2023中山大障害枠順確定前予想(お気持ちモリモリ駄文Ver)

見解二度打ち。元々あった個別見解を簡易版にせず大幅加筆したもの。
Xには印5頭を既に投稿済み。
注!印として個人的に危険な人気馬になりそうな3頭を追加。

⓪近走評価
①中山適性
②馬場適性
③距離適性
④小回り適正
⑤操縦性
⑥人馬相性
⑦まとめ

の計7項目に分けてお送りします。


12月21日時点での予想
◎マイネルレオーネ
〇マイネルグロン
▲ジューンベロシティ
△ダイシンクローバー
☆マイネルヴァッサー
注!エコロデュエル、ビレッジイーグル、ニシノデイジー
紐ヤップヤップヤップ




◎マイネルレオーネ
⓪近走評価☆☆☆☆
前走は久々の分飛越で精彩を欠く部分もあったが、叩きとしては申し分なし。着差も去年の東京HJ程ついていない。
4コーナー手前から進路上にダイシンクローバーが立ちふさがって前が完全に詰まり、最終障害飛越後もヨレてきて加速し切れず。元々勝つ必要のないレースではあったが最後の展開次第で3着以内までは圏内。追い込み馬にとって致命的な展開不利があった。
もっとも、去年と異なりステゴ産駒に有利な道悪かつ、高齢馬に優しい時計のかかるやわらかめの馬場だったことは考慮する必要がある。
肝心なことはこの馬は11歳の秋にして全く衰えていないこと。前走が完全にその証明。
付け加えると前走は隣の枠が牝馬のナギサ。関係談で馬っけが強いことはしばしば言われていた(調教の馬場入りもいつも最後の方らしい)が案の定、飛んだり跳ねたり立ち上がったりのパドック。距離を離されて落ち着きはしたものの枠入りの際はやはり隣に来るわけで・・・。今回は牝馬がいないのはプラス。無駄な入れ込みや消耗は避けられそう。

①中山適性☆☆☆☆☆
ペガサスJS勝ち、22年は中山GJ、中山大障害双方で3着入りしていて実績充分。
バンケットが得意というわけではなさそうだが可もなく不可もなくこなす。
外回りコースの経験が2回でそちらの方が適正は高そう。その点は小回り適性の方で記述。
鞍上も勝ち星こそ無いがJG1実績があって中山のOP特別で複数回勝利のある平沢Jなので人馬含めて好相性の舞台。適性面ならケンホファヴァルト森と同等で最上位。

②馬場適性☆☆☆
同じステゴ産駒の9歳以降オジュウチョウサンと比べると年齢の割りに良馬場でのパフォーマンスは良好。高速馬場で走ったのが叩きの22東京HJ、23阪神SJなので馬場なのか、休み明けだからなのか判別しにくいところが厄介。(阪神SJに関しては展開読みをミスった感じはある。)年齢を差し引けば福島OPで3分41秒の勝ち時計があるように、比較的時計の出る条件でも対応は出来る。ただ成績的には
全4-5-3-16(勝率14%連対32%複勝42%)
稍重以上0-4-1-3(勝率0%連対50%複勝62%)
ほんのりと道悪の方が得意。ただし勝ち星なし
相性的には普通か、やや劣勢くらいで見た方が良さそう。

③距離適性☆☆☆☆☆
2度のJG1を経験して好走しているのでこの点については文句無し。
この馬の得意パターンが消耗戦からの強烈な追い込み。距離は長いほど良い
ここ最近のJG1はビレッジイーグルがペースを握るので襷まではほぼそのペース。
JG1というのは距離もそうだがバンケットの数も相まって消耗の度合いは他の条件とは比にならず、終盤はレースに参加すらできない馬が出るのは珍しくない。
図らずも脱落する馬が多いので追い込み馬としてはやりやすい形になる。
無論垂れた馬が飛越をミスしたり邪魔になるリスクはあるが。

④小回り適正☆☆☆
中山では大回り小回りどちらもこなすが小回りだと結構な頻度で詰まる
前走の京都JSもそうだが過去遡ると春麗JSもドン詰まりで勝ちを逃してる。
外を回すと23阪神SJのように大外膨れる(この時がニシノデイジーがヨレたのが大きな原因)リスクもあるし、それを挽回する程の力差は無い。
詰まる可能性はあるがやはり小回りはイン有利。内を回るのがベストだし、前走の難波Jはそれを踏まえて乗っている。だが残念ながら難波Jは怪我で離脱。
距離適性の点でも述べたが、適正が無い馬は終盤レースに参加できないので、馬群を捌く、小回りで内を突くのは当然やりやすくなる。
事実去年の中山大障害はこの馬にしては詰まりが左程酷くはない。なんなら殆どの馬がオジュウをマークして団子になっていたのに巻き込まれた不利もあった。幸い今年は絶対的強者不在で展開もバラけ加減になると見る。スムーズに運べる可能性は高い。

