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奇跡の礎

 明けましておめでとうございます。1月5日に教育委員会の後援を受けたジュニア体験会の準備に追われて2日よりいろいろ準備仕事です。昨年中は会社で重要なことに取り組んでおり、自分のオタク的な興味分野ではないことの勉強にかかりっきりの一年でした。このNOTEをはじめとするSNS系の更新などを含めた交流はほとんどありませんでした。
#でも少しは遊んでたけどね 😄

 現在している仕事を、少し誇張してお話しすると、オワコン化したテニススクールの再建です。国内の人口減による損益の悪化、上達にも楽しさとしてもあまり役に立たない仕組み、テニスコーチとしての先行き不安からなる人材不足と様々な問題を抱えています。自分のやってきたことの失敗を含めた反省と改善で、いろいろとやり方、考え方を変えてがんばっています。いろいろと変わりつつあるので、これまでのことを評価してくれた仲間からは否定もあり、距離をとっているので孤独な日々が続いています。
#でも元気だよ 😃

 話は変わりますが、私より日本という国自体もいろいろと変化を迫られているよな気がします。明治維新から戦後復興までの日本という国の力は世界も認めるところですが、いよいよそんな他国から尊敬される力も失いつつあるのではないでしょうか。世界が認めて日本という国の力は、紛れもなく国民一人一人の力であり、その力の源を紐解いていくと、江戸時代まで遡り、その基礎は豊臣秀吉から領土変更を申し渡された徳川家康の関東再建に行きつきます。家康が徳川幕府を開く前から地道に取り組んできた、民衆の識字率、流通の整備、貨幣、年貢制度が現在まで続く日本の力の源になっているようです。
#「百姓から見たた戦国大名」黒田基樹 著

 家康ほどの大きな仕事をしているわけではありませんが、その仕事の仕組み自体はテニススクール業界にも転用できると考えています。これまでは完全に否定的であったテニススクールのレッスン内容を統一化、標準化してマニュアル化しようとしています。その理由については記事にできるほど、自分の中でまとまったものにはなっていませんが、これまでとは冠履転倒しているのは明らかです。

 レッスンのマニュアル化の参考にしているのが、スタジオジブリで、とくに数多くのアニメ作品で監督、プロデューサーとして携わった高畑勲さんの制作工程を参考にしています。数多くのアニメーターを含む製作スタッフに、自分の信念、理想を失わずに一つのものを完成させていく流れはとても参考になるものです。その高畑勲さんが、絵コンテから作画を作成するアニメーター、音楽監督、アフレコする声優、色を決める色彩設定責任者などに、それぞれ自分の気持ち、考えを伝えるための前文というものを渡します。これを真似して、5日に実際にレッスンしてもらうコーチスタッフに向けた前文を書いてみました。これはこれからの自分自身、テニスコーチである皆さんの戦いが、いかに厳しいものになるかという伏線でもあり、みんなで立ち向かっていくことの必要性を書いています。

 2024年も一所懸命がんばります。

1月5日 体験会についての前文
概要
 2023年秋より、〇〇さんより教授いただいた手法で、〇〇コーチが〇〇市教育委員会に交渉し、教育委員会後援で小学生対象のテニス体験会を〇〇で実施する。近年10〜20の小規模な体験会のみの企画は複数回行っていたが、久しぶりに50名を超える規模の企画になる。(2023年12月29日時点で〇〇名参加予定)2024年の予算達成とテニススクールとしての存在意義から、ジュニアの受講者数は重要である。2017年の〇〇名を超える数値が最高値で、そこからコロナなどあり減少傾向が改善する兆しは2023年までは見られなかった。〇〇市教育委員会が講演するテニス体験会は年度内有効で、GW、お盆休みも企画を予定している。また、〇〇としても品質向上の観点から、長年の課題であった〇〇内でのレッスン方法などの品質向上、維持、管理という観点からも重要な体験会となる。本体験会、また受講者数などの数値についての好ましくない結果がでたときの責任は全て私にあるため、協力いただけるコーチについては、失敗を恐れることなく、未来の〇〇のために邁進いただきたい。小学生を対象とした体験会であるため、テニス人口の裾野を広げる重要な役割がコーチには求められる。
5年前の自分
 体験レッスンの全体テーマとしては「5年前の自分」としたい。参加される子供たちの5年前を創造してほしい。参加対象の小6で5年前は小学1年生小1においては1歳〜2歳である。小1の子どもたちの5年前は、まだ歩けない排尿のコントロールもできない、もちろん言葉も話せない子ばかりだ。近年の教育現場で起こるモンスターペアレンツを代表とする、親の子に対する対応は年々現場での難しさを増している。そういったいわゆる社会問題的なことは私をはじめとした責任者に委ねてほしい。ただ、今も昔も変わらぬ親の子に対する愛情については疎かにできない。現場で日常的に子どもたちと接していると忘れてしまうことではあるが、親の目線から観ると、子どもの一挙手一投足というのは「できないことが当たり前」で「できることは全て奇跡のようなもの」である。
奇跡待ち
 レッスンの具体的な内容は「手引書」「絵コンテ」などを参考に行ってもらうが、それら業務上のものよりも大切なことが、コーチ一人一人が、子どもたち一人一人の奇跡を精一杯褒めてあげてほしい。これが子どもたちにとってのテニスだけにとどまらず今後のスポーツ経験の礎になると思っている。コーチのみなさんが送るボール、表情、言葉、ジェスチャー…それらはみなすべて未来ある子たちの奇跡待ちです。
以上

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