見出し画像

介護難民さんを救え!国の福祉網・地域包括支援センターに繋いでます。

介護職歴8年・介護福祉士です。半年前に、近くのスーパーでお知り合いになった女性を地域包括に繋げ、なんとか支援を受けれているようで安心したのですが、家まで同行してみたら、生活の有りようがまだまだ、悲惨でした。 

それまでのストーリーです。

私が彼女を気にかけたのは、もう3年ほど前、近所のスーパーで夕方の買物をしていた時です 

頻繁に遭遇する彼女の身なりが気になりました。 ぼさぼさの長白髪であの獅子舞のよう、スカートからはみ出ている脚は像のごとく腫れて太く、いつもスリッパで猫背。 買い物かごには見切り品が目一杯入っています。 会計後はなんとスーパーのカートをそのまま押して外へ。 

とりま、彼女はご近所さん、さぞかし生活に困っているのではと思い、思い切って声をかけてみました。 こんな時は、やはり中年女性の声掛けは安心感があるようでお話してくれました。 

彼女は笑顔を見せてくれて、その顔や声からして多分60代、私と変わらないだろうと憶測しました。 それは当たっていました。

それで、まずは”いつも随分沢山買われますけど、家族さんの分ですか?” と聞くと一人分だと言い、ひとり暮らしで食べ物が偏って息子に注意されたこと。 で、家事も出来なそうなさそうなので、迷わず地域包括支援センターに連絡することを話したら驚いて、感謝されました。 

それから半年後、久しぶりにスーパーで会話を交わしたら、息子が地域包括に連絡してくれて今は支援を受けていてひとまず安心したのですが、まだ、身なりが以前とあまり変わってないので、思い切って家までついて行きました。

画像3

案の定、家は廃屋間近の使い勝手の悪い非バリアフリーの古い一戸建てで、親亡き後に住み続けているとのこと、名義人は3人いて、相続はまだ手付かずだそうです。 まずは、家の入口からゴミ袋が散らかっていて内部の同じ状態で、内装も壁がくすみ、玄関の木戸扉も曲がっていました。 

女性は私と同年代、息子さんがひとり東京在中、ドクターただそうで、彼のこずかいで生活しているそうです。

いやはや、この生活状況から察して、彼女はおそらく風呂も何年も入っていないと思われます。  明らかに栄養失調による醜い赤黒い皮膚状態で、腫れているようで スリッパしか履けない理由が判明したのです。歯も何本も欠けています。

もう、この負のオーラ漂う家には居ない方が良いに決まっている。 それも彼女は分かっていて、息子が東京に来ないかと言ってるから行ってみる、冬をこの家で過ごすのは嫌ということなので、私はご近所さんとして見守っていこうと思います。 


以下、厚生労働省HPから 引用

”地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行い、高齢者の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とし、地域包括ケア実現に向けた中核的な機関として市町村が設置しています。 現在、全国で5,270か所が設置されています。(ブランチ(支所)を含めると7,305か所)※令和3年4月末現在”

スクリーンショット 2022-09-11 111930


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?