見出し画像

事の正否の見極め基準

意見の相違があったときのすりあわせ、もしくはケンカして話し合いをするとき、相手に反駁するときに使う判断基準。


●一般常識に基づいて整理する

「法的には問題ないが、それは一般的に誤りである」
メリット
・説明が容易
・感情に訴えやすく、仲間を集めやすい
デメリット
・非論理的で基準が曖昧
・異なる意見の統一、収束が難しい
私見…自分が正義と信じ込みやすく、仲間を得やすく、相手も反駁しやすいので、火に油を注ぐ可能性が高い。
お互い冷静に「相手は異星人。常識とは何か、から説明する」という意識を持てれば、利用できるかもしれない。ただし相手から「ワガホシデハ、ソレハヒジョウシキデアル」と返されたらそれまで。
利用可能度★★★☆☆


●規則への抵触性

「それは○○に抵触している」
メリット
・基準が明確
デメリット
・未整備の領域がある
・社会の変化に伴い出てきた新たな問題がある
・規則そのものの正当性が疑われることがある
・未整備、新たな問題に無頓着で、独善的になりがち
私見…頭に血が上っているなら、この切り口で単純化するのも可。ただしデメリットの通り万能ではないため、間違った論点で相手を追いつめないよう注意すること。
この方法は糾弾や断罪には使えるが、解決には使えない。解決したければ「なぜそうなったか」を整理し、その原因を物理的に断つこと。
あと、なにかを許容する法律はあっても、禁止する法は案外少ない。そして権利を保証する法律は多い。
「学校に行かねばならない」のではなく「学校に行く権利がある」。なので、「学校に来んなよ」と言ういじめっ子に言い返すなら「行かなきゃいけないんだよ」ではなく「私の権利を侵害することはできない‼︎」(意訳:うるせぇ)が適当。知らんけど。
利用可能度★★★★☆


●過去の事例に照らす

「以前の例でこうであり、今回はこうなった」
メリット
・基準が存在する
・勝手な基準ではないため、心情的に従いやすい
デメリット
・目の前の問題が、別の事例に左右される
・近い事例をどこまで引用するかが曖昧
私見…過去の事例の情状も含めるのであれば、問題解決につながるかもしれない。
ただ、そもそも同じようなトラブルは繰り返さないほうがいいので、これが使える時点でかなり面倒なことになっているか、思考停止に陥っている。
また「今回はこうである」ではなく「前回こうだった」論をあえて展開する理由がないと、その人の調整・裁定力不足が露呈する。
得られる結論が同じと考えられるとき、適当な理由づけに最適。
利用可能度★★☆☆☆


●本人の自意識に照らす

「自分で考えてみて」等、内面的反省を促す
メリット
・優位に立った気分になれる
・外野の煽りに正当性を与えない
デメリット
・気持ちを逆撫でする
・過度の自責がありうる
・反省したふりができる
・問題を社会的に解決できない
私見…解決を諦める、縁を切る、この話題には以後触れない、等のときに自分に言い聞かせる手段以外。さして使い道はない。人に言ってはいけない。
利用可能度★☆☆☆☆


●大切なこと

一番大事なことは、話し合いの最中に相手が何に基づいて話そうとしているか、ちゃんと理解すること。
この論法では負ける!と察したら、迅速に「その整理方法はこういう問題があり、適当ではない」と示し、自分の勝てそうな盤面に持ち込む。

また、勝てそうになければ素直に謝ること。
「分かってくれないなら、もういい」と吐き捨てるのと、「そちらの論点に重点を置くなら、こちらに非があったかもしれない」と(なんとなく雰囲気で)(部分的に)認めるか、ジャンプ的主人公になれるのは圧倒的に後者。あと相手に与えるスッキリ感が段違い。モヤっとさせてやりたければ、後者の撤退をすると効果的。


他にもいろいろな基準はあると思うので、徐々に更新していきたい。


注)全部私見です。