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『謀略の王国』大会環境と、広島・宮城CS予選情報まとめ。

1.謀略の王国、発売

カードリスト発表時の事前評価では、《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》《シュガー》が大きく注目され『ドフラケア』が話題に。


他にも確定除去である《ゴムゴムの業火拳銃》や、"ターン中+2000"という破格の性能を持つ《羽糸撃》などの強力なイベントカードによる環境への変化が期待されました。


そして迎えた、発売日当日…





- 初週

まず開催されたのは関東/関西『初陣戦』

関東96名
関西77名

発売日当日にも関わらず、多くの参加者が『さいきょうのデッキ』を持って参戦!


関東初陣戦では6回戦スイスドローが行われ、
全勝したのが【エドワード・ニューゲート】

デッキは速攻キャラで埋め尽くされ、前期とは一味違う【エドワード・ニューゲート】のスタイルを披露しました。


関西初陣戦では【青黄クイーン】が優勝!
新規リーダー特有の『わからん殺し』に加えて、リーダークイーンの高い耐久性能と《ヤマト》の強さを見せつけました。


その後、
5/28 IKEBUKURO CRUISE 58名
   あし湯杯 36名
   メラもち杯 52名
5/29 天竜杯 46名
6/1 山川杯


など…
多くの大会が開催され、謀略の王国環境がスタートしました。


上位入賞リーダーまとめがこちら⬇



王者は【エドワード・ニューゲート】
2弾の終わり頃からずっと君臨し続けるまさしく王のデッキ。9コスト《エドワード・ニューゲート》を採用した前期からの形と、速攻を持つ《モンキー・D・ルフィ》《ポートガス・エース》で戦う形の両方が入賞しています。


次に多いのが新リーダー【緑紫ドフラミンゴ】
構築の定まりきらない環境序盤でこの入賞数は、素晴らしいポテンシャルを秘めていること間違いありません。大きく話題になったのがYouTubeチャンネル『ちゃみTV』で紹介された《ユースタス・キッド》+《ギルド・テゾーロ》の鉄壁スタイル。入賞のほとんどがこの形となっています。


上位3位につけるのが青リーダー
【青ナミ】【青クロコダイル】です。
最強クラスの除去イベント《業火拳銃》を採用し、リーダー【エドワード・ニューゲート】に対して有利がついていることから【青クロコダイル】が急増。バカデカパワーを持つ四皇《カイドウ》で除去+フィニッシャーの用意が出来ることから、全体的なデッキパワーが格段に上昇しました。青ナミは変わらずの自走型。いつも自分自身と戦っています。


王座には変わらず白ひげが腰掛ける
この結果を受けて、2週目へと突入します。



- 2週目

スーパーカミキカンデ杯
ひつじ杯
超新星CS
トレチャン 海賊王CS
ミニしゅーまい杯
※32名以上の大会


謀略環境2週目では、上記の5大会が行われました。
新リーダーの活躍は?白ひげのポジションは?


結果…


王者【エドワード・ニューゲート】が更にシェア率を伸ばす形に。二番手の【緑紫ドフラミンゴ】も安定して入賞数を増やしています。


三番手だった【赤緑ロー】【青ナミ】【青クロコダイル】は、入賞数を増やせないままに2週目が終了…。


新リーダー【青黒レベッカ】が上位入賞となりましたが、惜しくもBest4止まりで優勝とはなりませんでした。真っ先に研究されるであろう強力なリーダー効果を持っていますが、残念ながら入賞数は伸びず…。攻撃できないリーダーの扱い辛さを感じます。


- 環境の変化

初週の結果を見て『やはり白ひげだ!』となったプレイヤーがたくさん居たのは間違いありません。2週目に行われた各大会でも、運営から発表されるデッキ分布は【エドワード・ニューゲート】が1位に。

優勝率が高いのは《エドワード・ニューゲート》入りの【エドワード・ニューゲート】です。入賞数は速攻型と半々ほど。速攻型vs9ひげ型で戦った場合に、リーダーパワー8000になるのがあまりにもキツいため有利になるのは9ひげ型です。


9ひげを連打された時に残された勝ち筋は、DEATH NOTEに対戦相手の名前が書かれる以外にありません。神に祈りましょう。ただし、自分自身がDEATH NOTEを持っていても、対戦中はメモ不可ですのでご注意ください。


2位の【緑紫ドフラミンゴ】は、現状1位である白ひげに対して《ユースタス・キッド》という鉄壁の要塞を構築して戦うことが出来るため人気が急増中。しかし、ミラーマッチの対策を怠り時間切れによる両者敗北…という悲しい結果に終わってしまったツイートが散見されるため、白ひげ対策だけで勝ち上がることは難しいでしょう。


