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旅に出たい!

そろそろ現実に戻る準備をするゴールデンウィーク。
次の祝日は夏までお預け。
帰るべき田舎を持たない民には、もはやただ非日常を味わうか体を休めるかの2択の日々である。
祝日という名の強制休暇。
ありがたいような、迷惑なような。
誰もが一斉に休み、一斉に旅行へなだれ込むわけではないが、やはり連休はどこを歩いても人が多い。
軽く肩がぶつかっただけで因縁つけられちゃたまらんので私は引きこもり生活をして、ただ時の流れに身をまかせていた。
しかし、旅行に行きたい。
言うだけならタダである。
時も金も持たない私は妄想という翼で旅行することにした。
大手宿泊予約サイトのホームページを開きながらテレビの北海道旅行の特集を見つつ、ああでもないこうでもないと頭を悩ませるのも楽しい。
最近読んだ漫画の舞台となった場所を巡るもよし、見ようと思っている映画を見てから聖地巡礼するもよし。
北海道は空気が美しく、食べ物も美味しい。
そして広い。
今の時期まで桜が見られるのも良い。
もう少し先にラベンダー畑の時期があるのも良い。
数年前にペットボトル飲料のラベンダー茶を飲んだが、非常に爽やか且つ上品な味だった。
甘くない飲み物を求める民にとっては砂漠で見つけたオアシスのような存在である。
気まぐれで購入した飲み物が当たりだったのは、あとにも先にもあれだけだ。
全国展開してくれたらいいのに。
どこの自販機で買ったものかよく覚えておらず、その後散々探し回っても見つけられなかった。
都内の駅構内の自販機だったと思うのだが。
探すことを諦めて、手近なコンビニでジャスミン茶を飲んだ。
こちらも大変爽やかでよろしい。
なったことはないけれど、宿酔にもよく効くのではないだろうか。
ここまで書いて気がついたが、私は花のお茶が好きで無意識に追い求めているようだ。
普段あまり意識しないものだから、世紀の大発見でも成し遂げたかのように清々しい気持ちである。
中国茶の一種に、お湯を注ぐと花が開くお茶があるらしい。
実物を見たことはないが、きっと私は好きになるだろう。
そういえばブロッコリーも好きだ。
あれも花を食べている。
私は花は見るだけで良いと思っていたのだが、実際には食べたり飲んだりと口にするのも好きだ。
きれいなだけで終わらずに、人体の栄養となってくれるとはありがたい。


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