「竜とそばかすの姫」を見た感想
※一部ネタバレがあります。
オープニング
まず、出だしに仮想世界「U」の世界観説明と、それに合わせてBELLEの歌が劇場内に響き渡ります。
色彩豊かな映像美に加えて映画館ならではの迫力ある音響は、「プロメア」の如く見ている人をワクワクさせてくれます。
時をかける少女のセルフオマージュを思わせるシーンもあったり、「あれって絶対時かけのオマージュだよね!」と感想を語り合いたくなる仕掛けがありました。
っていうか仮想世界「U」自体、サマーウォーズの仮想世界「Oz」の上位互換みたいな感じなんですけどね。
「サマーウォーズみがあるよねっ!」って絶対言いたくなるじゃん。
ストーリーについて
物語の大筋はだいたい「美女と野獣」の通り。
とにかく50億人の中から、竜の中の人を探そうとするのですが、ひねくれている私は「どうせ主人公に近しい人物だろうな」と邪推しながら見ていました。
その推理が当たったかどうかは秘密で!
ところどころ話の流れがご都合主義というか少し強引な気がしましたが、まあSFですから。サイエンスのフィクションですから、野暮な突っ込みなどしませんし、内容は面白いのだからたいして気にはなりませんでした。
興味を持ったポイント
特にSNS社会の大衆の描き方は絶妙で、凄くリアリティを感じました。匿名の人達が興味本位で真相を暴こうとしたり、話題になっていることには必ず賛否両論があったりと今の時代ならではなんですが、そういえば本家「美女と野獣」でもそういう盲目的な大衆を描いていたなー、と思い人間はどの時代も変わらないんだな、と感じたりもしました。
仮想世界では不穏な動きがありつつ、現実世界では青春ラブコメみたいな二重構造を持つ作品は、これからも増えていきそう(ペルソナとかカリギュラとみたいな)。
最後に
全体を通して「歌」が重要な要素で、それが一番の見どころだと思いました。
それがストーリーと合わさってより心揺さぶるものになり、見ていて面白かったなー、と感じました!
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