環境初週に結果を残していた【緑紫ドフラミンゴ】は《ユースタス・キッド》+《ギルド・テゾーロ》でしたが、ひつじ杯では《弱ェ奴は死に方も選べねェ》が採用された形が準優勝と好成績を残しています。速攻型の白ひげデッキやミラーマッチで強く使うことが出来、直撃したらそのまま流れを引き込む事が出来るほどのパワーを持つカードなので、今後も注目の1枚です。



2.Tier考察

- 6/8


Tier1

Tier1には【エドワード・ニューゲート】【紫緑ドフラミンゴ】【赤ゾロ】の3つ。上位2つは文句無しのTier1ですが、問題は3番目の【赤ゾロ】です。


白ひげ相手に赤ゾロがやれるのか?という疑問の答えは、山川杯でFOREST選手が我々に見せつけてくれました。2コストの《モンキー・D・ルフィ》という『一応テキスト確認してもいいですか?ランキング上位』のカードを採用した新しい赤ゾロの形をお披露目。


6/8に行われたミニしゅーまい杯【緑紫ドフラミンゴ】や【エドワード・ニューゲート】を倒して5試合全勝となったにゃお選手の構築も見逃せません。


赤ゾロはまだまだ健在。
それどころかトップクラスの立ち位置だというのが私の認識です。


Tier2

Tier2には『分布は多いものの入賞率の低いリーダー』が多く、【青クロコダイル】や【赤緑ロー】などがこのポジションです。


中でも注目しているのは【青クロコダイル】
対白ひげ性能が高く、安定した勝率を誇ります。
他デッキ相手にも、先攻の最強ムーヴを投げつけることで無双する腕組先攻番長スタイルは今も健在です。


今までは8コスト以上のキャラに触れることが出来なかった青デッキですが、今期から獲得した《ゴムゴムの業火拳銃》が青の世界に革命をもたらしました。これでもう要塞に怯えることはありません。むしろいつ拳銃を放たれるか……対戦相手側が震えているでしょう。


ブン回り最強デッキ【赤緑ロー】もまだまだやれます。
優勝数は芳しくないものの、入賞率はトップクラス。
多少の不利をヒックリ返すほどのパワーがあります。



青の流行に合わせて《バジル・ホーキンス》を採用するのか、《ギルド・テゾーロ》や《ナミ》に合わせて《ゴムゴムのJET銃》を採用するのか…良くも悪くも構築で差のつくデッキになりそうです。


多くのファンを持つ黄デッキからは【カタクリ】がTier2へ。
最強キャラクター《シャーロット・リンリン》は、拮抗している状況を一気に打破するスーパーパワーカード。パワカ連打でゲームを勝利へと導きます。『トリガー』という明確な上振れ要素があるのも良いポイントです。


戦い方の知られていない【青黄クイーン】【青黒レベッカ】もTier2のポジションに。両者ともにリソースお化けなので、後半の粘り強さは今までに無かったレベル。問題はとなるのはバウンス戦法をとってくる青系統のデッキです。手札が溢れかえってしまうことでリーダー効果を使えなくなってしまうクイーンと、リーダーがアタック出来ない縛りが重すぎるレベッカ…。


そして何よりもチャンピオンシップ予選名物
『時間』との戦いが残されています。
予選は30分で両者敗北となるルールですので、いくら自分のプレイ速度に自信があっても対戦相手がスロープレイであれば為す術もなく両者敗北ルートへ…。


Tier3

弱くはない!
…が、優勝できない。

そんなデッキ達が集まるTier3
ハマれば強いデッキ達ばかりなので、油断してたら一気にやられてしまいます。


- デッキ相性考察


上位リーダーの相性は、画像のようなイメージです。


【赤ゾロ】は【エドワード・ニューゲート】の9ひげ連打が重く、8キッドへの対策を薄めていれば【緑紫ドフラミンゴ】の《ユースタス・キッド》も直撃します。構築でケア出来る範囲だと考えていますが、プレイよりも引きに左右されると考えます。


【エドワード・ニューゲート】は盤面を除去してくるリーダーを苦手とするため、【エース】による直接KOと【青クロコダイル】によるバウンス戦法が辛いです。アタッカーが減ってしまい相手のライフを削り切ることが出来ません。また、【緑紫ドフラミンゴ】の《ユースタス・キッド》も若干厳しいですが、《エドワード・ニューゲート》連打後に《ポートガス・エース》の登場で戦えると思います。


【緑紫ドフラミンゴ】は低中火力なので、リソースを回収されるデッキや盤面を常に除去してくるデッキが辛いです。【青クロコダイル】側の先攻ムーヴに対して出来ることも少なく、速攻が無いことから2面展開を強制されます。《トラファルガー・ロー》や《ブルック》《モンキー・D・ルフィ》が鍵となる対面です。《ユースタス・キッド》は《カイドウ》や《ゴムゴムの業火拳銃》の的となってしまい実質ターンスキップに…。


