タイトル作者【さと(いぬ)】タイトル【ワクさんときくぞロリのつくってあそぼ】

タイトル作者【さと(いぬ)】
タイトル【ワクさんときくぞロリのつくってあそぼ】

・番号【1】
・文章作者【まじもり】

「ワクしゃ〜ん。今日は何を作るの〜?」
きくゾロリが鼻にかかった声でワクに尋ねる。
ワクはニコリと笑って、色々な道具をテーブルに置いていった。
ナイフ、ハンマー、マシンガンにロケットランチャー。そして手榴弾。
「きくゾロリ、今日作るのはね。『新しい世界』だよ。破壊なくして創造なし。この腐った現代社会を全てぶち壊して、私たちのユートピアを作るんだ」
「面白そうだねぇ。きくゾロリにも手伝わせてよぉ」
きくゾロリはマシンガンを手に取る。
「さぁ、破壊と創造(つくってあそぼ)の始まりだ!」
ワクが叫ぶと秘密結社「ペグさん大好きっ子倶楽部」の面々も威勢よく声を上げた。
まず彼女たちが向かったのは…。

・番号【2】・文章作者【ピピタパン】

「ヒャッハー!新しい世界を作って遊ぶぞォォーー!!」
ワクときくゾロリと秘密結社「ペグさん大好きっ子倶楽部」の面々が着いたのは、千葉県茂原市だった。
ここには手付かずの自然が残っている、地球最後のユートピアだ。美しいものを見ると壊したくなるのが人間の性(サガ)である。きくゾロリは思わずニチャアと笑った。
ワクしゃ〜ん!ボクもう我慢できないよー!早く破壊と創造(つくってあそぼ)ー!
ここで一つ問題がある。茂原の全ては悪の組織カラハンタが掌握していると聞いている。奴らがいる限り自由なものづくりは到底不可能である。
「どどめぇ!!!一体どこにいやがんだぁ!?逃げてんじゃねぇぞ!!!あぁ!?」
総長のワクが叫んだ。
遠くの方から何やら不思議な声が聞こえる…

・番号【3】・文章作者【ばっしー】

聞こえる…

「ガギクマゲゲゲゲェーーーン」
どどめさんの声がとおくでする…ここには
きくゾロリと秘密結社「ペグさん大好きっ子倶楽部」の面々しかいないはずなのに…

きくぞロリはその声を聞きまたニチャアと笑った。
ワクは叫んだ「どどめさん逃げてぇ!!!!!」

・番号【4】・文章作者【きくぞう】

きくぞロリ「どどめのとどめは俺が刺す」
ワク「やめて!きくぞうの特殊能力でゲンゾー・ザ・ハギゾウを焼き払われたら、闇のカラハンタで繋がっているどどめの店まで燃え尽きちゃう!お願い、死なないでどどめ!あんたが今ここで倒れたら、ペグさん大好きっ子倶楽部との約束はどうなっちゃうの?積みゲーはまだ残ってる。ここを耐えれば、あまやどりやプレプレにだって勝てるんだから!」

次回「どどめ死す」デュエルスタンバイ!

・番号【5】・文章作者【さと(いぬ)

ワクさんのまるで解説のような丁寧な前フリの叫びをろくに聞くこともせず、きくぞロリは「やめて!」の段階で特殊能力を発動させた!
「これで『どどめ』だぁーッ!!!」
きくぞロリの特殊能力【ないんだろう、中身が……】が発動!どどめは店ごと完全に焼き尽くされた!
「嫌ぁーーーーッ!!!!」
泣き崩れるワク。
特殊能力の効果で焼き尽くした物体のカロリーを吸収した きくぞロリは血糖値がスパイクしまくり、完全に至ってしまった。
「ククク……たまんねぇぜこの味……だが足りねぇ……足りねぇんだよぉ……もっと、もっとカロリーを……」
舌なめずりしながらあまやどりに狙いを定める きくぞロリを見て、ワクはついに決心した。
「こうなったら……昔、きくぞロリといっしょに作ったアレを使うしか……」

・番号【6 】・文章作者【まじもり】

ワクは懐からスイッチを取り出すと、それを力一杯押した。
すると、空から大きな箱が飛んできた。ワクときくぞロリが長年かけて作ってきたKUSOGEロボだ。島根のゴジラに隠しておいたが、猛スピードで関東まで飛んできたのである!
きくぞロリは過剰にカロリーを摂取したからか、気付くと体長が100メートルを超えていた。
「あまやどりのドリンク、全部よこせぇ」
きくぞロリはあまやどりに向けて歩を進めはじめる。
早く、早くしないと!
KUSOGEロボに書かれているう◯ちの絵から、光が地面に向かって差している。ワクさんは急いで光が差す所に立つと、そのまま光を通るようにしてKUSOGEロボに吸い込まれていった。
「本当は新世界を創る時に使いたかったんだけどな…。ねぇ、きくぞロリ」
これまでのきくぞロリとの思い出が走馬灯のように駆け巡る。
「KUSOGEロボ、いきまーす!」
コクピットに乗り込んだワクさんは右のレバーを大きく前に倒す。
「ガギグゲゲゲゲーン!」
KUSOGEロボがうなりをあげてきくぞロリの前に立ちはだかった!

・番号【7】・文章作者【ピピタパン】

「焼き払え!」
ワクは叫んだ。
眩い光と共にKUSOGEロボの口からビームが発射され、きくぞロリに的中した。こうかはばつぐんだ!
ニヤリと笑い、ワクは続けて叫んだ。
「薙ぎ払え!」
しかし不思議な事にKUSOGEロボがぴくりとも動かなくなった。
「どうした、それでも世界で最も邪悪な一族の末裔か!」
ワクは動揺した。攻撃の手が休んだ瞬間にきくぞロリの傷は全て回復していた。きくゾロリには『自己再生・自己増殖・自己進化』の能力があったのだ。
このままでは巨大化したきくゾロリにあまやどりが破壊されてしまう!!
――その時である。
「…シテ…、コロシテ…」
きくぞロリが攻撃の態勢のまま、しかし目には涙を浮かべ訴えた。
「これ以上…誰かを傷つける前に…お願い………殺して…」

・番号【8】・文章作者【ばっしー】

なかとーが親友のきくゾロリのピンチを知り
助けに来たらしいKUSOGEロボの配線を切断し、動きを止めたのだ。
きくゾロリはKUSOGEからの攻撃
「我は有名人なかとーなりぃ!!!
 助けにきだぞぉ!!!もう大丈夫だ!!
 ぉ前を一人にはしない!!!
 GaYAラジぃ↘︎」
きくゾロリは嬉しくて泣いていた…
なかとー「きくゾロリ、辛い時は一人になるんじゃなくて、ちゃんと俺に助けを求めてくれ。一人になっても辛いのを耐えるしかできないだろ。」
「なかとー、ありがとう。」

そうしてなかとーときくゾロリは
一緒に肩を組んで37へ帰っていった。



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