コート管理(毛のお手入れ)

日々の手入れ

日常的な手入れは、ブラシをかける程度でOK。換毛期にはそれなりに毛が抜けます。スリッカーブラシなどが便利です。

汚れたように見えなくても、毎日お散歩から帰ったら濡らしたタオルで全身を拭いて汚れを落とすようにするときれいに保てます。シャンプー回数も減らせます。

ハサミ

ウルフハウンドの毛には、基本的にはハサミを入れてはいけないとされています。

ただし、お尻の周囲など、おしっこやうんちで汚れやすい場所は、目立たないようにハサミやバリカンで毛を短く整えておくと、汚れを減らしたり洗いやすくなります。

足の裏のパッドの間の毛も同様に短くしておくと、汚れが軽減し、またフローリングなどで滑りにくくなります。ただし山野で走り回る場合には、逆にある程度毛を残しておいたほうが足の保護になります。

プラッキング

ウルフハウンドのコートは、ハサミでカットではなく、毛を抜いて長さや量を整えます。

ウルフハウンドの被毛は、長めで固いオーバーコートと、短く密生した柔らかいアンダーコートの二重になっています。アンダーコートは絶対に抜いたりしないでください。

長くなりすぎたオーバーコートは、数本ずつ指でつまんで抜いて整えます。指で軽く引っ張れば抜ける毛だけを抜きます。指で抜きにくいという人は、プラッキングナイフ(トリミングナイフ)を使用したり、事務用の指のゴムサックを使用してもよいです。ただし、抜きやすいからと一度にたくさん乱暴に抜かないように。

耳だけはオーバーコートを全て抜きます。それ以外の部分は長すぎるオーバーコートだけを抜いて長さと量を整えます。頭のてっぺんを最も短めにし、首から体にかけて徐々に長くなる感じで仕上げます。目の上の毛も、あまり長い毛は抜いて軽く整えます。マズルの毛は基本的に抜きません。

個体差はありますが、体の大部分は毛を抜かれてもほとんど感じないようです。耳など痛がる部分は、丁寧に少しずつ抜いていきます。

毛質や毛量にもよりますが、プラッキングにはかなりの時間と労力がかかります。一度に全身をやろうとせずに、日常的に長くなりすぎた毛のみを少しずつ抜くようにするとよいでしょう。全身が無理でも、耳、頬、首だけでも抜いて整えるとすっきりとして見えます。

ドッグショーに出す場合には、必ずプラッキングで仕上げてください。

便利な道具

コートの仕上がりにこだわるならプラッキングをしますが、プラッキングをするのが大変であれば、コートキングのような毛を梳き取る道具を使って短く整えるとよいでしょう。

ウルフハウンドのコートは自然な仕上がりが重視されるため、すきバサミなどでカットすることはなるべく避けたほうがよいです。

同様に、全身にバリカンを入れるのもお勧めできません。バリカンで刈った後に生えてくるコートは毛質が変わってしまいます。また、オーバーコートには夏場の強い直射日光を遮るという役割もあるので、サマーカットで全身を刈るのもあまりよくありません。

シャンプー

シャンプーは、汚れやベタつき、匂いが気になるときだけで十分です。シャンプー前にブラシをかけ、シャンプー後はドライヤーでよく乾かすと、皮膚コンディションをよく保つことができます。

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