新潟JS出走確定前見解まとめ

アサクサゲンキ
前走中山大障害競争中止(前走レベル：B+)　主な勝ち鞍：小倉SJ(21,22)
セールスポイント「小倉の絶対王者」
小倉なら無敵。去年と同じくここを叩いて小倉SJのローテで参戦。
脚質自在。近走は差し寄りだがどこからでも勝ち星を挙げている。
得意条件は小倉。パンパン良馬場で開幕週だと小倉以外でも好走。
新潟は1-0-0-2で得意ではないが、暑さに強く高速馬場は得意。前年5着。

<深堀り>
適性距離は3390でもかなりギリギリ。3570のイルミJSは2着止まり、それ以上で馬券0。
小倉での成績が目立つので隠れがちだが、パンパン良馬場ならやや適性から外れた条件でも好走。2歳重賞ウィナー、古馬混合OPでも好走歴があるだけに平地力は抜群に高い。スタミナ面の懸念がどうしても付きまとうが、単純なスピード勝負なら現役障害馬でも屈指。
ただ加齢やスピード競馬化の影響を受けてか、年々ポジション取りが後ろ気味に。手応えが悪くなるのも早くなってきてる。それでも促した分だけ進むし、最後まで走り切るド根性末脚。流れ次第の所はあるが脚質は流れ次第で合わせられる器用さもある。
基本的には小回り巧者で馬場次第で誤魔化しが利くかも、という感じ。
未勝利や平場のOPくらいなら実績もあるし、一応は前年の5着。叩きと割り切って入着狙いなら地力面からもかなりチャンスはある。

プラス評価：「良馬場巧者」「平地力」「前年5着」
マイナス要素：「距離」

カサデガ
前走中京OP5着(前走レベル：D)　主な勝ち鞍：なし
流石に能力と実績が足りなさすぎる。
ヴァーダイトレベルの平地力を備えた馬でないとKYT君では力不足。

サクセッション
前走新潟OP1着(前走レベル：A-)　主な勝ち鞍：OP1勝(新潟)
セールスポイント「かつてのトップマイラー」
3歳マイル路線なら重賞クラスの素質馬が障害で復権。
脚質は差し。折り合いに難があり。まだ粗削りながら前走は内容の濃い勝ち方。
得意条件は新潟。2-0-0-1で2連勝中。福島では4着だがタイムはかなり良い。
新潟専用機。専用機組でも平地力は頭一つ抜けてる。

＜深堀り＞
フォッサマグナと違う点として、距離をこなせる上にニューツーリズムに先着できるだけの能力があると示したところ。この時はニューツーリズムの他に3着のメイショウアルト始めハーツシンフォニーやファルヴォーレといった新潟実績のある馬を寄せ付けず勝ち切った。
時計が出る条件での好走が目立つので馬場は噛み合いそう。この条件での上位層との対戦経験があるのでパフォーマンスも相対的に充分。差し展開なら蓑島Jの追いは障害Jの中でもかなり強烈。最後追い比べまで持ち込めればまず負けないコンビ。
懸念点は時計勝負への対応力。この馬自身ハロン13秒を切る超ハイペースの経験が無い。
フォッサマグナがいる以上スローになることはまずあり得ない。馬場状態が大きく異なるので一概には言えないが、前走から40m短くなる代わりに6秒近く時計を詰める必要がある。
3250の時計で見ると平凡だが、2850の時計はそれなり。過去新潟JS好走馬の殆どが2850では3:05代の時計で勝ったことがある。この馬は開催後半の新潟未勝利でこの時計を出してる。スピード対応は充分可能だろう。
とはいえ差し馬である以上脚が残らない程引っ張られると苦しい。多少の展開利は必要かも

プラス評価：「平地力」「良馬場巧者」「距離実績」
マイナス評価：「3250m持ち時計平凡」

サペラヴィ
前走新潟OP1着(前走レベル：B-)　主な勝ち鞍：OP1勝(新潟)
セールスポイント「二刀流」
平地叩きで激走する程ポテンシャルのある馬。OP入りできそうだから平地に帰ろう。
脚質は先行。二枚腰タイプなので序盤のリードがしっかりあれば強い。
得意条件は新潟。というか新潟しか経験が無い。左回り専くさい。
実質新潟専用機。ただ3250はちょっと長いかも。

＜深堀り＞
現時点の平地力だけならメンバー中トップ。叩きの平地で後に重賞2着のククナと殆ど差のない2着の大激走を見せた。ヴェラアズール相手に食い下がった事もあるだけに噛み合えば平地OPも目指せるポテンシャルあり。
気になるのは距離適性。3000m以上での実績が無く、新潟の2800代もタイムが平凡。3000m経験が無く新潟JS好走出来る馬は勝ち時計3:05~06が基本となる。距離と時計面両方で課題がある。加えて飛越はそんなに上手ではない。
とはいえ平地で激走した時のように大逃げをすればあわやの可能性はある。

プラス要素：「玉砕覚悟の大逃げ」「平地力」
マイナス要素：「距離」「時計」

サンティーニ
前走新潟OP11着(前走レベル：A-)　主な勝ち鞍：OP1勝(阪神)
前走ハイレベル戦といえど流石に負けすぎ。近走は途中でレースを辞めてしまう。
ショウナンアストラ回避で五十嵐Jが空席なので出走するが、流石にピークを過ぎた感。

