、こうやって一緒に出掛けたり、また戦いに身を投じたりしていると、透谷が図書館に来て再会できたのは、そこが到達地点ではなく、これからまた先の未来の始まりだとも思えた。
 先が楽しみというのは、こんなにも眩しくて、魅力的で、温かいものなのだな、と藤村も嬉しくなり、少しだけ笑みがこぼれた。 

----------------------------------------------------

あのですね、可愛いって概念がない人がこういう話を書こうとすると「服 可愛い」で検索をかけるというアホな事が発生します。
検索ワードもポンコツが過ぎる。オシャレワカラン。

文章もわからん……()

藤村と透谷が2人で出掛けるというのは、もうそれだけでデートなのですよ(暴論)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?