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テニススクールのパイオニア2

  本業の方で4月からの新年度を迎えるにあたり、いろいろと忙しい日々が続いていますが、新システムの調整をしていたら、同僚のスタッフから「Kobans1978コーチがいうようにクラス設定はレベル分けがなくなりますね」と言われました。これは数年前からずっと言い続けてきたことで『テニススクールのクラス設定はレベルでは分けれなくなる』という未来予測の上で本業の運営をしてきました。私が本業にしているテニスコーチという職業も、それを要素と構造で抽象分解していくと様々なテニスコーチが存在します。 #人格分類したら俺は最悪なテニスコーチだけどね 😁

 私の場合だと、あるテニススクール運営会社の社員として在籍し、テニスコートを所有する企業と、私の属する運営会社が契約して、そこでテニススクール事業を行っています。そこで現場運営責任者と、そこに来る生徒さんをテニス指導するテニスコーチとしての二つの側面があります。本記事では抽象分解に現場運営責任者という側面を入れてしまうとややこしくなるため省きます。 #近くオワコンの仕組みを回す責任者は外れると思うけど

 ではまず、テニスコーチという職業を要素と構造で抽象分解してみましょう。まずは指導形態の指導人数についてです。

①一人のテニスコーチが一度に複数人の指導を行う

②一人のテニスコーチが一人の生徒さんのテニス指導を行う

③一人の生徒さんが複数のテニスコーチに指導を受ける

続いては指導場所です。

①生徒さん側が、テニスコーチのいるテニスコートへ出向く

②テニスコーチが、生徒さんのプレーする場所へ出向く

③オンラインでテニス指導する

三つ目は生徒設定です。

①設定されたクラスからの分類、もしくは生徒さん側からの選択

②生徒さん側からの要望

③不特定多数、もしくはSNSフォロアー、限定会員

 私の場合は指導人数形態も指導場所も生徒設定も全て①です。国内の職業テニスコーチのほとんどが私と同じだと思います。その中の生徒設定における設定されたクラス分類の指標の多くが今のところ『レベル』なのです。この仕組みが数年前からオワコンであり、これからは『レベル』以外の設定を考えなければならないと感じているのです。

 これらの要素と構造を抽象分解すると、私には似ている構造に『結婚制度』という、最近ではテニスクール業界と同じくオワコンと呼ばれる仕組みが思い浮かんでくるのです。職業テニスコーチと『結婚』を抽象化していくと『契約関係』になります。そこで、この『結婚』という制度の歴史について少し調べてみました。

 平安時代あたりまでは、男女の恋愛関係はおおらかであり、結婚との境目は明確ではありませんでした。『結婚』という制度が確立されたのは国内では武士の時代になってからで、とくに鎌倉時代からは家父長制で女性の地位低下があり、お互いの愛情や人柄では相手が選べない時代が長く続きました。江戸時代に入ると上下関係の秩序を守ため、家制度が基礎となり武士が農民と、公家が武士というような違う身分同士が結婚することはありえませんでしたし、武士同士でもその力関係に大きな差がある家柄では結婚できませんでした。これは現在にも少なからず残っているところがありますが、いわゆる身分、世間体というような周囲からの評価を重視された中での結婚制度でした。明治時代には法律上で結婚の自由は認められ、同時に一夫多妻制度が廃止され、一夫一婦制、男女平等も国の法律として定められました。この明治時代からの『結婚』という制度は、ほぼ現在と同じですが、それまでは一夫多妻制を含めて現在とは大きく違った制度でした。また、その生活様式も夫婦で同居するとも限らず、通い婚もあります。 #坂本龍馬は結婚も最先端 😄

 この『結婚』という制度を一夫多妻制も含めた大きな括りで、その目的を戦略分類してみると次の三つになります。

①繁殖戦略 

②なわばり戦略 

③経済負担戦略

 近年の国内における『結婚』という制度には問題が出始めています。

①晩婚化 

②生涯未婚率の上昇 

③離婚率の上昇

 つまり『結婚』という制度の目的戦略の①である繁殖戦略は、人間社会では医療や衛生環境の発達で平均寿命が伸び戦略を立てる必要がなくなりました。②の『なわばり戦略』は、いまだに紛争を起こしている国もありますが、日本国内においては戦争で土地を得るということがないので、これも戦略を立てる必要がなくなりました。③の『経済負担戦略』も『結婚』という制度が男女雇用均等法、少子高齢化、不景気などで、必ずしも戦略達成できるとは限らなくなってきました。しかし、いまだに社会的には『結婚』という制度が根強く、独身であることが普通とは言い切れません。 #古い大企業では 、まだ政略結婚とかあるのかな?💔

 ここで見えてくるのは『結婚』という制度が社会の変化に追いついていないということです。これはテニススクールにも置き換えることができますし、その他の業種や法律などの規則、仕組みなど様々なことで発生している問題なのです。要は様々なことで『仕組み、規則が社会の変化に追いついていない』という問題を浮かび上がらせているのです。この追いついていないことに関してはグレーゾーンが生まれます。実質的には米よりお金の方が社会的価値があったにもかかわらず、仕組みや規則は米経済の江戸時代中期に改革しようとした田沼意次の制度改革はまさにこのグレーゾーンばかりでした。グレーゾーンなわけですから、中には白に近い物もあれば黒に近いものもあります。つまり物事が社会に追いつこうとするために多様化するのです。『結婚』という制度だけでみても、その枠にははまらない様々な形が生まれてきています。同性愛、夫婦別姓、一夫多妻制、多夫一妻制、事実婚などです。 #まず俺に追いつけと内心思ってる 😁

 同様にテニスクールのクラス設定というものも多様化してきています。昔のように初心→初級→中級→上級みたいなものだけでの運営は難しくなってきています。数年前までは『白タク』とバカにされていましたが、今ではテニスコート所有者や運営会社と契約することなく、テニスコーチを職業にする人も増えました。オンラインでテニス指導をする人もいますし、クラウドファンディングで自分の活動を維持する人もいます。現在、どのような形態のテニスコーチであれ『仕組み、規則が社会の変化に追いついていない』世の中で生きているわけですから、みんなグレーゾーンなんです。現時点では正規のテニスコーチなんて存在しないのです。 #みんなテニスコーチでみんなテニスコーチじゃない 😆

 最後に、私個人的な予測と今後展開していこうと思っていることを書いて終わります。 #いつもの当たらない予測 ✌️

 今後の予測として、いずれは『結婚』という制度はなくなると思います。しかし、血の繋がりのない家族のようなグループがいくつもできていくと予想しています。テニス学校はテニス社交場へと移行して、それからテニス団地になると思っています。

わっかるかなぁ〜 わかんねぇだろうなぁ〜

つづく


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