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ショットでは何を合わせるか

 テニス技術において、いろいろと合わせる(セットする)指導があります。例えば高いボールは高くテイクバックを合わせるとか、速いボールには早くラケット面をセットするとかです。本記事ではバックハンドボレーでの、相手が打ってきたボールに対する合わせ方について書いてみます。 #コーチによって違う ✋ #←どれが正しいかではなくその理由が大事✌️

 一般愛好家にとってバックハンドボレーは難しい方が多く、その苦手意識からポジションまでが歪になり上手くいかない例もみます。とくに女性プレーヤーは両手打ちバックハンドも多く苦手意識の強い方が多いです。本記事で取り上げるバックハンドボレーはドライブボレーなど特殊なものを除いては、両手内バックハンドでボレーされる方にも適用できますので参考にしていただければ幸いです。 #両手打ちの人の方が 「なるほど」って思ってもらえるかも😄

 まず『合わせる』についてですが、これはバックハンドボレーだけに限らず、全てのショットにおいて『腰』『目』『前の肩』『肘』を相手からのボール軌道に合わせるべきであると指導します。ただし、そのショットの必要性、意識しやすい箇所がそれぞれに違うため、どこを強調するかもそれぞれになります。その中で今回のバックハンドボレーについては『肘』(右利きの右肘)を合わせることをお勧めします。理由はシンプルで前になるからです。ただ、ここでもバックハンドボレーと一括りにされますが、デュースコートで相手から中に入ってくる軌道と、アドバンテージコートで相手から外に逃げていく軌道では形が違います。

 デュースコートの相手から入ってくる軌道で、まず確認してほしいのが構えです。相手の打ってくる方向に正対してください。上手くいかない人はラインやネットと並行に構えていることが多いです。 #どっち向いてるの ?😁  #誰とテニスしてるの?😁

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 相手の打ってくる方向に正対して構えますが、ここでの上肢の要点は『肘』です。右肘(黄腕)がやや前に出ます。左肘(緑腕)は畳みます。両方の肘が前に出たり、畳まれていると差し込まれやすくなります。 #構えで片手でしかラケット持ってないときは右腕も畳む ✌️

 正しく構えて、相手から自分に向かってボールが飛んでくるわけですから、後ろ足(オレンジ足)は飛んでくるボール軌道の後ろにあります。そのボール軌道に『肘』を合わせます。 #ここ打てない人多い 😁 #狙えたとしてもセンターにしか打てないとか 😁

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 何でもショットを横向いてしまう人がいますが、そういう意識が強い人は、この軌道を上手く打てません。体の右側とボールが近すぎてミスします。また、右肩で捻ろうとすると目がブレるので捉えることができません。正しくは後ろ足(オレンジ足)で左腰と『肘』(黄色腕)を軌道に対して合わせます。この合わせが正しくできれば、自ずと前足(青足)はどかすことになり、いわゆるオープンスタンスとなります。打点は待ちます。 #左腰が出る ✌️ #ラケットは逆さになっていく ✌️

 つづいて、アドバンテージコートの逃げていく軌道です。ここでも構えは亜ドバンテージコートから打ってくる方向に対して正対します。右肘が前で、左肘を畳む構えは同じです。

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 ここから、ボール軌道は逃げていくことになるので、後ろ足(オレンジ足)はボールの内側になります。後ろ足(オレンジ足)がボールに反応して、その方向に『肘』(黄色腕)を合わせます。 #ここで前向きたがる人も多い

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 逃げていく軌道は、慌てて軌道の後ろに身体を入れようとせず、ラケット面だけが後ろに入れば十分です。『肘』を上画像のように合わせれば、自ずと前足(青足)は斜め前に踏み込んでいきます。打点は前になります。

 入ってくる軌道と逃げていく軌道の二つを紹介しましたが、最後に高さの合わせ方についても書いておきます。とくにバックハンドボレーのハイボレーは力が入りづらいのですが、肘を適切に合わせることからはじめてみましょう。 #バックのハイボレーはまた記事にする ✌️

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 とくに、このハイボレーにおいてはラケット面や上体を高いボールに合わせようとはしません。上図のような重心は上がらずに、構えで合わせている目の高さを、高いボールに対しても同じように捉えることが大切です。この合わせ方がわかるようになれば、ここからラケット面を起こして決め球が打てたり、運んだりと様々な選択肢が生まれます。 #自由自在 ♥️

 バックハンドが苦手な方は、無理して得意ショットにする必要はありません。ただ苦手な方に限って難しいコースや、無謀なスピードボールを打とうとしたりしてしまいます。技術的には上体を捻ったり、横向いたりと、とにかくラケットを引いてしまうことが原因です。戦術的には、次の準備が遅れてしまうことと、バックを気にしすぎてポジションが左寄りに歪んで待つことが多くなってしまいます。無理して決めようとせず『肘』をしっかり合わせて動きをきり、相手の動きや狙いを感じながらゆっくり深く、力まず滑らせるということを心がけてコントロールして、次の展開を有利にする配球を考えてプレーすることが大切です。

#↓動画:アドで相手にポーチに出られたときっていう特殊なケースだけど、入ってくるボールを滑らせて→離れていくボールをラケット面を起こして仕留めてる✌️


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