コールドスティール:チュートリアルシナリオ

これはT1000Gさんの作成されたオリジナルMACHINE TRPG【コールドスティール】用のチュートリアルシナリオです。

導入

君は駆け出しの傭兵だ。どんなバックボーンがあるにせよ、現在君の手持ちは雀の涙ほど。仕事を求めノイマンも所属する傭兵ギルド「トランスポーターハブ」の支部である陸上戦艦内、受付へと向かっている。

キャラクター作成

まず、PLはノイマンを作成する。作成ルールは肉体、精神、感覚の各能力値に15ポイントを振り分ける方式とする。(ダイスを使って決めてもよい。)
導入にある通り、所持金や装備は現時点では何も持っていないものとする。

受付

「ようこそトランスポーターハブ 第8支部へ!まずはこの用紙に必要事項を記入してくださいね。」
受付に到着すると、受付嬢が淡々と手続きを済ませていく。
用紙には本名のほかに傭兵として名乗る名前を記入する欄もある。
「ふんふん、なるほど。それじゃ、適性検査を進めましょうか。」
用紙への記入を確認すると、奥の部屋へと案内される。そこではポッド型の機械により一通りの身体検査や反応テストなど基礎的な検査が行われる。
「なるほど…健康面は問題なさそうですね…。詳細の結果が出る前に実戦的な適性を見ていきましょうか。次はあちらの訓練場にお進みください。」

ノイマン能力テスト

受付嬢の指し示すドアをくぐるといかにも軍人といった見た目のスキンヘッドの男が待ち構えていた。
「よく来たな。俺はビリー!ここでは実戦的な適性を見ていくぞ。覚悟はいいか?」
そういうと拳銃とゴム製の訓練用ナイフを渡される。
「おっと、使い方くらいはわかるよな?まだ人に向けて撃つんじゃないぞ。今から実戦形式の訓練コースを走破してもらう。」
男が指し示す場所には中級と書かれた扉がある。。
「それじゃ、テストスタートだ。まずは障害走から!GOGOGO!」
各PCはパルクール移動判定を振る。目標値は50
障害路を抜けると倉庫のようなスペースに到着する。どこかでモニタしているのだろう、ビリーの声がスピーカーから聞こえてくる。
「よーし、いいペースだ!次、人質救助!人質と犯人を見分けて犯人の身撃ち抜け!」言い終わると部屋に置かれた箱の後ろからダミー人形が出現する。銃を持った人形と両手を上げている人形の2種類が出ているようだ。
各PCは視覚判定(目標値30)を振ってからノイマン射撃判定を振る(目標値50)。両方成功で成功。視覚判定をミスって射撃成功だと人質を撃ち抜く。
「よーし、射撃の腕はわかった。次の部屋に進め。」
次の扉は隙間が空いているがさび付いているようだ。代表者はパルクール突破判定を振る。(目標値50)
扉の向こうは真っ暗な部屋だ。最後の一人が入室するとあれだけ重かった扉が勢いよく閉まる。完全な闇が室内を覆う。
「次は格闘技術を見せてもらうぞ。相手の動く音を聞き、ナイフをつきたてろ!」
各PCは聴覚判定を振る。(目標値70)その後ノイマン格闘判定を行う。(目標値60)
「そこまで!視覚だけに頼ってるようじゃ2流だぞ!次の部屋へ進め!」
次の部屋への扉がライトアップされる。
扉には電子錠がかかっており、開錠して進む必要がありそうだ。
代表者はハッキング攻撃判定を振る。(目標値40)
扉が開くと三叉路があり、一人の兵士が行く手をふさいでいる。
「最後の試練は交渉だ。力づくで何事も解決できるとは限らないからな。不要な戦闘は避けるのが長生きできる傭兵ってもんだ。」
代表PCは任意の交渉判定を振る。(目標値40)
正しい道を進むと「合格」と書かれた扉にたどり着く。
「良く帰ってきたな!見込みのある新人が入ってきてうれしいぜ!」ビリーが君達を出迎える。肩をバシバシ叩かれていると艦内放送が入る。
『本日の入社希望者は第2ハンガーへ集合。繰り返す…』
「第2ハンガー…ほう。よし、俺のテストはここまでだ。第2ハンガーへ向かえ。」

