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Wizardry Variants Daphne - 俺達は奈落に囚われ続けている

ウィズダフネがリリースされてから15日が経った アプリの起動時間を見ると単純計算で80時間ほど遊んでいるらしい

率直な感想としてはめちゃくちゃ楽しい
時間が無限に溶ける、勘弁してほしい、もう殺してくれ
この時代にあえてコマンドバトルを採用した、クラシックな3DダンジョンRPGのプレイサイクルを踏襲したゲームが、面白くないわけがないの
「なんかコアなゲーマーを名乗るおっさんたちがやたらと持て囃しているシリーズ」を現代に蘇らせた、その功績だけでも称賛に値するの、マジで

不満点はもちろんある
というか遊べば遊ぶほど現行システムへの不平と不満、そして運営方針への不安と不信が募っていく
息の長いコンテンツにするためにも、根底から見直してほしいところはたくさんある
ただそれらを挙げるときりがないし、そもそも私のアカウントデータが現在進行系で「謎の強制終了からアプリが一切起動できなくなり、キャッシュクリアでも改善しないからインストールし直したうえでデータの引き継ぎ復旧をしようとしたら、なぜか事前に発行しておいたIDとパスワードが通らない」という惨状を呈しているので、これ以上の地獄はないとも思う

とりあえずアカウントの復旧をお願いしておいたけれど、課金に関する不具合への問い合わせをした人がもう一週間も返信がないと言っているのを見て「こりゃいかんな」と本能で感じたので、最悪の事態に備えてもう一度最初からやり直すことにした ぶっちゃけ並のソシャゲなら怒りに任せてアンインストールしてるよ
しかし我々は奈落から逃れることなどできないのだ

そんなわけでこの記事ではネガティブな内容はなるべく控えつつ、私の心を乱している男について書いていこうと思う
ここからはいわゆる「萌え語り」のターンに入るから、健全なダフネユーザーは自衛してね

馬小屋にしか泊めてあげられなくてごめん

エルフの中立魔術師ディノ、お前が俺を狂わせる

知的好奇心が異常なまでに旺盛、興味の対象には深く没頭する一方、それ以外には一切の関心を示さない合理主義者で、善悪に対する明確な信念は持たず、世間の評価にも頓着しない
行動指針はあくまで知的好奇心を満たすことにあり、最低限の倫理観はあるものの、目的達成のためには手段を問わないのがこの男だ
その知識欲は並外れており、死すらも「一度は経験してみる価値があるもの」として捉えている

エルフッパリらしく聡明で美しい種であることに誇りを持ち、力で物事を解決しようとする者や金に動かされる者を軽蔑している そのため自身が低俗な存在と同一視されることには強い不快感を示す
また長命であるがゆえか短命種に対して独特な観察眼を持ち、彼らの生存への執着を興味深い事象として捉える傾向があるが、それは人間が昆虫の短い一生に漠然と「可哀相だな、大変だな」といった感想を抱くのと似たようなものであり、決して憐れみや軽蔑などではなく、純粋な知的関心に基づく淡々とした興味を寄せているだけなのだ
あとなんか声が子安で、今にも人間をやめそうな見た目と名前をしている

とまあざっくり説明するとこういうキャラなんだけど、やっぱ無意識のうちに傲慢さを垣間見せつつ、しれっとヒトカス煽りをしてくるようなエルフはね……『良い』んだよ……

ウィズダフネのだいすきポイントに協調性のかけらもない初期の険悪ぶりがあって、このディノも例外ではなく出会って間もない頃は「気安く話しかけないでください」だの「足手まといにはならないでくださいね」だの容赦なく悪態をついてくるんだけど、背中を預け合い、酒を酌み交わし、会話を重ねていくなかで、知らず知らずのうちに深い絆が生まれていたらしい

だってね、死亡するたびに「こんなパーティーに入ったばかりに……」と恨み節を垂れていた男がね
もう二度と目覚めないかもしれないのに、それが遺言になるかもしれないのに、そもそも主人公が無事に生きて戻れる保証なんてないのに、死に際「僕を絶対に蘇生しろよ、信じてるからな」とか言ってくるのはね
そりゃあもうね、厚い信頼を感じちゃうわけよ

ディノは主人公と行動を共にすることを合理的な判断としていて、だからこそ彼が人間である以上、いつか必ず死別が訪れることも冷静に織り込んでいる
だからこそ「あなたが死んでも僕は生き続けるわけですから」なんて平然と言い放つ一方で、そのくせ「あなたがいれば危険なことは起こらない」とも口にする
本人としてはきっと弾除け程度にしか思っていない、でもその深層心理を都合良くキモ読みしてしまうプレイヤーは、ディノさぁ~あんた主人公が死んだらどうすんの!? 無意識のうちに依存し始めてるってことじゃないの!? と思っちゃったりするのだ

ディノは自らの力で生き抜く術を持っているから、主人公がいなくなったからといって困ることはないだろう
ただ主人公の存在が彼の人生に深く根を張って、それが気付かぬうちに当たり前になった頃、ふと「あなたが死んだら誰が僕を守るんですか」なんて軽口を叩いてほしい
それで「自分はいつか必ずお前の人生からいなくなるのに、不思議なことを聞くんだな」と静かに返されて、呆然としてほしい……

そんな自分の心境の変化に驚くのか、それすらも興味深い観察対象とするのか、そもそも本当にそんなことをしてくれるのか、まだまだわからないことばかりだけど、だからこそもっとこの男を知りたいと思う

実のところ版権キャラにここまであれこれと思いを巡らせるのはご無沙汰なもので、かなり奇妙な感覚に陥っている
本当に秀逸で面白い、よくできたゲームだよウィズダフネ……早くアカウント返して……


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