⑤操縦性☆☆☆☆
飛越に関しては少々遅れ気味。馬体重400kg代の小柄な身体で110~160cmの障害を飛ぶのだから無理もない。飛越の度に半馬身ほどロスが発生することが半々くらいで起こるので、飛びでリードを稼げるタイプではない。
小柄で馬群に物怖じせず突っ込んでいけるのか、結構無理なラチ沿いキープする立ち回りが出来る馬。ポジションが後方な為分かりづらいが襷コースの位置取りなどはオジュウチョウサン石神と殆ど同じコースを通ってる。とにかくロスなく運ぶことに関してはメンバー内でも最上位の適正と能力がある。
終盤の勝負所でやたらと手応えが悪くなり、ズブさを見せるところは少々気になるが毎度のこと。これで仕掛けが遅れたりしたことが無いので割り引く必要はなさそう。むしろ明らかな手応え劣勢なのに直線では猛烈な末脚を披露する辺り、オジュウと同じくゴールの位置を理解しているタイプ?

⑥人馬相性☆☆☆☆☆
平沢Jとは3-0-1-2と絶好の相性。
馬券外の2回はどちらも3ヶ月以上の休み明け初戦。元々叩き良化タイプの馬なので今回の臨戦は3勝3着1回の絶好パターン。しかもこのコンビでJG1への出走経験もある。実績と経験値からすると難波Jからの乗り代わりは大幅なプラス要素。(難波J推しなんで誠に遺憾)
去年の中山GJ以来となるコンビだが、その時の襷の位置取りなどはかなり秀逸。
平沢Jは近年安定して8~10勝を挙げてリーディングこそ届かないが堅実に乗れるジョッキー。襷コースでもしっかり重賞実績を挙げていて技術実績共に申し分なし。
加えて今年はマイネルレオーネと同厩舎のホッコーメヴィウスの手綱を取って重賞2着2回と鮮やかに復活させてみせた。清水厩舎と平沢Jの組み合わせは過去5年で4-2-1-4とかなりの好相性。(レオーネの叩き分が含まれるので本番での成績はもっと高い)

⑦まとめ
・危惧するほど年齢の衰えは無い。叩いて良化。
・中山GJ、大障害で3着2回で適正文句無し。
・乗り替わりで相性抜群のコンビ復活。

⑧おまけ
・同馬と同期:キタサンブラック、サトノクラウン、ドゥラメンテ
・同馬の同厩、調教パートナー:キタサンブラック
・平沢Jラストライド



〇マイネルグロン
⓪近走評価☆☆☆☆☆
現在3連勝中。新潟JS以降は5戦連続で馬券内を継続、しかもレースごとに相手強化を繰り返しているので確実に地力面での成長も見て取れる。
前走あれだけのパフォーマンスを見せているが、本来この馬は叩き良化型。休み明け2戦目は平地時代含めても1-2-2-0で馬券外無し。陣営側も7割の出来らしい。恐ろしい馬。
特に前走負かした相手は重賞馬5頭含む現役トップ層をまとめて負かしたというのは好材料。展開利、得意な道悪であることを考慮しても完勝ならば文句無し。

①中山適性☆☆☆☆☆
未勝利戦3回と清秋JSで中山は他コースと比較しても経験豊富。
この馬の中山適性の高さの裏付けになるのが清秋JS。
この時は小野寺J騎乗でジェミニキングと0.6秒差2着。3着以降を1.8秒突き放した。
後に阪神SJを圧勝する相手なら格は充分にあるが、注目すべきポイントは別。
当時鞍上の小野寺Jは中山300回以上騎乗して障害未勝利、障害OP以上で馬券内がマイネルグロン以外で1度もない程の中山苦手道悪巧者であることを差し引いても相当なハンデと見ていい。ここから中山実績のある石神Jに替わるのは大きなプラス。
石神Jはオジュウチョウサンの他にもニホンピロバロンで同舞台を制していて、「石神ライン」と呼称されるほど同コースの襷位置取りが上手いジョッキー。

