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アロマテラピー検定を受験してみた


つい先週末に受験してきました、「アロマテラピー検定1級」。


アロマテラピー検定とは、年齢や経験の制限なく、誰でも自由に受験できる資格で、1級か2級を選んで受験をします。

日本アロマ環境協会の言葉を引用すると以下の通りです。

「アロマテラピー検定で基礎知識を習得することにより、さまざまな場面で植物の香りを役立てられるようになります。また、さらに学びを深めることで、アロマテラピーのプロフェッショナルを目指すこともできます。」


1.1級と2級の違いについて

1級と2級の違いは、試験範囲の広さで、1級ではアロマテラピーの歴史などの雑学が増え、また嗅ぎ分ける精油の種類が増えます。(2級だと9種、2級だとさらに8種増えて全17種になる。)

受験料は、1級も2級も税込6,600円で、併願受験は税込13200円にて可能です。


私が受験した経験からお話しますと、1級の単願で良いと思います。雑学的な範囲が増えるといっても、そこまで多くないですし、精油の嗅ぎ分けも多い方がワクワクしませんか?

精油の嗅ぎ分けに自信がない人には朗報ですが、実際の試験では数問程度しか嗅ぎ分け問題は出ません。私が受験した2021年はたったの2問。過去問でも多くて4問程度でしょうか。

1級は全70問、試験時間35分、正答率80%で合格ですので、14問を間違えても合格できます

ということは、精油の嗅ぎ分けが出来ずとも合格できるのです。(嗅ぎ分けができてこそのアロマテラピー検定な気がしますが、配点のウェイトは全問同じなので、出来なくてもOK。)



ここまでざっくりと、アロマテラピー検定についてお話しましたが、この後は私が受験した背景と、受験してよかったこと、勉強法についてをお話したいと思います。


2.受験したきっかけ

まず、アロマテラピー検定を受験しようと思ったきっかけは、香りが好きだったから。単純明快です。

香りに人よりも敏感であるため、些細な香りでも気づきます。人とすれ違ったときの香水のにおい、ホテル特有の香り、散歩中に感じる自然の香り、はたまたキッチンから薫る生ごみのにおい・・・。

生ごみのにおいは好きではないですが、世の中にはいろいろな香りであふれていて、自分が好ましいと思う香りがいったいどんなものなのかが気になりました。


もう一つ大きな理由、それは今年ワインエキスパートの資格を受験すること。

ワインの勉強では、テイスティングも行っていかなければならないのですが、この際に香りがとても重要です。

もちろん味を利き分けることが一番ですが、味を利き分けるには香りがひとつの手がかりとなります。また、ワインはそれぞれ香りが異なることに気づき、いろいろな香りの基礎を自分の中に持つこと、連想から香りを覚える練習になると考え、アロマテラピー検定の受験に至りました。


3.受験してよかったこと

植物の香りが好きな人にとっては、嗅ぎ分け作業はとても楽しいと思います。ジュニパーベリーなど、お酒のジンが好きな人は聞いたことがある植物名かもしれませんが、実際にどんな香りなのか、確認する機会はなかなかないと思います。

日常でなんとなく聞いたことがあるユーカリも、ユーカリ単体がどんな香りなのか、他にもどのような香りどうしが似ているのか、また微妙な違いも面白いです。

受験を申し込むと、公式テキストと問題集が届きますが、精油のサンプルは届きません。

わたしはAmazonで、キットを自腹で購入しました。下記にリンクを貼っておきます。


こちらは2級で使用する9種と、1級で使用する8種を合わせて購入できます。1級は2級で使用する精油も必要なので、こちらのキットを購入することで全17種をコンプリートできます。

価格も良心的ですが、精油の量は少ないです。けれど、自分が好ましいと感じない香りももちろんありますので、この程度で充分かと思います。


始めから精油の嗅ぎ分け問題の出題が少ないことは知っていた為、捨て問題にしようかとも考えていましたが、せっかくアロマテラピーの勉強をしているのに、香りが分からないのはもったいないと思い購入に至りました。


4.勉強法について

テキストは試験日の2カ月くらい前には手元に届きましたが、なかなか勉強する気になれず。テキストがおしゃれで、雑誌のようだったので、ペラペラと流し読みする程度でした。

また、オンライン受験、選択式ということもあり、かなり余裕をこいていました(笑)


しかし、公式問題集を試しに見てみたところ、全く分からず・・・。

それぞれの植物の精油の抽出方法なんて、常識では答えられないです。(ほぼ水蒸気蒸留法なのですが・・・。)

1級は全部で70問、解答時間が35分。1問につき、30秒しかないじゃない!


ということで、おおかたの知識は頭に入れておく必要があります。

2日前から焦りはじめ、前日に公式問題集を全て解いて頭に詰め込みました。なので参考になる勉強法ではないと思いますが、あまり舐めていたら危ないかもしれませんよ、ということです。


私がやってよかったことは以下の2つ。

①香りを試すときには、自分の言葉でメモを残すこと。香りの感じ方は一つではないため、複数の言葉で置き換えること。

ゼラニウムの場合、私ははじめにアロエヨーグルトを感じ、その後青臭さ(きゅうり、エンドウ豆、そら豆のような)を感じました。

これをメモに残しておくことで、試験のときも直感で候補を絞ることができました。


②雑学については、とにかく植物の科名や別名、扱いの注意点、ちょっとした雑学(聖書に載っていたとか、マリアのローズだとか)を覚えておくこと。もちろん精油の抽出方法や、抽出部位も。

この植物のことについてで、かなりの問題数が出題されますので、一覧にして見やすいように自分でノートにまとめておくとかなり重宝します。

勉強法についてはそんなところでしょうか。


嗅ぎ分けをすると、いろんな香りをかぐことになりますし、試験の時は焦ってとにかく嗅ぎまくってしまい鼻がつかれてきますので、外で深呼吸することも忘れずに。



5.余談(今後について)

今後としては、アロマブレンドデザイナーも面白そうだな、と考えています。自分で精油を調合して、オリジナルの芳香を作り出す資格だとか・・・。なんだか憧れます。

この記事を見て、アロマテラピー検定受験のきっかけや、受験する人への情報提供に繋がるといいなと思います。それでは。

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