割引クーポン
大学の同級生や先輩から聞かれる、「仲良くしてる高校の友達は、同じ部活?それとも同じクラス?」という質問。
答えはどちらでもない。ギャルズのメンバーは、クラスも違えば、部活も違った。それでもギャルズがギャルズになりえたのは、同じような放課後を過ごしていたから。ということで始める放課後日記。
県外出身者が大多数を占める大学で過ごし、気づいたのは、武雄市図書館が観光スポットだということ。同級生がストーリーに投稿する武雄市図書館での写真を見た誤算は、"観光地武雄市図書館"としての姿を見ようと、#武雄市図書館 と検索する。
観光客が撮る数々の写真を見て、微笑ましいと思いながら、私はぶつぶつ言う。
「ここ、うちらのホームなんだけど?」
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私たちの放課後は、いつも武雄市図書館で始まった。特に予定が決まっていない時も、とりあえずの武雄市図書館。ミランや椛琳でご飯を食べた後も、とりあえずの武雄市図書館。
ここで大事なことが1つある。武雄市図書館はフラペチーノを飲みながら利用するものではない。「スタバ飲みたーい」と言いながら、ゆめタウンでジュースを買う。ジュースじゃ足りないときは、アイスを買ってフードコートへ向かう。それでも足りない時は、バケツポテトやロッテリアの新発売の飲み物を嗜む。
武雄高校生ならみんな知っている。ロッテリアとうどん屋さんの厨房はつながっていること。たまに、隣の店の店員さんがやってくること。
私たちはよくフードコートのキッズコーナーを利用した。童心に帰る気持ちで。マブたちとしょうもない話をしていると、楽しくなってくる。時にはテスト勉強を投げ出して、静かな武雄市図書館から賑やかなフードコートに場所を移した。
思い出すな〜みんなでアイスを食べ合いっこしたこと。ねるねるをしたこと。遠いまねきねこまで歩いたこと。
もうしばらくフードコートには行っていないけれど、私の財布には今も入っている。お好み焼き屋でもらった、期限切れの割引きクーポンが。捨てられないんだ❕マブとの思い出が刻まれている気がして。
私たちの放課後はいつも武雄市図書館で始まって、みんなが部活で身体を動かしている時に、まねきねこで歌ったり、フードファイティングを行ったりしていた。結構悪くない、そんな放課後も。
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外から見て初めて気づいた"武雄市図書館がホーム"
この強さ。うちらのホーム、武雄市図書館。
今では、推しの匂わせ風写真をインスタのストーリーにあげる激イタ女に成長したが、いまだに
お好み焼き屋でもらった期限切れの割引きクーポンが宝物である。
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