anewhite ONEMAN TOUR 『音楽隊はやがて』東京公演に参加してみて

2024/10/4 (Fri) anewhite ONEMAN TOUR 音楽隊はやがて @Spotify O-WEST
僕が anewhite を知ったのは最近で、だいたい今年の 4 月くらいだろうか。 まだ知ってから間もないが、彼らの描く音楽に心酔してしまっている。

Spotify O-WEST の外見

音楽が流れステージに anewhite の四人が登場。
観客の拍手が会場を包み込んだ頃、彼らは 『カヤ』『out of the blue』を披露する。ライブが始まり盛り上がる観客に Vo.Gt.佐藤佑樹(以下 Vo.)は言う。「最高じゃん」と。

二曲の演奏が終わると Vo.によるMCが始まる。
「『音楽隊はやがて』へようこそ anewhite です。一番楽しい日にしよう」「みんなの心につんとくる曲を」

Gt.河田一真(以下 Gt.)は今度はキーボードを務める。先ほどまでの音色とは異なった雰囲気を感じさせるメロディだ。
『アンサーはない きっとアンサーはない』そう言い残し曲が終わる。
そして再びGt.はギターへ戻る。
その次は先日公開されたばかりの『ゴールデン』を歌う。
衝撃の話題作になれない深夜枠の恋を歌ったこの曲は、先ほどの『つんとくる』とは対になるようだ。日々の一瞬一瞬をこれ以上なく表現していく。
僕がanewhiteを好きになった大きな要因なんだけど歌詞が物語を読んでいるようでとても良いんだよね。

『君が好きだった番組 ばかり観てしまうつまらない
 今観ると悪くない なんて思い出みたいで良くない』
『全部見せあってさ それで別に良かった』
『君を好きであればいい 君の好きにあればいい
 同じようで違かった同じようでさ』
『だからまだチャンネルはそのまま』

- anewhite『ゴールデン』より -

「嫌いな週刊誌の歌」
活動初期から披露されている人気曲である本楽曲『嫌いな花』はイントロで人々の心をつかみ、その場の空気を一変させた。
『オールドスクール』ではVo.がかけていたギターを置きステージを周りながら歌い観客側に近づく。歌詞が『独りよがりのラブ 汚いラブ』『いつだって君か いつかテイクミーアウト』と言葉遊びが散りばめられていてとてもおもしろいのよ。コーラスが『オールドスクール』と歌う場面ではなんだか異様な空気感が漂っていた。途中 Vo.は Gt.の肩にかかる。ここのやり取りものすごい助かる。


Vo.「ありがとう」ここから少しの間MCに入る。Vo.はまず本ツアーのタイトル、『音楽隊はやがて』について触れた。これはブレーメンの音楽隊をモチーフにしている。「今後どうなっていくのか共に見ていこう」 ここで日々について話す。

「本当にいいことばかりで、いいことばかりの日々だから悪いことが目立ってしまう」

この言葉が妙に心の中で反芻していた。『今日も最悪な一日だった』そうやって日々嘆いてしまうのだが、そんな日々を時がたったときいざ振り返ってみると案外悪くないもので、むしろ『あの頃は楽しかった』と回顧してしまう。その後のマニキュアの中身が出てきてしまった話にめっちゃ笑ったね。

「大事なバンドの歌を歌います。」『for tune』『2000’s』を披露する。 『憧れは追えないままでいるけど 憧れは終えないままでいるよと』

「生きる意味はないと思うんだ。
 その途中で見つけてここに来てくれてありがとう」

- Vo.佐藤佑樹の一言 -

私たちは生まれた時からなにか決まっているわけではなく、死ぬまでの生きていく過程の中で出会うものたちが重要で、それこそ可能性は無限にあるのだと思った一言だ。
続く『恋人つなぎ』では暖かい曲と歌詞に会場全体が包まれ、浴槽がお湯で満たされるような温もりを覚えた。

ここで一度MCを挟む

Gt.「楽しんでますか東京!元気ですか東京!健康ですか東京!
        快活ですか東京!」
Vo.「それ一緒(笑)」
Gt.「お元気ですか」
Vo.「井上陽水みたいな(笑)」
Ba.日原大吾(以下 Ba.)「東京楽しんでますか!」
Vo.「さっそく逆(笑)楽しんでますか東京!」
  「新曲歌います」

