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#15 ピルクルから思い出が吹き出す。


100日後、30歳になる小川 #15


昨日は眠りこけてしまって、ついに更新が途絶えてしまった。悔しい。信じられないほど眠ってしまった。20:00くらいにご飯を食べてから記憶がない。次の瞬間目覚めたら6:00だった。驚いた。驚きながらもう一度寝て次の瞬間にはもう9:00だった。もっと驚いた。

ああ、驚いた。

今日、いつもいくコンビニに行った。
そのコンビニには僕の大好きなピルクルが売っていなかった。僕はピルクルが大好きなので、ピルクルが置いてないコンビニなんてコンビニじゃない!とふざけて同僚に話していたのだが、今日行ったらピルクルが置いてあったので、今日からコンビニと呼ぶことにする。

そのピルクルには「新発売」のポップが貼っていて、なんかニュアンスが違うな、と思った。でも、そのコンビニで今後もピルクルを売って欲しいので、少しでも売り上げに貢献せねばと、買った。新発売のピルクルを買った。

500mlのピルクルにストローをブッ刺して飲んでいると高校生の時を思い出す。部活の帰り道のコンビニで買って、飲みながら電車に乗って、予備校まで持っていって、それでも飲みきれなくて、帰りの電車に乗って、自転車のカゴに入れて持って帰ってよくカゴをピルクルまみれにした。

僕の実家は駅から自転車で20分くらい。畑と田んぼしかない道をよく寝ながら走った。あまりにも段差が多い上に、大きな大きなエナメルバッグをカゴに入れて走っていたらカゴがとれたことがある。その段差のせいでピルクルまみれになったのだ。

なんでそんな重たいカバン持ってたんだろう。そうだ。バレー部の部室にはロッカーがあった。でも、そのロッカーは下級生は使わせてもらえなかったので、一年生の頃は教科書を全部持っていってたんだった。

昔、駅に停めていたその自転車が盗まれたことがあった。その被害届を出すために交番に行ったことがある。そこで、詳しい状況と地図を調書に書きますと言われて、詳細を説明した。そのおまわりさんはとっても地図を書くのが下手くそで、上手く書けなくて調書を破り捨て書き直し始めた。上に記入した内容も全て、だ。そして時間がかかりすぎて日を跨いで家に帰ったことを思い出した。大人って別にみんながみんな手際よくできる訳じゃないんだ。って身に染みて思った覚えがある。

その日は運悪くテスト期間だった。



この調子だと数珠繋ぎで永遠に高校生の記憶が湧き出してきそうなのでこの辺でやめとこうと思う。

これだけの記憶を一気に思い出させてくれるピルクル。
僕はこれからもピルクルを買おうと思います。

ヤクルト1000には及ばないけど、ピルクルだって400だぜ。


小川が30歳になるまであと86日。



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