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フォアレーゼン大阪公演終演しました!

11月5日(日)にLICはびきので行われた「声優朗読劇フォアレーゼン大阪公演〜永遠のロリータ〜」無事に終演しました!

これまで各地で人気声優による朗読劇と楽器の生演奏の融合を繰り広げてきたフォアレーゼンですが、今回オルガンが初登場!そんな舞台にオルガニストとしてお呼びいただきとても光栄です!

私自身もこれまでバレエとオルガンとか、身体表現と即興演奏とか、そういった別ジャンルの芸術とご一緒することはありましたが、朗読劇は初めて。
楽譜と一緒に劇の台本もいただいて最初に気になったのは、出演者は全員男性なのに女性の役がチラホラ、というか基本一人二役だし、どうやって演じ分けるのだろう?ということです。

前日のリハーサルでその謎が解けました!リハーサルの間中オルガンに座っていなくてはいけないので、客席側を向いている声優の皆さんの様子を見て確認することはできず背中を向けて耳を傾けているのですが、5人しかいらっしゃらないはずなのに明らかに喋っている人は5人以上、、、のように聞こえるのです!
老若男女どんな役柄だろうが、別人のように演じ分ける圧倒的な表現力に終始感動していました!

そんな中僕も負けずに、オルガンでいろんな音の世界を楽しんでいただけるように演奏しました。曲は大学の先輩で、これまでもフォアレーゼンの音楽をずっと担当されている森めぐみさんに書いていただいたものです。
そして、今回の劇を盛り上げてくれたLICはびきののオルガンはスイスにあるフェルスベルグ社の楽器でした。
楽器の横には、バロック時代のオルガン製作者ジルバーマンのオルガンに触発されて製作しました、といった内容が書いてありました。確かにHauptwerkやOberwerkのプレノはそういったバロックらしさを感じられますが、HauptwerkにもFlûte harmoniqueをはじめとした4列の8フィートがあり、OberwerkのKrummhornはどちらかと言えばフランス古典のCromorneを彷彿とさせ、Récit鍵盤はフランスのロマン派的なストップで構成されており、独仏のバロック、またロマン派以降のレパートリーに難なく対応できるように感じました。
また、コンビネーションシステムや、音域の広さ(足鍵盤はg'まで、手鍵盤がa'''まで)も演奏の幅を広げてくれるので、弾くのがとても楽しかったです。

今回の演奏内容は、全て新曲でレジストレーション(音色の組み合わせ)は全て任せていただいたのですが、劇中で同じ音色を繰り返すことをしない、ミクスチャーを使った音色はなるべく避ける、ということに気を配りました。
オルガンの音色の多様さや、こんな音もするのかとお客さんに感じていただけていたら幸いです。
劇の最後は即興演奏で締めくくりました。コンサートホールで即興をさせていただくのは初めてで、とても勉強になりました。

ご来場くださった皆様、また出演者の方々にもオルガンに関してたくさんコメントをいただけたのが嬉しかったです!
またフォアレーゼンでオルガンが登場する回がありますように!

ではまた!

塩澤真輝 Masaki Shiozawa

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