②馬場適性☆☆☆☆
どちらかというとパワースタミナ型ではあるが新潟障害OPで3着あって、ある程度の高速決着にも適正はあるが、あくまで平場レベル。平地未勝利故に極端なスピード馬場になれば不利なことは明確。ただ福島OPではスピードとスタミナが桁違い過ぎて結果として逃げ切り圧勝を収めている
道悪の鬼と故障しても差し支えないレベルで得意。障害では稍重以上だと2-2-0-0とパーフェクト連対。なお良馬場でも2-0-1-2と極端に成績が落ちるわけではない。中山未勝利では3分12秒の持ち時計があるようにそれなりのスピードはある。
道悪がベストではあるが良馬場でもそれなりのパフォーマンスは可能。

③距離適性☆☆☆☆
3390以上の出走歴は無いが、スタミナは折り紙付き福島3300を逃げて勝っており、2着は同条件を62kgで勝つマイネルヴァッサー相手に0.8秒差、3着ネビーイームには3kg差で1.7秒差。加えてこの馬以外の先行馬全滅。そもそも大前提としてこの馬は逃げ馬ではない。重賞3着馬2頭相手に61kgを背負って逃げ切り圧勝。そもそも福島で逃げて勝ったのは近年だと未勝利のトライフォーリアル、ギガバッケン、マイネルグロンくらいのもの。
スタミナ面に関してはJG1初出走組の中ではケタ違い。

④小回り適正☆☆☆
清秋JSで中山の小回りは経験済みでコースをこなすという点に関しては問題無いが、この時は単騎で直線を迎えていて馬群の捌き等かなり参考外。
東京HJでは石神Jがニューツーリズムの内に潜る芸当など中々の対応力を見せてる。
OP昇格後の成績は明らかに新潟が劣勢ではあるものの、パフォーマンスは福島>中山>東京>阪神>新潟といった感じで小回り巧者という感じではない。何処でもある程度こなす。

⑤操縦性☆☆☆☆
そもそもこの馬は主戦と呼べるジョッキーが存在しない。障害9戦して6人のジョッキーが騎乗している乗り代わりの激しい馬。(五十嵐Jが3回騎乗して3勝しているので主戦か?)人馬が息を合わせて初めて成立する障害レースにおいて誰が乗っても結果を出せる馬というのは珍しい。
襷での制御に関しても阪神OPでは襷コースの鉄板である「外に出して順周りで最内を取る」進路取りがちゃんと出来る馬。しかもこのレースは初の襷コース。初コース、テン乗りでも対応力は抜群。地力の高さもさることながら鞍上次第で更にパフォーマンスを上げる

⑥人馬相性☆☆☆☆
操縦性の項目でも記述したが誰が乗っても結果を出せる馬。ある程度の水準のジョッキーが乗れば問題ない。石神Jなら申し分ないだろう。
特に石神JはJG1においては「石神ライン」と言われるほど襷のコース取りが上手く、衰えた11歳のオジュウチョウサンほか、テン乗りのニホンピロバロンを勝利に導いている
中山への理解度、バンケット捌き等は西谷Jに分があると見ているが、この舞台に関しては恐らく最上級の適正があるジョッキー。
東京HJの乗り方を見ても飛越、コース取りは全く問題ない。

⑦まとめ
・好走率が高い東京HJ勝ち馬で、叩き良化型。今回がメイチ。
・JG1は初だが中山適性は抜群でスタミナも証明済み。
・道悪がベスト。
・操縦性や対応力が非常に高い。鞍上との相性も問題無し。

おまけ
・石神Jは2015年から8年連続JG1勝利を継続中。




▲ジューンベロシティ
⓪近走評価☆☆☆☆
今年重賞2勝は力の証明。既に負かした相手が多く、この馬と対戦して先着勝ち越してるのはマイネルグロンのみ。
阪神JSホッコーメヴィウスと真正面からやりあって勝ったことからも、地力面は現役障害馬でも上位であることは証明済み。
負けたレースも内容が濃く、春麗JSは鼻出血をしながらもテーオーソクラテスと僅差で後続を寄せ付けず。東京HJは外々をブン回しての4着。
初障害と10日競馬の中山GJ以外での大敗が無く、ムラが少ないのは魅力。
脚質も自在で逃げ先行差しで勝ち星がある。展開に合わせた立ち回りが可能。
ただ今年の春麗JSで鼻出血を発症していることは念頭に置いておきたい。

①中山適性☆☆☆
今年の中山GJに出走して大敗しているが、鼻出血明けの10日競馬で最後方からついていくだけの競馬。着順は全くの度外視で良い。ただ上りは2位の6着でバテた馬をかわしただけとはいえ、回ってくることに関しては問題ない。
気になる点はバンケットへの対応。いくら回ってくるだけとはいえ、バンケットにかかる度に外を並走した馬より半馬身~1馬身程遅れていたことは気になる。

