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「あんたは信用をなくしちゃったの」


目が覚めたら大好きなアイドルが既婚者になってた

「結婚します」報告ならちょいと前に元マンネがしてくれたことでなけなしの免疫もあったのに、「1年半前から結婚してました」への対処法なんてこちとら全く学んで無いです。アイドル村に住んでもう4年くらいになるけど1度も講習受けてないッス。あ、「女のスプーンに写り込んだ場合」のワクチンは受けてます。ハイ、大丈夫じゃないです。もっかいあったらアナフィラキシーショックで死にます。

その上さらに「父親になります」って。えっ。えっ?

色んな感情が沸きあがりすぎて、結果、能面のままスマホの画面を高速スクロールする妖怪と化していました。笑っているのか泣いているのか、その両方なのか。ただ確かなことは、知った時からずっと心臓のあたりが締め付けられるように痛かったことくらいです…コレガ…”ニンゲン" ノ "ココロ”…。

そんな能面をつけたまま1日過ごして、やっと自分の中で整理がついてきたというか、全部を飲み込んだところで、「えっこれ全然無理なんだけど」ってマーライオンみたく噴出した吐瀉物がこのnoteです(挨拶)


イライちゃんの結婚

結婚の知らせ自体はもちろん白目むいてぶっ倒れるほどショックだけれど、スピード婚でも出来ちゃった婚でもなく、静かに4年間交際した年上の女性と結婚というのはとても真っ当なことだし、相手の年齢や、ずっと口にしていた「家庭をもって父親になりたい」という一個人としての夢のことを考えると、結婚自体は必然だったんだろうと思います。

その夢のことも含めて、もともと役者を目指していたイライちゃんという人がアイドルという道を選んでそして続けていることが私はいつも少し不思議で、だからこそ「アイドルのイライ」を全うして皆を楽しませてくれていることに感謝せずにはいられなくて、「ああ、多分そう遠くは無い未来にアイドルをやめて家庭を持つ日が来てしまうんだろうな…」なんて切なくなったりもしていたんですが、まさかどっちも諦めずに両方手にしていたとは

たぶん望めば元マンネのようにグループを抜けてしまうことも出来たろうに、アイドルとしての自分と最愛の人の伴侶としての自分のどちらも捨てない道を選んだのは、アイドルとしてステージに立つ自分も同じくらい大切だったからだと信じたいと思うのは、そんなイライちゃんが大好きだった自分自身の心を守るためでもあるのかもしれません。

だから今回の一件が「結婚します」の報告だったとしたら、何だかんだ、体中の体液という体液全部を噴出させつつも受け入れられたんだと思います。


「ずっと黙っていたけど、実は○○でした」のつらさ

「実は2014年6月5日に入籍をしました」

無理。はいこれ無理。ほんと無理。私ってこれ一番無理な人じゃないですかぁ~?

ほんともう、これをやられると、自分の中の記憶や体験全部が書き換えられちゃうんですよ。去年の6月っていうことは新メンバーとしてじゅんくんが加入して…新体制の初めてのカムバの時期で…そこから日本の夏ツアー・武道館公演…と、その全部に「あの時は新婚だったんだ」とか「あんなやりとりをしていた時はもう既婚者だったんだ」「それを黙ってたんだ」とか思わずにいられなくなって、楽しかった記憶が色あせていくのを自分で止められない。「嘘」にはそういう作用があって、それが本当につらいです。

それに、ぶんなぐられた瞬間なら「痛い!」って怒れるけど、「実は数ヶ月前あなたが寝てる間にぶんなぐってました」って言われてもとっさにどうしていいかわからなくないですか?それと同じで、もうどうしようもない過去のことをいきなり告白されると、感情をどう処理(発散)していいのかわからなくて、でもショックはショックだし、ただひたすら持て余すしかなくなってしまうんですよ。あとそういうことしてくる人普通に怖いよね。引くし。


understand if you no longer support U-Kiss

そんなつらい告白をしてきたイライちゃんの〆の一言は、トドメの一撃のようでした。

(I)understand if you no longer support U-Kiss

そんな悟りきったような顔をして「あなたの気持ちを受け入れるだけです」って言われても、こっちはへたりこんだまま呆然とするしかないじゃないですか。そんなの胸張って言うまでもない当たり前のことだし、そんなことunderstandされたくないし、お願いだからそれでもついてきて欲しい・期待に応えて見せるからって、そうやってあがいてこちらに手を伸ばしてもらいたかったし、バカバカ!もう知らない!って跳ね除けながらも心の隅では手を伸ばしてくれていることを慰めにしたかったし、あとそもそもそこは「U-Kiss」じゃなくて「me」だろうがお前の話をしてんだよ今お前の結婚のよぉ!?!?(着火)