【青クロコダイル】は、バウンスバリューの低い低コストキャラクターばかりが並ぶ【赤ゾロ】が苦手です。《ジュラキュール・ミホーク》で《サニーくん》を戻してしまった日には、あまりのコスパの悪さに頭を抱えます…。カウンターレスも多く、赤ゾロの猛攻を受け切るのはなかなか厳しいですが、逆に他対面には先攻の黄金ムーヴが有効なので不利対面の少ないリーダーと言えます。


3.広島チャンピオンシップ予選

- 実際の全体分布

分布1%以下のリーダーは省略しています。

分布1位は圧倒的に白ひげ
全体の約30%ほどを占めています。
スイスドロー8回戦あれば2,3回は当たるほど。


次点で【緑紫ドフラミンゴ】と【赤ゾロ】
Tier予想の通り、上位3リーダーが出揃いました。


意外にも多かったのは【黄カタクリ】や【黄リンリン】
謀略の王国で《サンジ》と《カポネ・ベッジ》を獲得し、トリガーの強さも高まったため使用者が急増。後攻を取れれば【エドワード・ニューゲート】とも戦えると話題に。


時間切れ問題が取り沙汰されていた【青黄クイーン】も多く、使用率は5位。当日は想像以上にクイーンと当たって驚いたプレイヤーも多かったのでは。


【青クロコダイル】は予想に反して全体の5%ほど。
先攻の強さに騙されず、先後のどちらも安定した出力を持つデッキを選択したプレイヤーが多かったようです。


- 各リーダーの勝率

◆エドワード・ニューゲート


全体勝率66%

対人ゲームで勝率66%は異常な数値です。
特に黄系デッキに対する勝率が非常に高く、勝率90%以上を誇ります。



◆赤ゾロ


全体勝率60%

安定して勝ち越している赤リーダー。
流行中の【緑紫ドフラミンゴ】が立ちはだかると思っていましたが、成績上位の赤ゾロには全て除去イベントが搭載されており除去が直撃。本当に立ちはだかる壁として存在したのは【エドワード・ニューゲート】のみでした。


◆緑紫ドフラミンゴ


全体勝率65%

新規リーダーとしてはトップクラスの勝率を誇るドフラミンゴ。しかし、上位に行けば行くほど狩られてしまい、Best16に残ったのはわずか2名のみ。

最終的に残ったのは新たなゲームエンドカード《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》を搭載した形でした。


◆青クロコダイル


全体勝率50%

使い手も少なく、Best16に残ることの出来なかった青リーダー。
【エドワード・ニューゲート】に対しては高い勝率を誇るものの、意外にも多かった黄系デッキと古豪赤ゾロに狩られた形です。


◆黄カタクリ


全体勝率65%

隠れた勝ち組デッキ!
CS以前は大きな話題とならなかったものの、広島CS予選では高い勝率をあげています。しかし上位卓に進めば進むほど【エドワード・ニューゲート】という大きな壁が…。今回は壁を超えることが出来ず、Best16入りとならず。


◆赤緑ロー


全体勝率68%

デッキ毎の勝率ランキング堂々の第一位!
白ひげの勝率66%を超えてきた真の勝ち組!


◯◯デッキにガン有利!ということは無いものの、大抵のデッキと五分かそれ以上にやり合うことが出来る器用なリーダーです。多少の不利も赤緑ロー特有の『ブン回り』で吹き飛ばすことが出来るため、明確な上振れ要素があることからこういった大型大会向けのデッキとも言えます。


4.宮城チャンピオンシップ予選

- 実際の全体分布

分布2%以下は省略しています。

分布1位は圧倒的白ひげ
広島が約30%だったのに対し、微増の約33%に。
広島優勝の結果を見てデッキを選択したプレイヤーも多いようです。


次点は【赤ゾロ】の約17%
前回が約10%ほどの分布だったのに対して、大幅に増加しました。
ナツメ選手の赤ゾロに強く影響された構築が目立ちます。


3番手には【緑紫ドフラミンゴ】
広島12%から宮城13%とほぼ変動無し。
上位卓のほとんどはシュガー&ドフラミンゴの形です。


広島の最高勝率デッキ【赤緑ロー】は今回も大活躍
予選7-1ラインや8-0全勝に姿を見せました。


隠れた勝ち組と評価した【黄カタクリ】はなんと予選1位全勝突破!予選分布も約7%▶約10%と微増。今後のチャンピオンシップ予選でも増えていくと思います。



以降の有料部分では

  • 主要リーダーの対面ごとの勝率

  • 次回CS予選への考察

  • 自分が宮城CSに持ち込むデッキの話

以上を掲載しています。

各対面ごとの勝率は以下のような画像付きでの解説です。


ここまでの内容が参考になったという方や、続きが気になる方にご購入頂ければ幸いです🙇


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