見出し画像

架電業務と台本

前回の記事から二週間以上空けてしまった。
毎日書くことを諦めてからずいぶんと日が経ったものだ。
さて、私は電話が苦手である。
受電はともかく、架電が上手くできない。
架電じの自分は人間というよりは、喋りだしたら止まらない出来の悪いアンドロイドのようである。
言わなければならないことを限られた時間内で伝えなければ、という使命感が私をそうさせるのだろうか。
一文が長いのだ。
話している途中で、自分でも文章の終わりをどうすればいいのかがわからないままに口だけが動いている、という状態である。
架電作業を終えて一息ついた頃に、そりゃ電話の相手も困るだろうな、などと他人事のように振り返って反省している。
かといって箇条書きのように短文ばかり並べられても意味が通りにくいのではないか?とも考えてしまう。
このあたりの塩梅がうまい人と下手な人がいて、自分は明らかに後者である。
電話の得意な人、あるいは人並みにこなせる人は一体どんな修練を経ているのやら。
私が試しているのは台本作りである。
話すべきことを箇条書きしたメモを手元に話すべき順番などを簡単に書きとめてからダイヤルするようにしている。
相手が電話に出てからはメモをみながら文章を組み立ててゆく、といった方式である。
スムーズとは言えないにしてもまずまずの成果は出せる。
ただし、相手が台本通りに行動すれば、の話である。
当然のことながら相手は相手の好きなように行動する。
こちらが思い描いていた反応ではない振る舞いをすることもある。
そんなとき、あらかじめ用意していたはずの台本は全く役に立たないものとなってしまっている。
こうなると、私は元のように出来の悪いロボット化してしまう。
電話でコミュニケーションを取るにはどうすればいいのだろう。
毎日そんな事を考えながら生きている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?