そして、そんな覚悟を持っていたはずの告知すら、数時間後には消してしまうイライちゃん。「everyone shoud know」という意思が本当なら、どんな反響や重圧にも耐えるくらいの気概があるべきだし、それが出来ないのなら、周囲と話し合って、事務所の管理下である程度の閉鎖性もある公式カフェで発表すればよかったのにと思ってしまう。

リーダーとして出てきたスヒョンさんは「ごめんなさい」「本人もつらかったと思います。分かってください」という言葉を口にして、本人もメンバーもこんな形になったことを悔いてはいるんだろうけれど(そう信じたいけれど)、少なくとも本人は、時間をかけてたくさん考えて、心の準備をした上で色んな選択肢から自分の意思で決断したことで、そのメリット・デメリットの全て引き受ける権利と義務があるわけで、じゃあ、ある朝目が覚めていきなり冷や水ぶっかけられてへたりこんで呆然とすることになった私のつらさは誰がわかってくれるの?

わかって欲しいスヒョンさん。わかって欲しい私。アイドルを好きになる前からもなってからも、私達の間には埋まらない深い溝があることをずっと知っていたけど、埋まらないと分かっているからこそあえて見ないようにしてきたし、一瞬一瞬でもたとえ錯覚でも、その溝に虹の橋がかかったような気分にさせてもらえたこともあったからこそ、やっぱりとても悲しい。

溝の向こうでイライ(メンバー・事務所)を庇うように立っているスヒョンさんを、からっぽな気持ちで眺めている気分でした。もちろんスヒョンさんにも憤りや悲しみはあるだろうけれど、それはやっぱり私とは違う立場からのもので。魔法みたいな手品を楽しんでいたら目隠しの布が落ちてその裏側にある機械の仕掛けが全部見えてしまったような、そんな気分でしょうか。それが当たり前だし全部承知の上だけど、だからこそ見たくはなかったなあ。


「あんたは信用を失くしちゃったの」

「あんたは信用を失くしちゃったの。あんたが自分の命を守らないんじゃないかって不信が、六甲やあんたを不自由にするの」

これは私の好きな漫画「Landreaall」の中にある台詞です。とある事態を収めるために自分の命を賭けてしまった主人公に向けられた言葉で、六甲というのは、彼を守るボディガードのような存在です。

「信用を失くす」ということは、自分や周囲の人間を心理的にも身体的にも縛ってしまう・不自由にしてしまうことにつながるんだ、という視点にハッとさせられて、以来、この台詞を折に触れて思い出しています。

今回のイライちゃんの一連の出来事で何よりつらいことは、事務所に黙って入籍をして、数ヵ月後にやっと伝えて、聞いた事務所はそのことを1年以上隠し通す、そういうことが出来てしまえる・やってしまえるんだということが既成事実になってしまったことです。これまでだって元マンネの一件やAJの留学に関する件で同じような対応はされてきましたけど、それを経ても何も変わらなかったのかというショックと、期間といい事の重大さといい、決定打が来てしまった感じ。

じゃあこうしている今もまた誰かの何かが隠されているのかもしれないし、これから起こる何かも隠されるのかもしれない。そしてそれはある日突然、事務所を通さず公開されるかもしれない。そんな、いつ割れるかわからない風船を手に持っているのはとても怖い。ちょっといつもと違うように見えただけで不安になるだろうし、弾ませて遊ぶことなんてとても出来ない。

今回の発表で、私は、今までのこともこれからのことも、何も信用させてもらえなくなったんです。信じてもらえない当人も息苦しいだろうけれど、信じられない以上なにもかも全部に注意を払うしかなくなる方だって苦しい。多分私たちはこれからも何もわからせてもらえないんだから。

あ。今回わからせてもらえたことあったわ。左手薬指の指輪は飾りじゃねえぞガチだぞってことだわ。相互理解に至らせていただきまして本当にありがとうございます(恐怖のあまり漏らしながら)


