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長い長い呪いの話(かいまり先生のレッスン受けました・3 メイク編)

前回までのあらすじ:バレリーナは、ヘアアイロンを練習することにした! 

そんなわけでレッスン2回目です。
わたしはレッスン2回分、かつ2回目は一月ほどスパンを空けて予約しました。
これはひとえに自分の在宅勤務の予定を踏まえてのことなのですが、レッスンの情報量がとても大きいため、それを自分なりに消化するにも時間がかかることから、結果論としてはこのくらい空けておいて良かったな、と思います。

あと6月、湿気と暑さで人間関係諸々で大変ぐったりしておりまして。
(月報を見ながら自分だけじゃなかった……! とほっとしています) 
5月には複数並行していた30日チャレンジも次は何をしようか全く思いつかず同じチャレンジを続け、ようやく最近マスカラを始めました。
とにかくレッスン1~2週間前くらいから一人で動くのにすごく力がいる状態になっていたのので、その意味でもこの時期に予約を入れておいて良かったな、と思います。同様の理由で髪を洗う気力も大幅ダウンしていたので、マッサージツールその他にお世話になっていました。

ヘアアイロンは余裕がある朝と、髪を洗って乾かした後にやっていました。その方が寝ぐせがつかないと他の方のnoteでお見掛けしたので。 

丁度レッスン前の週末に土日共に出歩いたため暑さのダメージが酷く、実はレッスンのことも前日にLineを頂いて「……はっ!」と思い出す体たらく。当日も在宅勤務にかまけて結構ぐったりしておりました。
そんなわけで結構よろよろしつつのスタートです。


◎相談したこと

ヘアアイロンの使い方のステップアップ(復習)と、小物アレンジについて教えてほしい。
メイク、特に眉と目について教えてほしい。目周りに迫力と重さを出したい。

前回レッスンでとにかくコンセプト、自分がこうなりたいというものを明確にせねば何も進まないことを痛感したため、次回レッスンに向けて元気な時にpiterestで好みの顔(言い方……)を探したりしていました。 
スタイリングよりメイクの方が一応ほぼ毎日やっているので当社比では解像度が高く、実際にお送りしたLineには気になることをこまごま書いていました。

余談ですがpiterestを漁った結果、見る分には韓国メイク系が好きらしいことが分かりましたが(相談内容の、目周りに迫力と重さを出したいというのはここからきています)、韓国メイクで探すとK-popのアイドルがたくさん出てきて、いやたいへん眼福ではあるんだけどもうちょっと参考になる年上の方々はいないのかなー! と思いました。
というのも、当初は日本の芸能人も思いつく方を何人か検索してみたのですが、わたし、この人たちの顔が好きというよりはお仕事(出演作品とか)が好きなだけでは……? と思ってしまい、あまり保存が進まなかったのです。
もちろん顔や身にまとう服と精神の在り方とが完全に無関係であるなんてことはない。ないんですが、しかし写真だけずらっと並んだのを見た時に、ああこの顔になりたい、こういうメイクがしたいと思うかというと……ちょっとまた違う。わたしが深津絵里と蒼井優が好きなのは野田秀樹やシェイクスピアの舞台が好きだったからではないのか。中谷美紀が好きなのは「砂の果実」が好きだからじゃないのか。
しかしもともと芸能人に疎いので、名前が浮かぶ芸能人自体がとても少ない!
もっというと恐らく、人の顔の判別能力がそこまで高くないし鍛えてもいないんだと思います。にもかかわらず自分のヘアメイクがいけてないことはわかってしまう。なぜわかるのか。

というわけでいざ検索しようとしても「こういう顔に私もなりたい!」という画像に行きつくための検索ワードすら思いつかない、というのに気づいて結構びっくりしました。
参考にしたい有名人を探すというのは今後の課題のひとつなのでしょうが、……ちょっとまだ解決策が思いつけていません。

芸能人に疎いのって今までだと友人との会話が通じないくらいしか困らなかったのですが、なるほど人の顔に興味がないとこういう時に困るんだな……としみじみしました。解像度があまりに低い。 


◎だからコンセプトがないと選べないんだって


順番としてはヘアスタイリングの話から始めていただいたのですが、わたしの髪は今ボブでアレンジといってもそんなにいろいろできる状態ではないため、メインはメイクのお話でした。
眉の描き方、の基本は一応わかっていたつもりだったのですが根元の位置はじめ描き方を改めて確認。並行眉の描き方も教えてもらいました。

眉の描き方って基本はこれ! というのがある一方で、雑誌などでは今はやりの眉はこれとかこういう顔の人はこうした方がいいといった情報が次々出ていてしかも変化しており、何が普遍的で何が変わるのかわからないなあと思っていたのですが。

どういう眉を描くかはその人のコンセプトによるので、まずは左右対称な基本の綺麗な眉を描けることを目指しましょう!

と言われて、あ、はい……となりました。そうですよね……!

