ONE PIECE FILM RED

ホントに最高の映画でした。

コレだけを観ても面白いと思う人はたくさんいると思うけど、やっぱり「25年分のONE PIECE」があって、その上にこの作品を載せることでここまで素晴らしい話になったんだと思う。

思えば8/6の公開初日、事前情報はほとんど仕入れず、それでも「公開初日に観るやろ!」と、旅行先の札幌で初鑑賞。

え?ウタと戦うんや、と言う驚きから始まり、クライマックスの麦わら&赤髪共闘シーンでめちゃくちゃテンション上がったところから、最終的に22回も映画館に行くという、人生で初の経験をすることに。

最初は札幌での鑑賞が通常上映だったので、
 Dolby
 IMAX
 4DX
全部観ちゃおうぜ!というのが長期に渡るRED鑑賞のきっかけだった。

結論から言うと、DolbyとIMAXはどっちもとても良い。

4DXはいらん。落ち着いて観たいって感じ。
観終わった後に豪快にポップコーンぶちまけてた人がいたくらいしか思い出はないw

3〜4回目くらいから、初見では気づけなかった細かい描写や、この作品の醍醐味でもある、歌の意味とかも歌詞を見ながら考えたりして、より一層ハマっていったと思う。You Tubeでの映画考察なんかも時々見たりした。

REDの歌は、トットムジカまでは段々と狂気に飲まれていくウタの変化を描いていると思うんだけど、この作品、お話としてはとにかく「悲しい話」で、ウタもゴードンさんも作中回想シーン以外では全く本気で笑ってる場面が無い。
だからこそエンディングの最後でゴードンさん→ウタと続く笑顔のシーンは胸アツ。制作陣の二人への愛情を感じた。

ウタはとにかく寂しい。シャンクスに裏切られたことが悲しい
ゴードンさんは葛藤かな?ウタに本当のことを伝えられてないことをずっと抱えてるんだと思う

で、ウタはライブの前に最大の決心をしちゃってて、それが『新時代』で歌われているので、実は狂気に至る変化よりも前に、ウタ自身は越えてはいけなかったところを越えちゃってたんだなと思った


世界中全部 変えてしまえば

目を閉じれば未来が開いて

いつまでも終わりが来ないように

認めない戻れない忘れたい

夢の中に居させて

この辺りの歌詞、もうREDのウタを全て表現してしまってると思う。

トットムジカに飲み込まれた時の
「もう、戻れない。。」
からウタはライブを行う(自分も死ぬ)決断をした、というかするしかなかったんだろうなーと。

作中ウタのセリフの中で、一番印象に残っているのは、トットムジカ発動前のルフィとのやりとりの中で出てきた

「私の12年は何だ!」

この発言がもう重すぎて。。。

20代30代の12年じゃないんだよね。
9歳の少女が理由も分からず家族に捨てられ、その後12年間、父親代わりの人とたった二人で過ごして来たって考えると、ホントに重い言葉だったよなぁ。。。と

そしてようやく世の中との繋がりをもてたと思った矢先に、真実を知ってしまう。
自分はどうすればいい?と言う問いに、最終的には最悪の答えを出しちゃった。これがREDの世界なんだと思う。

REDを語る上で欠かせないのがウタの歌だけど、ホントにもう最高すぎて、10月から2ヶ月強の間は、ほぼREDの7曲しか聞いてなかったと思う。

何度聞いても飽きないし、楽曲を提供した各アーティストさんなりのREDに対する理解、みたいなものが詰め込まれているように感じたし、歌唱を担当したAdoと言う人選もコレ以外ないやろ、と思った。

何というか、才能と才能がぶつかり、混じり合うとここまでスゴイものができるのか、とひたすら感動した。アーティストさんたちありがとう。

で、曲といえばココはもうファンならほぼ全員がテンション上がったところだと思うんだけど、麦わら&赤髪の2つの海賊団の共闘シーン

コビーの指揮から盛り上げシーンが始まり、その後新時代が流れ始めるんだけど、徐々に変化していくんだよね。

そしてクライマックスのところでウィーアー!に変わるところはもう、エモすぎて、中田ヤスタカ天才かよ!って思うしか無かった。

22回観たけどここは毎回最高だったなー。

2回目か3回目の鑑賞後に、「コレもう原作終わるまでにRED超える映画は出来んと思うわ」と妻に話し、4〜5週連続で鑑賞した時点で「もう週一のイベントにしちゃう??」と盛り上がり、19週まで公開から毎週鑑賞を続けることに。

その後病気のせいで1ヶ月ほど、活動できず、クリスマスカードも、新年のカードも貰えなかったのは残念だったけど、終映には間に合い、計22回。

約半年の間、ウタワールドに浸ることができたと思う。本当に制作に関わってくれた全ての方に感謝。

しばらくはウタロス続くだろうなーー

最高の映画、ありがとうございました!

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