令和3年九州場所 三段目の見どころ

一応、毎場所恒例にしようかなと検討中の幕下以下各段見どころ紹介。
本当は初日の前にやりたいのですが、幕下以下は最初の相撲で休場というケースもそこそこあるので、万全を期して全力士が最初の相撲を取り終えたこのタイミングでの更新を基本とします。

でもって、本来は1記事に纏めるつもりだったのですが、思いのほか長くなってしまったので(汗)分けて出すことにします。今回はまず三段目から。

注目の付出コンビ

アマチュアでの実績十分、今場所三段目100枚目格で付出デビューの金峰山(木瀬・24歳)と、勝呂(藤島・24歳)が順当に白星発進。
今年春場所では西川(境川)と菅野(春日野)が同じように揃っての三段目付出でいきなり当てられたが、今回は回避。若隆景と村田(現・朝志雄)の例に鑑みれば、おそらく双方勝ち越すくらいまでは直接対決を組まないと思うので、それまでに2人を止められる力士はいるのかが最初の注目点と言えそう。
候補としては、日体大出身で今年夏場所デビューの宮城(尾車・22歳・西95枚目)、相手の力を利用する術を知っているベテラン玄界鵬(大嶽・33歳・西94枚目)、先代時津風親方(元幕内・時津海)の長男・木竜皇(立浪・19歳・西83枚目)、高校相撲を経験して今年春場所デビューの茂司(山響・19歳・東72枚目)あたり。
序二段上位では、怪我で番付を落としている幕下経験者・魁鵬(プロフィールは序二段の項にて記載)の名前も挙げておく。

腕をぶす幕下経験者たち

中位に目を向けると、ここは実績組が中心か。先場所途中休場の若ノ藤(二所ノ関・32歳・東67枚目)、今年初場所で三段目優勝も、その後はまた怪我に泣かされている小城ノ浜(出羽海・27歳・東65枚目)、首の怪我などで夏場所の途中から休み、先場所復帰の北勝川(八角・27歳・東33枚目)に加え、周志(木瀬・26歳・東44枚目)、玉金剛(片男波・26歳・東37枚目)らの幕下経験者はここぞの取組になれば勝ち方をよく知っている。

熱気十分、ホープ揃いの上位戦線

上位は若手が活発。最高位幕下11枚目、突っ張りの鈴木(藤島・21歳・東8枚目)は最初の相撲で非常に力強い勝ちっぷり、悩まされた肩の具合もだいぶ上向いてきたか。
先場所あと一歩で優勝を逃した鳴滝(伊勢ノ海・23歳・東17枚目)や藤闘志(藤島・22歳・西24枚目 上記した付出・勝呂の実弟)も、先場所の鬱憤を晴らす準備は整っている。
右肘の怪我から復帰した先場所、6勝をあげた元気者・安齋(鳴戸・19歳・西31枚目)も勝ち星を伸ばす公算が高そうだ。

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