これは前回記事の内容ともちょっと重なるのですが自分は容姿へのコンプレックスが強く、ヘアメイクの経験値が低いので「一発逆転できる正解」が欲しくなりがち、かつ、それを自覚しづらい状態にあるんだなと思いました。とにかく現状を「解決」したいという意識が強いのではないか。

高校卒業後から働き出して数年くらいの頃、自分が人よりおしゃれについてわかっていないというコンプレックスから、私は各種ファッション雑誌や美容雑誌をひたすら読み、しかし実際には何もしないということを続けていました。
だって掲載されている化粧品もお洋服もみんな高いし、どこで買えるかわからないし(ネット検索しようね)、買ったところでそれを使いこなせるかもわからない、というかどうせ自分に使いこなせるわけがない、使えたところで大した変化はないだろう、そう思っていたから。
(いわゆる"俺はまだ本気出してないだけ"と考えていた、とも言います)
今はtwitterやinstagram含むインターネットでもその手の情報が次々に入ってくるのでそれが雑誌代わりのようなものですが、要するに、実際にメイクしたり試着したりというアウトプットを全くしないまま、インプットだけを延々続けていたわけです。メイクも服も様々なジャンルがありますが、知識がないこともあって各ジャンルから基本を踏まえた応用テクニックみたいな話を無差別にひたすら吸収してしまい、結局何をどうすれば、となってしまっていたのではないかと。
でも万人に通用する正解、コムデギャルソン着てる人にもマリメッコ着てる人にも共通で似合う正解って……言われてみれば確かに「無い」だろうな、いやあるわけがない、と。
何がコンプレックスか具体的に言わないと解決しないのではないかと前回レッスン記事で書きましたが、コンプレックスを踏まえつつ自分がどういう服を着てどういうお化粧や髪形をしたいかがわからないと何も!方針など!決まらない!

つまり、

服選びにコンセプトがないと、困ることがあります。なんと「服が選べない」のです!(お手本のようなエンプレス構文でお届け😉)

とあきやさんは書きましたがなんとびっくり、


メイクを選ぶにあたってコンセプトがないと、困ることがあります。なんと「メイクが選べない」のです!

なのです……。
なんということでしょう。

以前タイムラインでだったか、あきやさんはネイルや化粧品についても「制服」がある? という話を見かけた記憶があるのですが。


……そりゃあそうなるよなー。

と、納得してしまいました。コンセプトがあり、それに応じて服も靴も鞄も決まっているのなら、そこに合わせるべきヘアメイクはおのずと定まってきます。コンセプトから外れてたらすぐわかるんじゃないでしょうか。
と同時に、コムデギャルソンとマリメッコとまではいかなくても、普段職場に行く時と舞台に出るときとでは当然メイクを変えてしかるべきなのに、今までの自分はそういう発想が全くなかった(正確にはないわけではなかったけれど実践としてたどり着けていなかった)な、と思いました。
これはメイクだけでなく髪も同様で、例えば舞台に出たりする前に美容院などのサロンに行ってはどうかという指摘には、びっくりというよりぽかーんとしてしまいました。
世の中には同人誌即売会で友人に会うのに備えて美容院やネイルサロン、まつ毛パーマのためスケジューリングする人だっているというのに、舞台に乗るなんて非日常の場に出るにあたってプロの手を借りることをなぜ、私は一度でも思いつかなかったのか……! 
手を怪我したときに髪を洗ってもらうとか、面倒だから洗ってもらうとか、特別な時にスタイリングだけやってもらうことかもできますよ、と言われて、近所の美容院ではお出かけが難しい高齢者の方向けに出張サービスをしていることを思い出しました。私の通っている美容院では今の時期、浴衣の着付けとヘアメイクもやっています。

正直私はヘアメイクが好きで好きでたまらない! という人間では(現時点では)ないし、毎日色んなヘアメイクをしなければならないわけでもありません。
ならばお金を払ってプロの手を借りるのが一番効率がいいのになぜか自分はそれができない・する権利がないと思い込んで、目の前にあるものと自分と結びついていなかったのだと気付かされました。メイクレッスンだって"自分でできるために"行ってたわけですし。そもそも何処までできるようになりたい?(=何処からはお金を出してお願いしても良い?)という観点がありませんでした。
(余談ですが、家事とかでもこういう思い込みあるな―と思いました) 
もちろん支出バランスや優先順位の問題もありますが選択肢は既にあって、にも関わらずそれを私が自身の選択から除外してたんだな、と。

ちなみにこれを書きながら改めて考えていたのですが私のコンセプト・バレリーナ、アナ雪のエルサが(カラーリング的にもキャラクター的にも)好き、韓国アイドルが好みの顔だと思う、といった自分の傾向から考えるに、恐らく「今の」私が重視する要素は優雅さと威厳なのだろうなと思います。


…………いげん……?
(首を傾げる)


最近はレッスンで強さを出したいというご相談が多いんですよというお話に爆笑しつつ、しかし私自身もご多分に漏れずそういう人間なので、いやほんと、職場でも趣味でもいろいろありまして……と話をしたりしつつ、眉の色についてアドバイスを頂いたりしてました。有難うございます。

閑話休題。

そんなわけで、雑誌などでは今はやりの眉はこれというのが次々出ているのにおろおろしていたというのは考えてみれば実に「他人軸」な話だなと思ったのでした。もちろん、完全に無視すればいいというものではありませんが。
眉毛を綺麗に書くにはとにかく実践あるのみ、ということで引き続き頑張りたいと思います。コーチ、わたし頑張ります……!