ナリノモンターニュ
前走東京未勝利1着(前走レベル：F)
前走の勝ちっぷりは良いが流石に相手が楽過ぎる。
平地力はあるのでもう少し力をつけてから。

ニューツーリズム
前走新潟OP2着(前走レベル：A-)　主な勝ち鞍：OP1勝(新潟)
セールスポイント「新潟観光大使」
前年4着の新潟巧者。今回のメンバーでは持ち時計No.1。
脚質は先行、差し。小野寺Jだと出遅れるので差し。
得意条件は新潟。2-2-0-3で馬券外は初障害、昇級初戦、重賞と言い訳のできる範囲。
新潟は大得意。OPで負けた相手にも斤量差が無くなれば逆転できる余地あり。

<深堀り>
前走サクセッションに負けているが、こちらは61kg背負っている。差し展開での前残り。負けて強しの内容で、条件がフラットなら逆転も十分あり得る。
前年4着の他新潟は近走2走連続連対。相性の良さは折り紙付き。持ち時計もホッコーメヴィウスの次なので時計勝負になるなら大幅に有利。
この馬の最大の懸念は、小野寺J騎乗時の出遅れ率。去年のワーウルフと重なる部分もあるので開幕週の良馬場前決着ではかなりの不利を背負うことになる。

プラス評価：「新潟巧者」「前年4着」
マイナス要素：「出遅れ」

フォッサマグナ
前走新潟OP1着(前走レベル：B+)　主な勝ち鞍：OP2勝(新潟、小倉)
セールスポイント「バカ逃げ」
衝撃的な未勝利勝ちから約1年の沈黙を破ってOP連勝。62kgで勝ち切る実力は本物。
脚質は逃げ。圧倒的な巡航速度ですり潰す。セプタリアンタイプ。
得意条件は新潟。小倉では少々危ない所があったが新潟なら超楽勝。
名前からして新潟相性は最高。ただし2800までしか経験が無い。

＜深堀り＞
去年の5月に強烈な印象を残した超大差勝ち。そこから長期休養を挟んでOP連勝。過去の記録を遡っても新潟OPで62kgを背負って勝ち切った馬は殆どおらず、かつ勝ち方も余力あり。去年同じ時期に未勝利を勝った時より時計も詰めていて成長も感じられる。
いくだけいって後続を突き放す競馬は新潟の開幕週ということで噛み合う。去年も逃げて圧勝したホッコーメヴィウスという前例があるだけに期待は大きい。
他の新潟巧者達と決定的に違うのは、新潟適性と殆ど合致しない小倉の重馬場でも勝ち切れていること。多少相手に恵まれた分があるが、適性外でも勝ち切れる地力がある。
懸念点はやはり距離。LAPへの適性は前走で証明済みだが、2800代しかこれまで経験がない。小倉の重馬場でスタミナ面はそこまで不安にならないのは示しているので、あとは距離延長と更にワンランク上のLAP対応次第というところ。
もう1つ大きな懸念は格上のホッコーメヴィウス。完調なら置き障害の順周りだとほぼ無敵と言っていいレベルの実力がある。これが後ろにつく、あるいは序盤に競るような展開になれば非常に苦しいレースとなる。

プラス評価：「逃げ先行力」「持ち時計」「斤量減」
マイナス評価：「距離不安」「ホッコーメヴィウス」

ホッコーメヴィウス
前走東京JS9着(前走レベル：A+)　主な勝ち鞍：新潟JS、阪神JS、京都JS
セールスポイント「ハイペース逃げ」
去年の圧倒的な強さは何処へ。前走は馬体も寂しくらしさゼロ。巻き返せるのか。
脚質は逃げ。圧倒的な巡航速度で圧倒する。ハロン13秒を切るペースが得意。
得意なのは新潟、中京といった順周り置き障害。新潟3250のレコード持ち
前年覇者だけあって相性は抜群。状態面を考慮しても、真の敵は己。

＜深堀り＞
左回り置き障害の成績が抜群に高く、中京新潟は4-0-1-2。馬券外の2回は初障害と出足つかなかった21新潟JS。この馬本来の力を出せれば負けようがないほど得意条件。
去年の勝ち馬でレコード持ち。後続を全く寄せ付けない圧倒的な勝ち方。
次走の阪神JS(中京開催)もレコードに迫る時計で後続を引き離した。
実際どちらも開幕週のパンパン良馬場で、今回も同条件。
同型のフォッサマグナと比べて巡航速度は1枚上手で、ハロン12.8での殺人的なハイペースで引っ張って後続に脚を残さない走り。距離も経験値も実績も圧倒的に上手で、真っ当に戦えば重賞での圧倒的なパフォーマンスからしてもまず負けない。
ただそれらを全て台無しにする程前走の状態は最悪。調教でも時計は出てるが押さないと動かない、パドックでも馬体が小さく見えて張りも物足りなかった。
実際出足つかず、勝負所も動けず、挙句馬運車で引き上げていた。いくら叩きでも見所すらない走りだとそれ以前の問題に思えてしまう。今回はそれから1ヶ月しか間隔が無いのでどこまで立て直してるのかが当然課題となる。素人目に見て1ヶ月そこらで何が出来るんかな

プラス評価：「置き障害巧者」「高速馬場巧者」「叩き良化」「前年勝ち馬」
マイナス評価：「状態」