②馬場適性☆☆☆☆☆
東京JSや阪神JSのパフォーマンス、時計面からして如何にもスピードタイプ。しかも両レースの時計に関しても、東京JSは例年の勝ちタイムの中でも上位の水準、阪神JSは過去20年中2番目の時計現状の高速馬場の中山は合う
道悪もこなしてはいるが良馬場3-0-0-1で稍重以上1-1-0-2でやや良馬場の方が優勢。
出走馬の中でも時計勝負になるなら最も優勢なのはこの馬。

③距離適性☆☆☆
中山GJへの出走歴こそあるが、勝負に成るレースは3390までしかこなしていない。
出るレースの殆どで上位の上がりを使っており、バテて止まったことがない。(春麗JSのは度外視だがこのレースも上がり3位)スタミナ面で不安は無さそう。
ロードカナロア産駒の障害馬はこの馬とロードアクアくらいしかいないが、あちらは距離短縮より延長でパフォーマンスを上げたように、距離延長で立ち回りに余裕が生まれる(流れが遅くなりやすい、息が入れやすい)ことでスタミナを補える可能性はある

④小回り適正☆☆☆
小倉で2勝2着を挙げて小回りはしっかりこなせているが、東京HJでは馬群を割れず大外をブン回すことに。先行気味に立ち回った際はソツなくこなすが、馬群がごった返しているときに脆さがある。立ち回り次第な所は大きいが、持続力より加速力に優れるタイプで小回りはどちらかというと得意なハズ。
馬群に潜らず外々をまわしがちなので差しモードだと危険かも。

⑤操縦性☆☆☆
馬群の中でじっとさせるより外々を回す競馬が多いことから器用さに関しては少々疑問。
勝負所以外だと前ポツンか後ろポツンに徹していることからもロスなく立ち回る操縦性は持ち合わせてないと見る。裏を返せば単騎で自由な位置を取れる競馬に徹して、直線区間で勝負をかけてしまえば問題ない。その分のスピードは持ち合わせている。

⑥人馬相性☆☆☆
西谷Jは今年の中山では2-0-0-3と分かりやすくピンパーだがJG1では石神Jに次ぐ7勝を挙げる名手。この馬とは順周り、襷どちらのコースでも勝ち星を挙げて相性は問題ない。
気になるのは難解なJG1のコースに対する西谷Jの展開読みとこの馬のリズムがハマらなかった場合。脚質の幅が広いというのは聞こえが良いモノの、裏を返すと前ポツンか後ろぽつんが基本となる極端な形。器用さに少々欠ける分そういった立ち回りになってしまうのは仕方ない。つまるところ展開の決め打ちが必須。前走それでポカしているように展開の決め打ちがハマらなかった時は脆いタッグ
強い人馬であることは間違いないが、これまで極端な競馬史かしてこなかった分対応力に不安が大きい。継続騎乗の弊害ではあるか。

⑦まとめ
・地力面は現役障害馬でも上位。
・高速馬場適性抜群。スピード勝負なら筆頭候補。
・ロスなく立ち回る能力に少々欠ける。
・展開がハマらないと脆い所がある。
・近走で鼻出血発症歴あり。




△ダイシンクローバー
⓪近走評価☆☆☆
今年の中山GJ3着馬で次走京都HJを勝ったスーパータフな馬。
強みは何と言ってもスタミナ、パワー、操縦性。ザ・障害馬の基本型。
東京HJは惨敗で京都JSは4着に負けているが、叩き良化型で使うほど次走のパフォーマンスを上げる。叩き3走目は魅力。コース経験、実績、キャリアまで豊富で大崩れは無さそう。
地力面に関しては扱いが難しい。というのも能力がスタミナパワー偏重型でホッコーメヴィウス等とは戦う土俵が違う為、力関係の比較がし辛い。京都HJで僅差だったトライフォーリアルを指標にするなら、3100~3400程度だと重賞クラスとしては少々物足りないか。

①中山適性☆☆☆☆☆
コース形態はこの馬の強みを最大限に活かせる舞台。これまで中山障害を8走していて抜群の経験値を積んでおり、直近の中山GJでは今回出走したメンバー内でも最先着。今年に入ってから中山で3走して1-1-1-0と安定した成績を残している。
バンケットが得意というわけではないが無難に確実にこなしてくれる。

