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カンタベリーのクリスマス

カンタベリー大司教のおひざ元であるカンタベリーの礼拝の思い出。12月24日朝9時から、まず、あまり観光化されていない歴史の古い教会で礼拝。由緒ある教会であるにもかかわらず、参加者は14名程度とこじんまりしていましたが、そのあとのお茶会で、横の席にいらした男性の方が話しかけてくださり、ここに出席する人はコミュニティの人ばかりだからみんな知り合いなんだよ~と。ローマ時代のなごりもある場所が、いまでも地域の教会としていきていることがすばらしい。また、前日土曜に一度ご挨拶した堂守?の女性には、私は洗礼は受けていないけれどミッションスクールで学んだし、職場もキリスト教系なので教会におまいりしております、と申し上げていたら、日曜の聖体拝領のとき、控えようとする私に、どうぞとおっしゃってくださったので、パンとワインで身体のなかから神様に近づいたという気持ちになることができました。司祭さまも女性で、90年代から女性も司祭になれるようになったの、とグーポーズ!をされて、楽しくお話しました。ケンブリッジで学ばれていたとのこと、さらに、11時からの大聖堂の礼拝に行こうと移動しようとしたら、男性の司祭様が衣をとられた私服で同じタイミングで出てこられて、これから僕、セントポール寺院にはしごで礼拝しにいくんだよ~と。しかもやはりケンブリッジで学ばれていたとのこと。途中で道がわかれて、さらに大聖堂では、礼拝の後、後ろの席に座っていらしたぽっちゃりしたおじいちゃまが、あなたなんでここに来たの?と言われたので、実はミッションスクール出身で、ケンブリッジから来たのですというと、ケンブリッジは僕のホームタウンだよ~、それで僕、このカンタベリー大聖堂で40年くらい働いていたんだよ、もう引退したけどね、あえてよかった、と。前日の大聖堂での🎄キャロルは満員で参加できなかったけれど、むしろ普通の礼拝に参加できてほっこり。ロンドン移動後、25日朝のウェストミンスターでの礼拝後、写真をとっていたら、そういうことしたいんなら拝観料はらって別の日に来てください!今日は礼拝なんです!と結構強く注意されて、でも他の人も同じように撮ってるじゃん、なんで私だけ注意されるの?なけなしの5£もちゃんと献金したし、と微妙にむっとしていたことを思い合わせれば、過度に観光化されていないカンタベリーの礼拝はよかった(もちろん、ウェストミンスターもよかったが、観光化されているので、カンタベリーから移動後、24日イブの夜の礼拝前には荷物チェックがあったり、警戒心が強い、仕方ないけれど)。カンタベリーでは、礼拝後に写真を撮っても何の文句もいわれないし、さらに、司祭様が慣例で参拝者の見送りをされていたので、思わず、なかなかない機会と、神の正義と社会の正義の違いが今ひとつわからないのですと質問したら、さすが、お疲れにもかかわらず、すらすらとよどみなくおこたえくださったうえに、名刺を出して、キープインタッチとおっしゃってくださいました。礼拝模様いろいろです。今回は日本の初詣には行けないので、ご縁に感謝です。

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