藤井あき乃

和紙の折り出しだけで、贈る品を美しく包む折形の魅力に心酔しています。 私らしいやり方で…

藤井あき乃

和紙の折り出しだけで、贈る品を美しく包む折形の魅力に心酔しています。 私らしいやり方で。。。和紙と遊印を使って、日々の小さな「包み」実践と学びをここに記録したいと思います。

記事一覧

ロクタ紙

ひと言箋というかカードというか。 本日の成果物。 背表紙には久しぶりにロクタ紙を使ってみました。 画像が暗くて恐縮ですが、発色が鮮やかでとてもきれい。 紺地に黄色…

藤井あき乃
16時間前
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莞爾とは、にっこりほほえむさま

今朝覚えた言葉。 広辞苑から引用しましたが、 上の画像の【感情ことば選び辞典】の「わらう」という項目の中に掲出されていた言葉のひとつです。 石原莞爾氏の印象があ…

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見えないところが本物にならないと

毎朝5分×最低3冊読書。続いています。 意識して始めてから、どのくらい経ったかな。 最近は冬に比べて早く目覚めるようになったので、 3冊が10~12冊くらいになっている…

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その大変さがよいと思う

この画像は、 半紙で折る 折形歳時記(折形デザイン研究所 小澤實著) の中で 十月 実と種を包む に掲載されている折形です。 「こぼるゝ物」を包むというテーマで折…

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同じものでも

小さな封筒を作るために裁断した京からかみと杉原紙です。 風にそよぐ新緑の頃を待って…… 何か作ろうと楽しみに仕舞っていた緑地の双葉葵の和紙(京からかみ)を出して…

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夏が立つ頃

八十八夜も過ぎ、新茶も待たれる頃です。 わたくしは緑茶をほとんどいただかないのですが、 この時季になると、 そろそろ新茶だ。とか毎年思っていてなんだか不思議。 こ…

藤井あき乃
2週間前
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「私の幸福論」教養について

卯月最終日。 一応連休中だし。と、 毎朝5分読書を大幅に拡大し本読みを楽しんでいる。 読みたい本を読みたいと思うだけ。 先日から熱心に読んでいる「美しい日本の私」…

藤井あき乃
2週間前
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横山大観展

先日、北九州市立美術館で開催中の「横山大観展」に行ってきた。 レビューなんてきでませんけど、 よかった。笑 たいそう。 私は一応「はんや」なので、 作品とともにつ…

藤井あき乃
2週間前
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それもありでしょ

久しぶりの青い空。 昨晩は、 潤む満月を眺めることもでき気分上々。 お天気に、 機嫌を操られている自分も結構好き。 見通しよくいきましょ 藤井あき乃

藤井あき乃
3週間前
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降りみ降らずみ

濃灰色で捺した富士山 てのもなかなか。 といいつつ、折形に捺す勇気はなかったが。ほほ。 今日も朝から降ったりやんだり。 この数ヶ月。。。 きっぱりと青い空を見ると…

藤井あき乃
3週間前
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根拠はなくても

穀雨らしく雨続き。 街路樹の緑が瑞々しく日に日に力強さを増している。 きれいな季節。 画像はカードとカードばさみ。最近バージョン。 背表紙に貼っているのは京からか…

藤井あき乃
3週間前
6

穀雨へ

二十四節気「清明」も今日で終わり。 明日から「穀雨」に入る。 早朝に 時々あらわれるようになった東の空の美しい虹も 季節が進むと印象がかわる。 春も終わるね。 み…

藤井あき乃
4週間前
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穴が開くほど眺めても

久しぶりの京からかみ。 ここのところ凝っている「カードとカードばさみ」を作る。 水引をちょこっと貼りたいような気もして、 置いたり外したりをいつものごとくしばらく…

藤井あき乃
1か月前
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美しい日本の私

朝5分読書×3冊が8冊くらいに増えていて、 読書の春というか乱読の春になっている。 その中の一冊「美しい日本の私」川端康成(角川ソフィア文庫)の中で、 源氏物語につ…

藤井あき乃
1か月前
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ひっそりとささらぐ

くすみ感のある淡い印肉。 印肉を混色する際、白色印肉をたくさん使うとにじみが強くなる。 だいぶもぐさを足したけれど、 朝、捺した印影は6時間ほどたった今、既にじわっ…

藤井あき乃
1か月前
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新緑の印肉づくり

新緑に向け緑の混色印肉を作成中。 日に日に印影をとり、 にじみ具合や色変具合をチェックする。 この子たちに色名をつけてあげたいと思っているのだけど、 これがなかな…

