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「インフォームド・コンセント」について400字(小論演習)

米国初の概念である「インフォームド・コンセント」が日本に馴染むためには、その意味する所が、形式的な行為以上に法的な重要性を持っていることを踏まえる必要があるが、
それには歴史的背景即ち、米国における患者やその家族が「患者の人権運動」を通じて勝ち取った権利であり、患者の権利を守るために医療訴訟における裁判基準であることわかると理解しやすい。
人権運動を通じて生命倫理の考え方は革命的に変化したことで、医療従事者のあり方も大きく変化した。
従来は「医療を授ける専門的な職業についている者」だったが、現在は限定された条件下でのみ「医療サービスを患者のために行う専門家」である。
条件とは「病状及び、必要な検査や治療並びに看護やケアについて十分に説明がなされ、患者自身の理解や納得得る事」と、その医療行為が
「患者の要請した限りにおいて、医学的な侵襲を加えて良いという条件で、患者の同意した範囲内」であるという点だ。

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