ブリンガーテスト

第2ハンガーにはブリンガーが多数保管されている。
入ってきた君たちにサイバーグラスをかけた技術者らしい男が話しかけてくる。
「お、来たね来たねぇ。未来のエースが。喜べお前らブリンガー操縦適性が認められたぜ。」
「すぐにでもブリンガーに乗りたいところだろうが…まずは操縦方法の適性を見てからだな。ほい、これをつけて簡単なテストをするぞ。」技術者から投げ渡されたヘッドセットを頭につけると神経がざわつくような感覚を覚える。
ここで各PCの操縦方法を宣言する。(希望通りの操縦方法となる)
「なるほどなるほど…それじゃいよいよブリンガーに乗ってのテストだな。近くの廃墟へ行くぞ。」
君たちはトレーラーに積まれたブリンガーへ乗り込み演習場となる廃墟へ向かう。

テスト用ブリンガー「96式アスカ改」
耐久:30
装甲:10
機動力:5
ブースト推力:3
CB:発動型、FG+2、H減衰5、P減衰5
格闘補正:20
射撃補正:20
回避補正:10
武装1「フィーバーハフトブレード」
武装2「シュツルムライフルⅢ」

旧式のMTTGジェネレータを搭載したテスト機。
元の機体からかなりカスタムされているが性能は現行のブリンガーとは雲泥の差だ。

演習場

「よし、到着だ。各自ブリンガーに乗り込め!システムチェックはOSの指示通り確認しておけよ?まぁ、俺の整備した機体だ。問題なんて起こりようがねえけどな!」

各PCは演習場マップの出撃位置にコマを配置する。(マップやコマは適当に用意する)
演習場内へ入ると、スピーカーから技術者の声が聞こえる。
『よし、まずは基本的な操作説明から始めるぞ。』
『セットアップフェイズではコールドバリアの展開やスキルの使用、OS補助の切り替えなんかが行える。』
『それが終わったら機動力の高い機体から順番に行動していくことになる。』
『まずはムーブメントフェイズからだ。位置取りを変えるのが主だな。武器のリロード、武装切り替えなんかもここで行えるが、全力機動や過剰機動中には行えないから注意することだ。』
『位置取りが決まればブラストフェイズだ。思いっきりぶっ放してやれ!武装には射程が設定されているから使える状態かよく確認しろよ。逆に相手の武装の射程を知ってれば使えないように立ち回ることもできる。頭の使いどころだな。』
『ブラストフェイズが終わればそのターンは終わりだ。相手からの攻撃に対する回避は行えるが能動的な行動はできなくなるぞ。全員の手番が終了すればまたセットアップフェイズからだ。このサイクルで回っていくから体に叩き込んでおけよ!』
『よし、質問がなきゃ早速適性テスト開始だ!』

リザルト

演習場でのテストを終え、受付に戻ってきた君たち。
「お疲れさまでした。テストの結果は…」
「合格です!おめでとうございます!」
ノイマンとしての適性があったためだろうか、受付時よりも愛想がいい。
「では本契約に入りましょう。みなさんブリンガー操縦適性ありですので…こちらの用紙ですね。」
渡された用紙には支度金100,000 CCと記載されている。
「記入事項に問題はありませんね。では、こちらをどうぞ。」
カード型のドッグタグが渡される。
「こちらに皆さんのパーソナルデータや報酬の振込先へのアクセスコードなどが入っていますのでなくさないようにお願いしますね。」
「正直、この第8支部所属のノイマンって少なくて…皆さんのおかげでノイマン向けの仕事も本部から回ってきそうです。」
「あ、そうだ支度金を使って早速愛機となるブリンガーを作成してみてはいかがですか?アセンブルシミュレーションは先ほどの第2ハンガーにありますし、そのままサカキさんにデータを渡せばブリンガーを仕立ててくれますよ。」
「ご自身が使用される装備は装備課へ行けばカタログがありますし、試着なんかもできるはずです。」
「ここでの生活について記載した資料をお渡ししておきますが、わからないことがあればおっしゃってくださいね。では、良い傭兵ライフを!」

報酬:100000 CC 
(報酬と同時にトランスポートハブへの借金額でもある。返済完了まで所属を移ることはできない。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?