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かわいい・きれい・かっこいい問題

なんか前哨戦みたいな文章をいくつか書いた気がしますが、書いてみようと思います。
自分が自分に言ったらどう思うかと、その言葉から連想するものを書きます。


◎かわいい

自分が自分に言ったらシンプルにうれしい。うふふってなる。肯定の言葉。
ただ、これはわたしがうれしい……というのもゼロではないのですが、より正確にはわたしの中にいる「小さい頃のわたし」がうふふって喜んでいる、気がする。

連想するもの。ふわふわして小さいもの。マスコットだとうさぎが好きです。
目だけ、目と鼻だけ、あるいは目と口だけのキャラクター造形が好き。しかもその目鼻はシンプルに点とかの方が好き。ミッフィー、ベイマックス、R2D2とBB8、プリンタニア・ニッポンのすあま達、シルバニアの赤ちゃんや子どもたち。人形とか、目、口、鼻がちゃんとあって表情や言葉が明確なキャラよりも、顔以外での感情表現が豊か(だと自分が思うよう)な子が好き、なのかもしれない。
自分は愛されていると確信している存在。世界はいつも素敵な場所!と信じている存在。
リボン、レース、刺繍、マカロン。パステルカラーやアイシーカラー。ピンク。
かわいいけどちょっと怖い、も好き。まっくら森の歌。
角野英子さんの服も好き。

ちなみにロリータは写真体験をやってみたことがあるのですが個人的にはこのカテゴリではない気がしています。ピンクハウスも。かわいく着てらっしゃる人もいるのは知っているのですが、自分にとっては「かわいい」よりもう少し重たいものである印象です。
「自分は愛されていると確信している存在」と書きながら、そ、そうか……と、ちょっと遠い目をしたくなりました。
なお、たまに他人から言われて微妙な気持ちにはなります。

◎きれい

自分が自分に言っても外見のことだとは思わないと思う。姿勢や所作のことだったらいいな、と思う。
敢えて言うなら昔デコルテはきれいだと人に褒められたことがあるので、それを思い出すかもしれない。

連想するもの。
きたのじゅんこさんの色鉛筆画。笹原鉄平(https://www.teppei.net/)やモネの絵、ターナーの風景画。笹原鉄平はポスターを、モネは付録でもらったマグカップを持っていました。
木漏れ日、森、オールドローズ、藤。夕焼け。陽ざしを反射する水面、鉱石。
シアー素材やチュール素材。キャミソールワンピース。agateのアクセサリー。シルク、アンティーク、鳥のモチーフ。
フランスのお店のお高めのケーキ、和生。
クラシックギターの音。美しい調和。

どうもパステルカラーやアイシーカラーはわたしの中で「かわいい」と「きれい」の両方に属するようです。なるほど、だから撃沈してもチャレンジし続けるし、「なりたい」と「似合う」のジレンマになってしまうのか……。
「かわいい」より「きれい」の方が具体のモチーフが出てこない気がします。自分は色味とか光と影とか、雰囲気的なところに「きれい」を見るようです。あと「きれい」はわたしの中では「心地よい」に近い概念でもある気がします。


◎かっこいい

自分が自分に言うとしたら、それは何かしらの態度を示した時だと思う。何かについて意見を言うとか、起こった問題に対して率先して動くとか。ただしそれも「敢えて言うなら」という感じです。
目元のメイクをがっつりした時、濃い色の服を着た時も思うかもしれない。ただ、「これだと怖いかも?」とも思いそう。

連想するもの。
ボディコンシャスな服。タイトスカート、ライダースジャケット。デニムのジャケット。
MARNI(好きです)のカラーリングは敢えて言うならここに分類されそうです。ぴったりめのワンピースを一時期よく着ていました。
メタリック素材。シルバー。コントラストの強いモノクロ。原色。直線。圧。
難しいことを飄々とやってのけること。毅然としていること。自分で考えて判断すること。
低音。ロック。超絶技巧、速弾き。

ファッションの素材としてはともかく態度としては取り入れたい要素、ではある気がするし、もしかしたら「もう持っているよ」とも言われそうです。わたしにとってシルバーは「きれい」で「かっこいい」らしい。
あと「きれい」と「かっこいい」は音楽要素が入る……というか、「かわいい」にだけは聴覚要素をあまりイメージしないようです。視覚や触覚がメインらしい。

書く前は書かなくてもわかってるよ、と思っていたのですが、実際書いてみると発見があって面白かったです。
おそらくファッション的にはわたしは「きれい」になりたいけど「かわいい」になりがちで、でも「かっこいい」の方が客観的には似合うと言われる、気がします。面白いなあ。
と同時に、世界はいつも素敵な場所!と信じている「かわいい」おばあちゃん的な存在にもなりたい気がします。


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