②馬場適性☆☆
スピード面では正直かなり物足りない。去年の東京HJ3着があるが、メイショウウチデの故障が無ければ大差の4着で展開が向いた節が大きい。得意の中山を除けば近走は3100前後だと好走止まりで平場でもスピード不足で負けている。
逆に3900の京都HJを制し、不良馬場の中山GJ3着とペースがゆったりして時計勝負にならない舞台では非常に安定した成績。馬場の相性の悪さを距離で誤魔化したいところ。

③距離適性☆☆☆☆☆
馬場適性の項目でも触れたが足りないスピードを誤魔化せる超長距離はベスト。
中山GJ時は短距離血統ということがネックであったが、今回その点はクリアしてくれているのは非常に心強い。
近走は完全にスピード負けを繰り返してる分、距離延長の恩恵はメンバー中最大。

④小回り適正☆☆☆☆☆
小回りが得意というよりスピードが乗り切らない分、小回りじゃないと厳しいというのが正しい。ラチ沿いキープからコーナーの内回しまでバッチリこなす抜群の立ち回り。
スタミナがあると言えど長く脚を使うタイプではないのでロングスパートを要求される外回りよりは断然小回りの方が良いハズ。

⑤操縦性☆☆☆☆☆
操縦性こそこの馬の真骨頂。飛越から折り合いまで不安要素が殆ど無い。
前走も襷コースでスムーズにラチまで寄ったり、クリノオウジャがミスした隙を逃さす内に潜り込むなど、細かい要所での捌き方は非常に見応えがある。
前走も負けはしたもののラチ沿いで淀みなく飛び続け、4コーナーで馬群が凝縮する中でもスムーズに抜け出してイン突きして見せた。
ベストな立ち回りをすれば応えてくれる馬。難解なJG1の舞台でこそ強みが活きる

⑥人馬相性☆☆☆
この馬自身は中山が得意だが、高田J騎乗時に中山のOPで馬券になったことが無い
個人的には中山なら森Jの方が好相性にも思える。というのも騎乗スタイル的に高田Jは勝ちにいく競馬をするタイプで、森Jはミスをしなければ自然と勝つ、といった差がある。(と私は見ています。そこは人それぞれ感じ方が違うかも)突出したスピードや末脚を持たない分、他の馬のミス待ちをする方が無駄なエネルギーを消費しない。故に中山GJはテーオーソクラテスを差し切る脚を残せたと見る。高田Jが中山でこの馬に乗った際はどちらかというと果敢に競りかけがちなので、その部分で相性の悪さを感じる。

⑦まとめ
・パワー、スタミナ、操縦性に特化していてスピード勝負は分が悪い。
・中山は得意で距離不安がない。コース相性は抜群。
・勝ちに行く競馬をすると難しい。ミス待ちの立ち回りなら馬券内は硬い。




☆マイネルヴァッサー
⓪近走評価☆☆☆
10歳にしてキャリアハイと言っていいレベルの充実ぶり。5月に故障から復帰して7走して1-1-1-4とまずまずの成績。重賞でも勝ち馬と僅差の3着があるなど着実に上昇。
馬券外のレースも全て言い訳の出来るレース。
元々ここを目標にして清秋JSでは63kgを背負って4着健闘など臨戦も充分整ってる。
気になる点は福島OPを勝った時などソラを使う場面が見受けられたこと。

①中山適性☆☆☆
直近で清秋JS4着があるほか、新春JS2着、トゥルボー相手に僅差の2着がある。
馬自身は中山もそれなりにこなすし、実績もある。なんならこの舞台ではホッコーメヴィウスにすら先着してるし、実績豊富なダイシンクローバーよりも上。
問題は小野寺J。中山の障害戦で1度も勝利が無く、OPではマイネルグロンでの2着しか実績がない。当然のことながらJG1実績もないが、騎乗した馬は単勝3桁代のみ。
ただ近走は改善傾向で、近5年では複勝率10%を切るが、近1念だと18%。

②馬場適性☆
平地未勝利であることもあるが、新潟東京のスピード勝負では全く勝負にならない。特に東京JSは去年から着順もタイムも大幅に劣化して如何にも年齢を感じる。
清秋JSも稍重とはいえ馬場が綺麗すぎた影響もあって前を全く捕まえられずの4着。むしろ良馬場だったらもっと着差はあったかもしれない。
現状のレコードがでるような馬場は相性が悪すぎる。

③距離適性☆☆☆☆
これまで最長で3570までの経験だが父ステゴ母父メジロブライトとなると血統面でのスタミナは全馬でも最高レベル…と言いたいところだが、その肝心の3570は割と負けてしまっている。ただスタミナ切れで負けることは殆どないことからも、距離が伸びてペースがゆったりと流れるなら問題はない。距離が延びること自体より、飛越の回数が増えることの恩恵は大きいか。