藤井あき乃
1か月前
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ロクタ紙

ひと言箋というかカードというか。 本日の成果物。 背表紙には久しぶりにロクタ紙を使ってみました。 画像が暗くて恐縮ですが、発色が鮮やかでとてもきれい。 紺地に黄色いレモン、緑の葉っぱ。 この柄に限らず、 わたくしが知っているロクタ紙はすべて、 見ているとじわじわかわいらしさが迫ってくる。 決して幼くはない。 一見ざっくりと素朴な雰囲気なのだけど、 なんというか。。。洗練を感じる。 どのくらいの歴史を持つ紙なのだろう。 少しインターネットで調べてみたけれどわからなかった。

莞爾とは、にっこりほほえむさま

今朝覚えた言葉。 広辞苑から引用しましたが、 上の画像の【感情ことば選び辞典】の「わらう」という項目の中に掲出されていた言葉のひとつです。 石原莞爾氏の印象があまりにも強すぎて、 というよりその印象しかなくて、 人名特有の漢字の組み合わせだと思っていた。 「莞爾」と名付けた時の親のきもちを想像するとなんだか泣けるなぁ。 愛があふれている。 はんこにしたいが、 なんだか誤解を生みそうな気がして躊躇する。 どうがんばったってお名前印になりそうで、 今の私の技量では無理かな

見えないところが本物にならないと

毎朝5分×最低3冊読書。続いています。 意識して始めてから、どのくらい経ったかな。 最近は冬に比べて早く目覚めるようになったので、 3冊が10~12冊くらいになっている。 辞典(感情ことば選びの辞典とか)なんかも入っているので、 短い本は1分半くらい。 全体で70分くらい。 なぜか、だいたい70分で時計を見ている。 基本、目覚めたときが起床時刻となるため、 始まる時間も終わる時間も毎朝違うが、 70分集中している事は同じ。 私はこういうことを結構おもしろいと思っていて

その大変さがよいと思う

この画像は、 半紙で折る 折形歳時記(折形デザイン研究所 小澤實著) の中で 十月 実と種を包む に掲載されている折形です。 「こぼるゝ物」を包むというテーマで折られているものです。 冠婚葬祭の儀礼では、 ほぼ必ずお餅やお赤飯が用意されいた「時代」を、 わたくしはよく知っていますが、 それらに添えられる「胡麻塩」や「黄粉」は、 既に小さなプラ系の袋に収められていました。 黄粉や胡麻塩が和紙を折って作られた折形に収まって、 実際に供されているのを見たことはありません。

同じものでも

小さな封筒を作るために裁断した京からかみと杉原紙です。 風にそよぐ新緑の頃を待って…… 何か作ろうと楽しみに仕舞っていた緑地の双葉葵の和紙(京からかみ)を出してくる。 それなにのに、以前と全く同じパターンで作っているのね。 満を持した意味は全くなかった。 16㎝角くらいの貴重な京からかみを無駄なく使い切るには、 やっぱりこれしかないしな。と言い訳。 しかし、 同じパターンで作っても地色が違うだけで、 印象が変わるなぁ。と思う。 3㎝幅で残して「栞」を作った。 ひと押

夏が立つ頃

八十八夜も過ぎ、新茶も待たれる頃です。 わたくしは緑茶をほとんどいただかないのですが、 この時季になると、 そろそろ新茶だ。とか毎年思っていてなんだか不思議。 ここ数年、カフェインに滅法弱くなってしまって、 うかつに飲んでしまうと全然眠れなくなるというのが、 あまり緑茶を飲まなくなった最大の理由です。 (朝から飲んでいるコーヒーなども併せた総カフェイン摂取量は常に意識する) もうひとつの理由は、 数年前にお茶屋さんで淹れていただいた煎茶(いつも自宅用に買っていたお茶)が、

「私の幸福論」教養について

卯月最終日。 一応連休中だし。と、 毎朝5分読書を大幅に拡大し本読みを楽しんでいる。 読みたい本を読みたいと思うだけ。 先日から熱心に読んでいる「美しい日本の私」(川端康成著)は、 日本語の美しさにまいってしまって、もうすぐ読み終わってしまうのが惜しい。 「雪国」も数十年ぶりに読み返しているけれど、 随筆の方がことばが沁みるように感じるのはなぜだろう。 最近また読み返している「この世 この生 ―西行・良寛・明恵・道元―」(上田三四二著)の文章の美しさとともに、 そういえ