- MCより -

『明日も君に会いたくなる なんてそんな保証はないよ』『下手な恋でいい』 この歌詞が特に心に残ったな。どうしようもなく会いたくなる。そしてまた会うことができる。そんな日々が続いてほしいと願ってしまう。
でも、仕方ないんだよね。大切な存在だから。

Vo.「もう折り返し。楽しんでいきましょう」
metro では Ba.Gt.が前方の客側に出てきて演奏してくれた。前の方の人たち嬉しかっただろうなぁ。
Vo.「夢見る空想少女の話」
『メル』の疾走感のあるサビで再度会場を盛り上げる。
一番最後の『メェェルゥゥゥ~~~~~↑↑↑』がすごい好きなんだよね

Vo.「全部出しきれますか!」『ソワレの街で』
We「「 「Wow…」」」
Vo.「いいねぇ!」
We「「 「Wow…」」」
Vo.「ソワレの街でぇぇ~~~~~」
ライブだとこのビブラートアレンジあるの大好き。

「今日はありがとう。最後に一曲」
爽やかで疾走感のある楽曲『ソフト』
『柔らかなその声で突き刺す言葉の全てが大事で仕方ないわ』
こっちのセリフよね。その音も、言葉も、温度も、その大切を表すのにはそれで十分だった。




アンコール

Dr.鈴木優真(以下 Dr.)
  「大人に怒られて怒られて…MC 縮めます。…ではどうですか?」
Ba.「縮めるんじゃないの(笑)」
Dr.「短歌でーす」
Ba.「(ベースを弾く)ブォ――ン」
Dr.「おいおいベースで返事すんなよ(笑)」
Ba.Dr.「決まったな(笑)」
Vo.「歌います 君と月、会いたい夜に。」

- MCより -

ライトアップは強くなり、まるで星々のようにとてもまぶしい。ミラーボールも黄色に光り、まるで満月のよう。夜を占められているような感覚に包まれる。
ものすごく大好きな楽曲であるた め、新月の次の日に聴くことができてとても嬉しい。僕は君と月が来ると思ってなくて、興奮しすぎて1番中ずっと脳内でやばいを連呼していた。

Vo.「今日来てくれる人とかで成立してる」
  「『バンドがどうあるべき』とか『バンドなんてそんな非効率なもの
   を』そんなん何度も考えたってしょうがなかった」
  「人生面倒だから死ぬことなんて非効率、面倒なんだよ」
  「いいことはありますよ生きていれば。期待しないでね日々に」
  「でもたまにはこういう日があるよ」
  「誤魔化しながら生きてこうお互いに。お互いうっかり生きていこう」

- MCより -


終演後のステージの様子

『どうしようも無いこの世界にまだ君がいてくれて良かった
 どうしようもなくこの世界をまだ生きてゆく理由なんだ』
『どうしようもなく会いたくなったら またここへおいでよ』

- anewhite『アンサー』より -

3曲目の『つんとくる』で『アンサーはない』と歌っていたのに対し、最後にアンサーを歌うとは今日を総括するにふさわしい一曲だよ。
なかなか気づけないけれど日々はいいことばかりで、でも辛いことがあって疲れてしまうことがあるだよね人生って。それでも生きてく中で出会えたたくさんの大切、それこそanewhiteが生きていく理由となり、居場所になったよ。今日のライブは終わってしまうけれど、『またここにおいでよ』と言ってくれる彼らがいてくれるから、楽しみで仕方なくて、また生きてみてしまうな。


『察し』、次の単独ライブだよ……

公演終了後にドリンク取りそびれててついでにキーホルダーも買おうかなって思って会場内に残ってたの。
そしたら一緒にいた友人がゆーきくんが客席側に降りてきてサイン書いてくれてることに気づいて、初参加ながらもサイン書いてもらえて少しの間話せました……!感無量です……(大号泣)
いやめっちゃ緊張した……ここ半年で一番緊張したよ……
ちなみにキーホルダーはゆーきくんとゴールデンの歌詞キー引きました。
(引きも良すぎてびっくりしてる)

家宝です……!

セットリスト
 1.カヤ
 2.out of the blue
MC
 3.つんとくる
 4.ゴールデン
 5.嫌いな花
 6.オールドスクール
MC
 7.for tune
 8.2000’s
 9.恋人つなぎ
SMC
 10.ウィークエンドシトロン(新曲)
SMC
 11.metro
 12.メル
 13.ソワレの街で SMC
 14.ソフト
SMC
 EN1.君と月、会いたい夜に。
 EN2.アンサー

次のライブも楽しみ

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