④小回り適正☆☆☆☆☆
超が付くほど小倉巧者でイン突きから小回りでの加速までなんでもござれ。結構立ち回りがはっきりしている馬で、普段はイン、仕掛けは外と完全に割り切るタイプ。内でチョコチョコと走り続けること、隙間に潜り込むのはお手の物。

⑤操縦性☆☆☆☆☆
とにかく襷コースでの成績が優秀で、小野寺J騎乗時、襷ありのコースなら3-4-2-0と馬券外が無いほど。逆に襷無しは0-0-0-5と潔い成績。とにかく襷の立ち回りで飯を食ってきた馬なので大障害の襷2回は願ってもない好条件。ソツなく、ソツなく、勝負どころでは大胆に捲るのがこの馬の勝ちパターンで、これまで57戦落馬なく障害を完走をしてきた。

⑥人馬相性☆☆☆☆☆
操縦性が高く飛越も上手ではあるが、勝負所は非常にズブくて抜けだすとソラを使う馬。故に闘魂注入型の小野寺Jは好相性で、最早専用機。人馬とも苦しい時こそ推して押して、しごいて進む。実際得意条件なら馬券外が無い。
近走では馬が10歳にしてピークを迎えていることもあるが、小野寺Jの騎乗技術が飛躍的に向上していることも相まっている。成績がキャリアハイであるほか、重賞初勝利、重賞での成績が1-1-2-3と目覚ましい活躍ぶり。中山が苦手とはいえ、今なら克服もあるか。

⑦まとめ
・衰えは殆ど無いがスピード勝負は無理。
・襷コースなら抜群の成績。
・小野寺J、超中山苦手VSキャリアハイのホコタテ。




注エコロデュエル
⓪近走評価☆☆☆☆
阪神SJでは調整ミスでボロ負けするも京都JSは圧巻の追い込みを見せた。
粗削りな飛越と暴力的な追い込みでOP、京都JSを制しており、ダイシンクローバーやマイネルヴァッサーとは対極的な存在。若さ、スピードでゴリ押す馬
熟練の技を若き力が圧倒してしまう可能性は決して低くない。

①中山適性☆
バンケットが苦手(陣営談)らしいが、実際京都の三段跳びの下り部分で大きくよろめいてバランスを崩して失速。飛越でも危なっかしい所があってバランス感覚に大きな不安がある。
バンケット6回の大障害コースでは致命的な弱点となりえる。

②馬場適性☆☆☆☆☆
元々平地で頭打ちというほど負けてない上に馬はまだ4歳と若い。同舞台は開催時期的にも中山GJと比較して馬場状態が良好なことからも、基本的には4~6歳馬が好走のボリュームゾーン。若く馬に比較的有利。
京都JSと中京OPの時計はかなり微妙だが、京都未勝利は過去のタイムを見てもレコードには及ばないが中々の好時計を持っており、高速馬場への適正は見せている
スピード一点なら文句無しにこの馬がトップ。

③距離適性☆☆☆☆
距離に関しては実績が少ないことや血統からしても評価がしにくい。慣れない襷やバンケットで集中力を切らす可能性は捨てきれない。ただこの点は初JG1で必ず通る道なので懸念事項にはしなくてよい。脚質的にスタミナや持続力を求められてはいないし、過去勝ったレースは全て上がり最速でゴール直後ジョッキーを振り落とす余裕すらある。スタミナ面は底を見せてない。

④小回り適正☆
京都で2勝しているが、京都JSでは常に外々をブン回し続けている。勝負どころでも外に大きく膨れながら加速していることからも小回りコースに合わせた競馬が出来るタイプではない。平地時代も中山小倉あたりは全く駄目で直線の長い東京新潟に好走が集中しており、平地区間の大半が小回りでの曲線区間になる大障害コースがプラスに働くとは思えない。
もっとも、それでもゴリ押しで重賞制覇してしまうあたり相当なポテンシャルを秘めていることの裏付けでもある。

⑤操縦性☆
阪神JSでは襷に対応出来てなかったことからも初モノに弱そう?
京都JSも外々をブンまわす平地力任せのゴリ押しで勝っており、細かい立ち回りが求められる大障害コースでは疑問が残る。
半兄ハーツシンフォニー同様クラリネット産駒は気性がアレすぎる。

