見出し画像

日本一ロックンロールな夜 サンボマスター武道館「その建物に用がある」

私のこれからの人生できっと何度も思い出すのだろう、語りたくなるのであろう、そんな素晴らしい夜に出会えることができました。

それは、武道館で、それは、満月の夜の日に。

4月の野音で武道館公演の発表を聞いて、5月にチケットを手に入れて以来、ずっと待ち続けていたライブでした。

12/3はサンボがファーストアルバムを出した日でもあります。その日に、たまたま武道館がとれたというのも運命を感じさせてくれます。

伝説は17:00ちょっと過ぎから始まりました。

いつものSE、ゴダイゴのモンキーマジックが流れるとお客さんの興奮もMAXになりました。手拍子の中、3人が登場しました。伝説の一曲目はファーストストアルバムの1曲目「愛しき日々」。もうすでに泣きそうでした。

泣いて、叫んで、笑って。山口隆が紡いだ言葉達

サンボをサンボたらしめているもの。それは音楽とMCです。私たちがどれだけ闇にいようとも、手をさし伸べて、救い出そうとしてくれるんです彼らは。音楽と言葉を通して。

武道館で山口隆が紡ぎだした言葉をここに記しておきたいと思います。記憶を頼りにいくつか紹介せておきます。ちょっとでもこのライブの感動が伝わればいいなと思います。

「よく来たね君たち。会いたかったぜ」

「武道館でライブできることも光栄なんだけども、そんなことよりもあなた達に会えたことのほうが嬉しいよ

「(MC中に「山口さーん」って叫んだお客さんに向かって)あーゆう人に限ってねえ、仕事めっちゃ頑張ってるんですよ

「(世界はそれを愛と呼ぶんだぜで曲の終わり直前に曲を止めて)みなさん、これ何待ってるか分かりますか?泣いてる人がいてねえ、笑顔になるのを待ってるんですよ。(ここでお客さんが拍手と共ににやにやしだす)

みなさん、なににやにやしてんすか。(泣いてる人のほう向いて)あ、笑いましたね!
世界はそれを、愛と呼ぶんだぜー

「今日俺たちたくさん呼吸を合わせたよな?青春狂騒曲で、そのぬくもりは用があるで。
でもなあ、くそみたいな日々を送るうちにそれを忘れちまうんだよ。
おめえら明日からくそみたいな日々を送るんだろ。俺たちも一緒だよ。
ただなあ、間違えんじゃねえぞ。ライブハウスと音楽、そしてくそみてえな日々とどっちがお前らの本当の居場所なのか。
音楽に、ライブハウスに決まってんだろ!!
だから負けんじゃねえぞ。
いいか、ミラクルの起こし方を起こし方を教えてやる。
俺たちとお前たちがまた生きてこうやって会うことなんだよ。
俺たちと一緒に生きてくださいよ!

何度も山口隆に泣かされてしまいましたよ。そして、笑顔にさせられてしまいましたよ。

ライブ感想

アンコールの最後に山口さんが腕を振るわせながら天を見てガッツポーズしていました。その時に私は思いました。お客さんと同じように、サンボマスターも最高のライブをできたことに喜んでいるんだってことに。

サンボのライブは楽しいだけじゃないんです。ライブでは、いつだって、一緒に生きようって言ってくれる。辛いことがあったら、ブサイクな顔を見に来てくださいって言ってくれる。年齢関係なく、また呼吸を合わせようぜって言ってくれる。だから、サンボのライブの後、くそみたいな日々が来ても頑張ろうって思えるんです。お客さんを幸せにしようと一生懸命にライブをする、これが本物のロックンロールってこういうことなんでしょうね。

たくさんの人が泣いて、笑って、合唱した最高の夜でした。これから、サンボの音楽を聞くたびにこの光景を思い出すんだろうと感じました。でもまた映像で見たいので、ぜひDVD出してくれー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?