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【FaB】Fabraryの統計タブの使い方と超幾何分布計算

自分はガチガチの競技勢ではなく、半分くらいデッキ組むのが趣味みたいなところがあります。デッキを組むにあたってFlesh and BloodではFabraryを使っていますが、世の中のFabraryの使い方の記事だとデッキリスト検索が主なので、せっかく便利なのにあまり解説されてないデッキを組むときのFabraryの統計タブの使い方を書いておこうとなりました。だいたい統計的にはこれくらいでデッキ回るようにできるよという目安になれば幸いです。

Fabraryについては先人達が詳しく書いているのでここでは省略します。
特にGoAgainMedia様の記事が詳しくて参考になります。

ここではFaBraryの統計タブに特化して紹介していきます。統計タブにはデッキ全体のデータを示す項目や便利なチャートがあります。それぞれについて見ていきましょう。

Fabraryの統計タブ内の見た目

総数

デッキに含まれるカードの枚数と、ブロックに使えないカード、攻撃アクション、非攻撃アクションの枚数が表示されています。のちに説明しますが、超幾何分布計算機でこの値を使って、ブロックに使えないカードが大量に手札に来てしまう確率等を計算できますので、この項目は参照値として使えます。

平均

コスト、ピッチ、攻撃値、防御値の平均が表示されています。概ね、ここの値を参考にデッキを組むと思います。

コストとピッチに関してですが、青ピッチで全てのコストを払うと仮定した場合、青いカードの枚数と平均コストの関係は平均的にCCの60枚デッキでは下記のようになります。黄ピッチはリソース的には2/3で見積もります。

平均コスト:青いカードの枚数
0~0.5 :14枚
0.5~1.0 :18〜19枚
1.0~1.5: 22〜23枚
1.5 ~ 2.0 :26〜27枚
2.0 ~ 2.5: 30〜31枚
2.5 ~ 3.0: 34〜35枚
3.0以上:38枚以上

平均コストで示されているのはデッキ本体のコストの平均ですので、ヒーローの起動型能力のコストや武器のコストは別に考慮します。毎ターン振るような武器や能力がある場合はそのコストの1/4程度をコストに加算するくらいで概ね釣り合いがとれます。FaBの場合、リソースを装備品で生み出したり軽減効果があったりするのでこの計算は極端な例で、構築のベースとしてこれくらいコストがかかるんだくらいに見てもらえれば。

ちなみにBlitzの40枚デッキではだいたい下記のようになります。
平均コスト:青いカードの枚数
0~0.5 :9枚
0.5~1.0 :12〜13枚
1.0~1.5: 15枚
1.5 ~ 2.0 :17〜18枚
2.0 ~ 2.5: 20枚
2.5 ~ 3.0: 22〜23枚
3.0以上:25枚以上

ドロー確率

4枚のカードを引いたときにその4枚のカードがどのような確率分布になるかが載っています。例えば下記の場合、4枚引いてすべて赤の割合は6%、赤が2枚くる引ける頻度が一番高く39%で引けます。同様に青は1枚か2枚引けるのが頻度が高いと確率分布で分かります。

自分の作ったDash I/Oの例


超幾何分布計算機(本題)

Fabraryの凄いところの一つがこの統計タブにある超幾何分布計算機だと思ってます。超幾何分布の詳しい説明は省きますが、簡単に言うと『合計N個の中に,当たりが A個入っている。このN個からn個選んだときに,その中に当たりが何個あるか?』の分布を示してます。
これをFaBのデッキに当てはめると、『60枚のデッキに,防御値がないカードが10枚入っている。この60枚のデッキから4枚引いたときに,その中に防御値のないカードが何枚あるか?』みたいな条件をつけて、その手札がくる確率を計算できます。

Fabraryの超幾何分布計算機は上からデッキ枚数、枚数、手札枚数、希望枚数と入力できるようになっています。それぞれの項目は以下の通り入力します。

デッキ枚数(N)
確率を求める母数、つまりデッキの数を入力します。この数はCCでは60、Blitzでは40になります。CC等で60 枚を超えるカードを使用する必要がある場合はその値を入力します。

枚数(A)
当たりの個数、つまりデッキ内にある引く確率を求めたいカードの枚数を入力します。例えば、3枚あるBloodrush Bellowを引く確率を知りたい場合は3と入力します。別の例として、青または黄色のどちらかを引く確率を確認したい場合で、デッキに合計20枚の青と8枚の黄色がある場合は、この数を28と入力します。

手札枚数(n)
くじを引く個数です。FaBでは通常のヒーローの知性値は4なので4を入力します。別の使い方としては、この数値を1として、Dash I/OでデッキトップがItemである確率を求めたりもできます。

希望枚数
くじを引いた中に何個当たりが欲しいか、つまりここには特定のカードが手札に何枚欲しいかを入力します。例えば、少なくとも 1 枚の青ピッチを引く頻度を知りたい場合は1を入力します。別の使い方として手札事故の確率も調べられます。例えばDash I/OのItemが手札に3枚くる確率分布を調べたりもできます。

すべての項目を入力したら、「計算」ボタンを押すと、3つのパーセンテージが表示されます。それぞれ下記の割合を示しています。

< : 希望している枚数よりも少ない枚数で手札がくる割合。
丁度 : 希望する枚数と全く同じ枚数で手札がくる割合。
≥ : 希望する枚数以上で手札がくる割合。

この値の分布が想定よりも悪いようでしたら、コストや特定のカードの枚数を増減させて調整した方がいいでしょう。

例として最近自分が組んだDash I/Oで色々求めてみます。
まず、青ピッチが1枚手札にきてくれる確率分布。4割でちょうど1枚、8割で1枚以上です。

次にItemが手札に3枚来て、ブロックできずに絶望する可能性が高い手札がやってくる確率分布。手札にItemが3枚くるのは5%程度。3枚以上の地獄は6%程度です。


タイプ・タレント・キーワード・ピッチ・コスト・ディフェンス・パワー・レアリティ

それぞれの項目がグラフで視覚的に表示されています。先述の超幾何分布計算機で特定のカードの枚数を確認するための数値として入力できます。

確認した方がいい項目は概ね下記のような気がします。
・青や黄のピッチ比率
・続行があるカードと続行がないカードの割合
・攻撃アクションと非攻撃アクションの割合

ヒーロー固有の項目の例としては、思いつくかぎりでは下記のような項目。
・Rhinar/Kayoの攻撃値6カードの割合
・Dash I/O のItemの枚数
・AzaleaやLexiの矢の枚数
・Riptideの罠の枚数

最後に

Fabraryのデッキ構築機能はとても便利なので、ぜひ自分でデッキを作ってみてください。デッキ構築はとても楽しいですよ!

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