イライちゃん

役者を目指しているというくせに、身体のわりと露出する部位(足の甲・手首・わき腹)にどんどんスミを彫っちゃうイライちゃん。

年に一度の大仕事、DVDやブルーレイとして残る大事な日本の夏ツアー公演の時期と体重の上昇曲線が一致していて、どのツアーDVDでもだいたい太ってるイライちゃん。

メンバーのお祝い事やお仕事のPRツイートを基本スルーして、オモシロ動画の紹介や自分の顔に出来たニキビの話とかしちゃうイライちゃん。

宣材写真よりもオフで色んな女と撮ってるツーショットセルカの方がイケまくるという罪な傾向があるイライちゃん。

今まで色んなイライちゃんを許してきたように、今回だって勝手に結婚して1年以上みんなを騙して勝手に耐えられなくなっていきなり告白しちゃったイライちゃんを許したい。そう、私は許したくてたまらないのです。

それは決してイライちゃんのためなんかじゃないし、U-KISSのためでもありません。今の自分と今までの自分のためにです。だってこんな苦しくてつらいのなんて無理だし、ずっとこんな黒くて重たいものを抱え続けるなんて絶対嫌だし、今までの楽しい記憶や大事な時間を楽しくて大事なままにしておきたいからです。私は何より大事な私のために、「ゆ、許すううううう~~~!!!!」と叫びたい。

自分のために、今までのU-KISSとこれからのU-KISSを好きでいるために、私は許したい。どうか許させて欲しい。そのためのきっかけになる何か(言葉だったり圧倒的な魅力だったり情だったり)をずっと待ってるんですけど、なかなかこねえなオイ。きすみの大黒柱ケビたんをもってしてもダメってすごいぞ。ねえもう注文してから24時間以上経ってるんですけど!?どういうシステムのお店なんです!?誰か社員のひと呼んでぇ~!!!

…さしあたり、一番期待できそうなのは来日時のイベントでしょうか。私は大阪のFCイベしか参加できないのですが、まさかイブを既婚者と過ごすことになるとは思いもよりませんでしたね…。怒りながら笑ってしまうのか、好きという感情があるからこそつらさに耐えられなくなるか、胸の虚しさを再確認することになるのか、クソめ!!と吐き捨てて帰ることになるのか、自分でもよくわかりません。どれもしょうがないことなので、またわめきながら受け入れようと思います。

あとこれめっちゃ大事なことなんですけど、メンバーが入籍のこと聞いたのはいつか教えて欲しい。それによって憤りのポイントとか不信の度合いとかがかなり変動するんです。私の心の平穏に必要なんです。一番妥当なのは、事務所が聞いたのと同じ時期でしょうか。それとも妊娠の報告があったという先月頭でしょうか。それともきすみと一緒に驚きを共有してくれたのでしょうか。まさか事務所より先にメンバーだけに伝えられていたりしたのでしょうか。あ、じゅんくんはいつ聞いてようがあらゆることから免除します(モンペ)



最後に

これは、スミが大嫌いな私(油性ペンででも書いてればいいんじゃないの派)が「ゆ、許すう~~~~~!!!」と叫ぶきっかけになった一枚です。

スミを入れて間もない頃、番組収録で水に浸かったあと足の甲のスミを指で擦っているイライちゃん。消えねえよ!!!!(かわいい)





幕の裏

アイドルとファンというものは、互いが互いに一方的な片思いをしているような関係だと思います。それは一見両思いに見えるし、両思いにとても近い状態にはあるけれど、両者が本質的に噛み合うことは絶対無い。そういうものです。

それでも、広い会場の照明も当たっていないような座席で「今、○○と目が合った!」と思えるのと同じように、互いに互いを勘違いして、まるで心が通じたような心持ちになれたり、通じないからこそ様々な努力や表現・言葉を重ねる、そのこと自体が猛烈に素晴らしくかけがえのないもので、それこそがアイドルとファンの関係性の醍醐味なんじゃないかというのが、この数年のファン生活で得た私の認識です。

アイドルに対してファンが出来ることは、結局、お金(や時間)を費やすか費やさないかでしかないです。だから、今回のイライちゃんの件に対しても、一個人である私に許された選択肢は「これからもファンを続ける(お金を使う)」か「やめる」かだけです。私が何を言ったところで事務所の体質が変わることはないだろうし、もちろんメンバーに何か変化をもたらせるわけでもない。奇しくも、イライちゃんの「それを受け入れます」という言葉は、アイドルから見てもファンから見てもとても正しいのです。

それでも、だからこそ、アイドルであるあなた達がそんなミもフタもないようなこと言わないで、「繋がってる!」「通じてる!」って、勘違いさせて欲しかったなあ。座りこんだ私を引き起こして欲しかったなあっていう、そんなダダをこねているのです。

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