アイシャドウについてはブラシの使い方を教えていただきました。 
教えていただいてから実践してるのですが、筆の動かし方を変えるだけで全然色の乗り方が違う…!
いわゆるデパートのカウンターなどでのメイクレッスンと違って、普段使っているアイシャドウとブラシでさあやってみましょう、となるので、違いが歴然で驚きました。たぶん普通のタッチアップとかだと「プロの人にやってもらったときはもっと素敵だったのになー」で終わっていたのではないか。
よくある多色パレットも使い方がわからないので今までほぼ買ったことがないのですが、圧を出したいなら使った方がいいのかなということで、ネットで見て綺麗だなー素敵だなーと思いつつも買ったことはないブランドについて、ここってどうでしょう……とお伺いしたりしました。
結果としてそうそう的外れなセレクトではなさそうだったので、すぐには無理ですが、いずれデパートで買おうと思います。ロフトやドラッグストアで売っているコスメとデパコスの違いについても教えていただいたのですが、自分の場合はデパコスをがっつり使い倒す方が合ってそうだなと思ったので。 
なお肌のくすみが出始める年代にブラウンのアイシャドウは不要、なぜならブラウンは既に顔にあるから、というコメントには本当にそうですね……と思いました。そうですね(泣)。 
あと古いコスメの一部を捨てようと思いました。お察しください。


そんなわけで技術はもちろんですが自分のコンセプトとそのスタンスについて目から鱗がボロボロ落ちたレッスンでした。
Lineでも前向きに取り組んでらっしゃいますねと書いていただいたのですが、先にも書いた通りもともとファッションやヘアメイクについては自分にできるわけがない、できたところで大した変化はないだろうからいいやと思っていた期間がわたしはとてもとても長いです。どうせ髪は伸びるし化粧は落ちるんだし、頑張ってもどれだけ意味があるんだと思っていました。
長い長い呪いです。
それが、いややることに意味はある、変わる、考えて・続けていたら変わるんだと確信できるようになったのが今回レッスンを受けた効果として一番大きいなと思います。

と同時にそれは、ずっと思っていた強くなりたい舐められたくないという思いの内訳は何なんだ、強くなりたいってつまりどうなりたいんだ、ということを突き詰めることでもあった気がします。

コムデギャルソンを着る人ならノーメイクの人も多い、とかいまり先生が言うのを聞いてあっと思ったのですが、同じ強くなりたいという思いからメイクをしないことを選ぶ人、メイクはするけどもっと違うメイクを選択する人も当然いるはずなのに全然気付いていなかったなと思います。


最近はどういうお洋服を着てますか、と訊かれてユニクロコラボのワンピースの話をしたのですが、前回レッスン時にこちらからお伝えした「普段着ている服」のテイストとはかなり違いますねと、だとしたらメイクも変えた方がいいですよねとうすうす気づいていたことを指摘されました。
恐らく私のコンセプトや目指すものはこのnoteを書き始めた3月頃からものすごい勢いで変化している途中だと思います。
季節の変化もあるし、メイク初心者の方は時間が経ってから再度レッスンを申し込む方も多いとお伺いしたのですが、さもありなん。わたしがもう少し前、ユニクロのワンピースを買う前にレッスン2回目を受けていたら前の服のテイストでメイクについてアドバイスを受けていたはずで、今頃結構混乱していた可能性が高いです。
わたし自身はどちらの服も自分だと思っていますが、服に合わせてメイクも使い分けたほうがいいし、だとしたらどうするか……はもう少し考えることになるのかなと思います。

とはいえまずは実践、教えていただいたことを落とし込むことから、ではありますが。

レッスン2回、本当にありがとうございました。

◎後日談

さて、レッスンのあった週の次の週末、美容院に行きました。
もともとパーマかカラー入れたいなー、どうしようかなー、と思っていたのですが、とにかく6月頭からいろいろあったのでパーマよりもカラーがっつり入れてやる! 力が欲しいか!欲しいぞ! というテンションだったのです。
(前回レッスンとのテイストのギャップよ……)


こちらを↑参考にしつつ、一か月ほど撮りためた自撮り写真から、トップスにボリュームを出したいんですよねーとご相談、スタイリング方法を教えてもらったり、今後の暑さに如何に対応すべきかや今の髪質について教えてもらったりしながら、ダブルブリーチ&紫のインナーカラーを入れてもらいました。
後で見たら担当してくださったスタッフさん、ヘアケアの理論的な説明得意です&ショート得意ですという方で、良い方に当たったんだなあと感動しました。理論から説明してもらった方が納得して覚えるタイプです。

スタイリングについてはこれから、ですが、できあがりましたよと最後に鏡を見るとき、今までで一番テンションが上がった気がします。

入れたカラーを綺麗に見せる&持たせるためにはお手入れ大事ですよということで、シャンプーも購入。
帰り道に明るい色のアイブロウパウダーを買って帰りました。

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