⑥人馬相性☆☆
この馬自体順周りコースでしか好走が無いのもそうだが、鞍上の草野Jは襷のある重賞で馬券になったことが無い。人馬とも襷が苦手となると、それを2回こなすコースでは非常に大きな懸念点となる。
一方で調教時点から何度も落とされるなどエピソードに事欠かない割に3勝を挙げるなどレース中の相性と実績は充分。(草野Jはポルトラーノやマイネルダンク等ちょっと危険な馬の扱いには定評がある。下手するとこの馬は草野Jだからこそ制御できているのかも。)

⑦まとめ
・スピード一点特化。脅威的な末脚。
・飛びがやや不安定なほか「下り」に注文が付く。
・人馬とも順周り特化。
個人的危険な人気馬として評価



注ビレッジイーグル
⓪近走評価☆☆☆☆
前走はまさかの平地勝利。しかも格上挑戦。
イルミJSを使うと中2週になってしまうので、10月の平地で叩いたのは好印象。ローテでの疲労がなくメイチで迎えるのはこれまでにないプラス要素

①中山適性☆☆☆☆
中山のOP特別を2勝している中山巧者。隊列の変化が起こりにくいOP特別では安定して逃げきれている。JG1も4回目でコースへの慣れと対応力は文句無し。実績がないだけ。

②馬場適性☆☆☆☆
平地力が強化された現状のこの馬なら高速馬場は歓迎。

③距離適性☆☆
JG1で5着が2回あって一見あと一歩のように見えるが、終盤全く伸びがなく逃げることだけで手一杯。この馬に限った話でなく、2度の襷でペースと隊列の激しい変動が起こるJG1では逃げが苦しい。JG1での逃げはサナシオンやアップトゥデイトクラスの馬でも勝てない程に鬼門
距離も3570までは対応してみせているが勝ち星があるのは3350まで。

④小回り適正☆☆
外回りのペガサスJSは2勝しているが、小回りのイルミJSは未勝利。これに尽きる。

⑤操縦性☆☆
順周りだと逃げてしまえば最内をキープ出来るので好走出来ているが襷があるとそうもいかない。むしろ襷を抜けた後に内をガラ空きにしてそこに潜られてしまうことが多々。

⑥人馬相性☆
乗り替わりしてない以上相性を判断することは出来ないが、ビレッジイーグルの過去のレースを振り返っても大江原Jだからこそ勝てた、好走出来たというレースは過去一度もない。むしろ襷コース重賞で1度も馬券内が無い故にJG1でも5着止まりと見た方が正しいのかもしれない。(大江原J好きな人には申し訳ないが)

⑦まとめ
・平地を叩いてのローテは好印象。メイチ。
・平地力が強化されて馬場は合いそう。
・逃げは鬼門。
・外回り巧者。


注ニシノデイジー
⓪近走評価☆
前進気勢が無い。ゲートを出ない上に進まない。高知のC級によくいる馬。
障害デビューしてからは掛かって仕方ないくらいだったのに阪神SJあたりから急激に状態が悪化。阪神SJの時はゲートを出ないだけで済んだが、中山GJでは中盤まで進んでいかず最後は猛烈な逆噴射。挙句東京HJは最後方で進まないわ伸びないわ。
阪神SJの前にオーナーが動画を投稿していたが、この時点で障害練習中の馬にすら飛び遅れる状態。そこから使うごとに悪化傾向。調教は動く。
本来は阪神JSを使う予定が東京HJにズレ、そこでの内容は散々。
能力はあるだけに扱いが非常に困る馬。
気持ちの問題が大部分なのだが過去ブリンカー等も全く効果が無く、クロス鼻革も効果きれ。馬具でどうこうならない状態までくると持ち直すのは不可能では?

①中山適性☆☆☆
去年の勝ち馬。当然この舞台はこなせるが当時はノーマーク故の圧勝劇。中山GJでは好位を取れなかったり、進路を塞がれたことで脆さが露呈してしまう結果に。
コース自体はこなすが展開や位置取りの方が重要度は高い。

②馬場適性☆☆☆☆☆
平地重賞2勝ほかダービー5着の平地力は脅威的。底力は格が違う。発揮されないが。

③距離適性☆☆☆☆☆
去年この舞台を制していて阪神SJもチグハグながら3着を確保しているので距離はこなす。

④小回り適正☆☆
エコロデュエルと同じく平地力任せに外々を回して強引にいくので本来は相性の良いコースではない。勝負所でのコーナーリングには危なっかしさもある。

⑤操縦性☆☆
元々は前進気勢の塊のような馬なので手綱を引きっぱなしになるのだが、前々走から促さないと進まないように。まして繊細なコース取りは出来ないので東京向き。