横山大観展

先日、北九州市立美術館で開催中の「横山大観展」に行ってきた。 レビューなんてきでませんけど、 よかった。笑 たいそう。 私は一応「はんや」なので、 作品とともについつい落款・印章を追ってしまいますが、 帰ってきて図録を見ているとちゃんと「大観の落款・印章」のページがあり、じっくり眺めてしまった。 70年を第1期から第9期に区分し掲載された 落款・印章とその解説を読みながら、 改めてそれらを図録から探してじっと見ていると、 なんだかなぁ。。。 手書きの落款はもとより、そこ

それもありでしょ

久しぶりの青い空。 昨晩は、 潤む満月を眺めることもでき気分上々。 お天気に、 機嫌を操られている自分も結構好き。 見通しよくいきましょ 藤井あき乃

降りみ降らずみ

濃灰色で捺した富士山 てのもなかなか。 といいつつ、折形に捺す勇気はなかったが。ほほ。 今日も朝から降ったりやんだり。 この数ヶ月。。。 きっぱりと青い空を見ると「お。晴れている」とヨロコンデしまうくらい雨降りが多いように思う。 土砂降りというわけでもなく、 なんとなく曇っていてなんとなく雨模様。 こういうのを降りみ降らずみというのかしら。 ま。シゴトスイッチははいりやすい。 が、 読書スイッチはもっとはいりやすい。 明日は満月。 にじむような春の月もそろそろ見納め

根拠はなくても

穀雨らしく雨続き。 街路樹の緑が瑞々しく日に日に力強さを増している。 きれいな季節。 画像はカードとカードばさみ。最近バージョン。 背表紙に貼っているのは京からかみで、笠松という文様だそうです。 渋い緑色が落ち着きます。 カードばさみには、濃緑の水引を長く貼ってみました。 こういう感じだったら、色水引を抵抗なく使えるなぁと思う。 古いな私。 と思うけれど、「微妙な違和感」とか「なんかひっかかる」みたいな感覚はなかなか消せない。 きちんと説明できなくても自分の中では大事な事

穀雨へ

二十四節気「清明」も今日で終わり。 明日から「穀雨」に入る。 早朝に 時々あらわれるようになった東の空の美しい虹も 季節が進むと印象がかわる。 春も終わるね。 みどりが瑞々しく美しい季節へ 深呼吸してまた一歩進もう 見通しよくいきましょ 藤井あき乃

穴が開くほど眺めても

久しぶりの京からかみ。 ここのところ凝っている「カードとカードばさみ」を作る。 水引をちょこっと貼りたいような気もして、 置いたり外したりをいつものごとくしばらくやって、 やっぱりいらない。とようやく納得。 その代わりというわけでもないけれど、 カード台紙の方に残った京からかみを細く貼る。 このカードばさみの仕上がりサイズは6㎝×14㎝。 切り貼りせずに使える京からかみのハギレは極めて貴重なのだ。 もう一枚はなにに仕立てようか。と穴が開くほど眺めている。 貴重だと思う

美しい日本の私

朝5分読書×3冊が8冊くらいに増えていて、 読書の春というか乱読の春になっている。 その中の一冊「美しい日本の私」川端康成(角川ソフィア文庫)の中で、 源氏物語について言及している箇所があり、 著者が引いている原文とその解釈を読んでいると、 やっぱりもう一度挑戦してみようかと思ってしまう。 (なかなか諦めの悪いことで。) そういえば、 源氏物語を原文で読もうとしたことがなかったな。と今更気づいた。 有名どころの現代語訳がたくさん出版されているので、 最初からそちらで読む

ひっそりとささらぐ

くすみ感のある淡い印肉。 印肉を混色する際、白色印肉をたくさん使うとにじみが強くなる。 だいぶもぐさを足したけれど、 朝、捺した印影は6時間ほどたった今、既にじわっとにじみが出ている。 今日の内にもう少しもぐさを足しておこう。 うまく安定してくれますように。 和紙封緘紙は、清明の頃の山の隠り水。 蓬で染めた手漉き和紙(福西和紙本舗さんの和紙)を台紙に。 やわらかにきらめく春の陽光からひっそりと隠れるようにささらぐ。 静謐な空間に舞う花びらが光に透ける。 きげんよくいきま

新緑の印肉づくり

新緑に向け緑の混色印肉を作成中。 日に日に印影をとり、 にじみ具合や色変具合をチェックする。 この子たちに色名をつけてあげたいと思っているのだけど、 これがなかなか難しい。 印影と色名辞典を仔細に見比べては、 「どっちだろ。いやどっちでもないし。」を繰り返す。 せっかくなら日本語の色名をつけてあげたい。 なんて気軽に尊大なことを思いつき調べ始めたけれど、 こんなに微細に名付けられているにもかかわらず「これと同じだ」と思う色がない。 偶然のたまものでしかない私の混色印肉の