令和3年九州場所 幕下の見どころ

昨日の内に書ききれず、この時間になってしまいました。
(一部目に触れちゃったけどw)まだ3日目の映像自体は確認していないので、その結果が十分に反映されていない点はご容赦を。

付出デビュー欧勝馬は黒星スタート

昨年度の学生横綱、1年間の研修期間を経て今場所15枚目格でデビューした欧勝馬(鳴戸・24歳)が、2日目、高校時代の同級生にあたる峰刃(錣山・22歳・東16枚目)に完敗。早くも優勝&1場所での十両昇進は絶たれたが、しっかり切り替えて1番1番、まずは最初の白星を目指してもらいたい。
また、同じ鳴戸部屋では躍進著しい欧勝海(20歳・西7枚目)が最初の1番で極められ(小手に振られ)た際の怪我なのかどうか、2番目の相撲から休場する旨が発表されている。
早くとは言わず、まずはじっくりと直すのに集中することが肝要だろう。

新十両目指し、多士済々の上位5枚目

普段の場所は関取経験者が多数を占めることの多い上位5枚目。しかし、今場所は様相が違っている。10人中、7人までが関取未経験者、それも琴裕将(佐渡ヶ嶽・27歳・西筆頭)、對馬洋(境川・28歳・東2枚目)、(木瀬・29歳・西2枚目)、宝香鵬(宮城野・32歳・西3枚目)に、十両経験者も8年以上関取の地位から遠ざかっている千代嵐(九重・30歳・東4枚目)も加え、年齢的には中堅~ベテランの域に差し掛かった力士たちがこれ以上ないチャンスを眼前に意気軒昂としている。
そんな姿を見せられては、長く彼らの頑張りを観てきた1ファンとして応援せずにいられないが、その前に立ちはだかるのが北の若(八角・21歳・東3枚目)、深井(高砂・24歳・西4枚目)、湘南乃海(高田川・23歳・東5枚目)の若手ホープたち。今場所も十両昇進をかけた激しい戦いから目が離せそうもない。

15枚目以内

6枚目以降は、白星発進の力士に限って見ていく。
十両で2場所大負けが続いた貴健斗(常盤山・25歳・西6枚目)だが、ある程度体調さえ戻っていれば家賃としては安い地位。1年ぶりに5枚目以内から外れた栃丸(春日野・29歳・西10枚目)も、重圧から開放され勝ち進んでも不思議はない。狼雅(二子山・22歳・東13枚目)にしてもそうだが、いつ上がってもいいだけの地力はついており、あとは十両が視界に入った状況で迷いなく自分の相撲を取りきれるかどうかだけ。
トントン拍子で15枚目以内に進出してきた熱海富士(伊勢ヶ濱・19歳・西14枚目)は、この地位でどこまで力が通じるか、楽しみでならない。

中位~下位

何と言っても明瀬山(木瀬・36歳・西45枚目)と、竜電(高田川・31歳・西47枚目)の復帰が大きなトピックだが、近い番付に千代の海(九重・28歳・東33枚目)、友風(尾車・26歳・東37枚目)、時栄(時津風・25歳・東45枚目)までいるのだから、豪華絢爛な番付だ。
それぞれの休場理由なり現在の体調に鑑みれば、竜電有利の公算は高いが、各々に確固たる持ち味のある人たち。とりわけ、土俵際の逆転技には警戒を払う必要があるだろう。
(優勝はともかく)他に竜電を倒す一発があるとすれば、攻めに緩急をつけられる欧勝竜(鳴戸・25歳・東30枚目)や勇磨(阿武松・23歳・東56枚目)、故障上がりではあるが、裏芸の掛け投げ・首投げも含めて勝機を見出だせれば将豊竜(時津風・25歳・西50枚目)も面白い存在にはなりうるか。

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