⑥人馬相性☆☆☆
・同コンビで未勝利からJG1勝利まで辿り着いており、石神Jよりは好相性。五十嵐Jの大胆な戦術とこの馬のポテンシャル任せのゴリ押しは非常に好相性。走れば。
気になるのは去年と今年で五十嵐Jの勢いがまるで違うこと。去年の同時期より勝ち星が1つ少ないだけでなく、11月から勝利無し、12月に至っては馬券内すら無い状況。メンタル面や勢いで成績が大きく変動するジョッキーだけにスランプだとちょっと…。

⑦まとめ
・前進気勢喪失。馬具でどうこうならないレベル。
・去年の覇者でコースと馬場はこなせる。
・操縦性は良くない。途中で集中が切れる可能性も高い。
・鞍上とは好相性も人馬とも近走不振。
個人的には危険な人気馬として評価

ネビーイーム
⓪近走評価☆☆☆
前走は重賞初挑戦で3着。初重賞としては上出来だが2着のホッコーメヴィウスとは0.7秒差で現状では上位層と明確な力差がある
KYT君が重賞でも好走した数少ない馬ということで地力面はそれなりにあると評価。

①中山適性☆☆
中山初出走なだけでなく、好相性なコースでの出走が無いので評価不明。
福島はこなしてるのでバンケットが完全にダメといことは無いか。
KYT君の中山実績はOP以上だと馬券内0

②馬場適性☆☆
阪神OPを勝っているが近年で見ても最も遅い勝ち時計。阪神JSのスピード勝負では完全においてかれてることからも、平地力比べになれば分が悪い。

③距離適性☆☆☆
距離については未知数だが、福島3380で逃げたマイネルグロンを全く捕まえられないことからスタミナ面では格下と見てよさそう。

④小回り適正☆☆
小倉で取りこぼしが多く、本場や福島の方に好走が偏っていることからしても小回りがプラスに働くタイプではない。

⑤操縦性☆☆☆
飛越に関しては抜群の安定感を見せる。大型馬で生け垣等も安定してこなす。
安定した競馬ぶりを見せる優等生ではあるが、強みらしい部分は無い。
ただこれまでのレースは全て外を回しながらの競馬。ゴリ押しするには能力不足。

⑥人馬相性☆☆
JG1初出走で同コース経験値の圧倒的に足りないKYT君だと人馬とも不安要素が多すぎる。

⑦まとめ
・重賞での好走こそあれど、明確な強みが無く地力も上位陣とは差がある。
・初中山で初JG1、KYT君はG1経験1度のみで人馬とも圧倒的経験値不足。
・馬柱は綺麗なのでまぁまぁ人気しそう。個人的危険な人気馬



ヤップヤップヤップ
⓪近走評価☆☆
ムラが大分激しいが、上振れたときのスピードは中々。
とはいえ3380で最後一杯になって飛越をミスしてしまうあたり地力面では見劣る
OP勝ち鞍も無い。福島2度の好走も勝ち馬をおいかけているだけ。
地力面では平場でもやや足りてない。

①中山適性☆☆☆☆
未勝利戦の大半を中山で消化してコース慣れは充分。未勝利突破にはかなり時間がかかっているが勝ったレースの2着は後に清秋JSを圧勝するブルメンダール。しかも勝ち時計はほぼレコード。この1点だけで他の中山未経験馬を凌駕する魅力がある。

②馬場適性☆☆☆☆
平地未勝利ではあるが中山未勝利では頭一つ抜けた持ち時計がある。時計面では魅力あり。
無論重賞の激流でそれを発揮できるかどうかは別だが。

③距離適性☆☆
福島3380で苦しいのでそれ以上の距離延長には疑問有。もうちょっと成長が欲しい。

④小回り適正☆☆
中山未勝利で小回りはこなしているが、好走する時は外回し。

⑤操縦性☆☆☆
襷コースやバンケットを得意とするが立ち回り巧者という感じではない。
勝ち馬の作った流れに乗ることで好走するタイプ。流れに乗れるだけの対応力はある。

⑥人馬相性☆☆☆☆
OPでは順周りで奮わないモノの、襷コースなら馬券内。トリッキーな条件の方が好走するコンビで、舞台設定を考えれば相性は悪くない。
江田JはオープンガーデンでJG1馬券内が3回ある他、阪神SJ2勝など長丁場の襷コースで実績がある。近年勝ち星には恵まれないものの

⑦まとめ
・中山の持ち時計は超抜。
・3380くらいでスタミナ面はギリギリ。
・トリッキーな舞台でこそ好成績な人馬。
・全く人気は無いので少額だけ抑えてもいいかも。


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