友からのメッセージ
2週間の入院を終え、なんとか無事に退院できてから2週間。入院と同じだけの期間を経て、いよいよ社会復帰の時を迎えた。
復帰までの間はまさに「不安と恐怖との戦い」がほとんどで、油断するとすぐにマイナスの感情が頭の中を支配する。
入院中も何度も揺らいだが、退院後は圧倒的にマイナス側の感情が多い。
理由の一つは明白で、私の生活が激変したことに合わせ、妻の生活も激変したからだ。
食事に気をつける必要があるため、常にあれこれ調べてはメニューを考えてくれている。それに割く時間が目に見えて多い。
ロクに料理も覚えてこなかったツケを、妻が背負い込む形になっている。とにかく心苦しい。
そして自身のカラダはと言うと、当然だがもともと人よりも劣っていたであろう体力が、入院生活によりさらに落ちているため、とにかく動けない。
すぐに疲れる。熱っぽかったり、頭痛がしたり。
これがもう一つの理由だと思う。
それでも食事療法だけでなく、運動療法も取り入れて、少しでも再発しにくい体を作る必要がある。
無茶はしない程度に、ウォーキングを続けるようにしていた。
心の面では落ちに落ちまくっていたが、体力は少しずつ回復してきているのを、復帰間近で感じることはできた。
落ちまくっていた心の部分を、救ってくれた友のメッセージがある。
コレは病気のことを伝えていなかった、小学校時代からの親友から届いたLINE
彼とは社会人になって以降、会う頻度も極端に減り、この10年では数えるほどしか会っていない。
小学校のときは毎日一緒にいた親友であり、その後も関係が切れたわけでは無かったので、伝えるかどうか迷っていた知人のうちの一人。
人づてに聞いて、電話で話したあと、「第2章」を読んでから送ってきてくれたメッセージである。
自分の中で一番ツラい部分をストレートに書いてあって、ちょうどウォーキング中だったが涙が溢れた。
子供の頃から性格は変わらない。彼自身もそれを分かっていて励ましてくれようとしたのだろう。
身に沁みる。
退院直後に医師の友人がくれたLINEには、医師の立場として、自身の経験を踏まえて励ましてくれる言葉が並んでいた。
彼にはことあるごとに色々と相談していたり、アドバイスをもらったりしている。とにかく面倒見がよく、ヒト好きなキャラであるが、救われるコメントでもあった。
ゲーム関係で知り合った友人で、直接会ったのは2回だけなのだが、こちらが一方的に、何だかとても縁やフィーリングを感じたこともあり、頻繁にやり取りしている看護師の女性がいる。
そのゲーム仲間には誰一人病気のことを伝えてはいないが、看護師ということもあり、彼女にだけは入院直後から連絡をしていた。
社会復帰したその日、朝の通勤時は「意外と普通に行けそうだな」と感じていたが、夕方になるにつれ、めまいを感じたり、ダルさを感じたりしたことでまた落ち込みがちになっているところで、やり取りしていた彼女から来たメッセージが
会社にいたが、周りに人もいなかったのでぽろぽろ涙を流していた。本当に心に残る刺さるコメントだった。
心の中では分かっている。
自分がマイナス思考で良いことなんて何一つないことを。
自分の時間を犠牲にしてまで私のことを応援してくれている妻に、落ち込む姿を見せても意味はない。
意味が無いどころか失礼だ。
また、マイナス思考は単にストレスになるだけなので、結局体にも良くない。
分かっているのだが、なかなか吹っ切れることができないでいる。やはり頭痛やめまいなどの身体的な現象が、再発の不安と恐怖を煽るからだろう。
それでもたくさんの友からの励ましを得られて、自分は本当に恵まれていると思う。
医師の友人が言うように、時間が解決してくれることを願いつつ、少しでもブラスの思考になれるように。。。
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