イギリスからの引っ越し事情

イギリスから引っ越す際には、大学のコレッジに住んでいたのか、あるいは、大学所属の宿舎であっても普通の下宿なのかで、入居、退去の際に天と地の手間の違いがある!私の所属先はあるコレッジに部屋をもっているが、そこは別の人でうまっていたため、コレッジ外に住んでいる日本人研究者の方の多くが苦労することを、ひととおり味わうことになった。大変は大変だが、ぬくぬく終わるよりは、ひと様の苦労がわかり(ひと様の苦労がわからない傲慢なおっさんに、渡英前もさんざん苦労させられたので、高学歴の外国語ペラペラの”お偉い”方でも、人として終わっているこんな人にならなくてよかったと痛感したものである。私たちの税金でこんな高慢ちきな連中を飼ういわれもないので、税金の妥当な使いみちについての問題提起として、いずれここにも顛末を詳しく書きたい)、良い経験にはなったと思う(ということでつつがなく帰国前の事務処理がすべて終わるように祈りつつ、荷造りと部屋の整理におわれる帰国一週間前である)。まず、ケンブリッジ大学所属の宿舎は、ネット契約、電気契約、解約はすべて自分。退去のときの掃除も自分の責任。ネットは、大学周辺であればわざわざ契約しなくても、エデュロームでネットがつながるので、日本のそれをそのまま利用しているという留学生さんのお話もうかがったが、日本の所属先にはそれがない!しかも、下宿の場所は大学宿舎とはいえ、エデュロームがつながるエリアではないので、いずれにしても自前でやるしかないのだが、8年前にもこられたという先生とたまたま下宿の中庭でお会いして、どう解約されたか尋ねたところ、8年前には電話、今回はオンラインでしたものの、チャットですませるのに1時間半くらいかかり、しかもなかなかスムーズにゆかないため、朝の時間帯にしたほうが良いと言われた。自分でしたときには、国外引っ越しのオンライン選択肢がなかったため、やはりチャットでやり始めたのだが、チャットのこたえが同じこたえばかりで困惑していたのだが、オンライン化によってかえってめんどくさくなり、自分のやり方の要領が悪かったわけではないことがわかったのは救われた。とはいえ、その後、運よく、家電製品などお譲りした知人の方が、手伝いましょうかと手伝ってくださったからよかったものの、結局電話で解約をお願いしたところ、18か月契約のはずなので、違約金(1年しかいられないのでそもそも契約した際にも、退去の際に解除するのを忘れないでくださいね、と知人が気にしてくださっていたのだが、契約がそのタイプしかなかったので契約したまでで、別に悪気があって3月に契約解除するわけではないものの、あなたはコントラクトをブレイクしたと電話で何度も言われると~電話受付の方は英語ネイティブでない例も多いので、明らかになまりがあってききとりにくいし、こちらはこちらで、相手からすれば日本語なまりの英語ときこえるだろうが~あまりいい気持ちはしないし、下宿契約自体も、5月に決まったが3月退去予定ですといった際に、基本1年なので早期退去扱いになるので、次に入る人が決まらなければ~これは、下宿を探している人がいっぱいいるので心配はなかったものの~、1年分は家賃を払い続けてもらうといわれていたので、こうした方法がイギリスの諸契約の通常運転という理解でOK?2024年3月現在の情報だけれども、心構えしておくと驚きません)を220£弱払えと。さもないと12月までの契約なので、そのまま12月までは利用料金がおちてゆくと。念のために契約書をメールで送ってもらって確認して、仕方なしに払う方向でかつ、電話で解除意志を伝えるまでに、本人確認のために、最終ひきおとしの額、日付などを、何度も言わされたので、1時間くらいはかかり、なかなかのストレスであった(なぜか、電話をたらいまわしにされたり、契約解除を了解してもらうまでに電話でまたされて時間がかかり、担当者複数に伝える必要があったため)。なんなら、次の入居者にそのまま利用してもらい、その人からあなたに利用料を払ってもらえばいいではないかとメディア会社からアドバイスされたのだが、大学の下宿係からは、退去の際には私物は一切残してはいけない、このモデムも必ず撤去するようにと口を酸っぱくして言われたので(ということは、こういうめんどっちいことがあるため、のこしたまま出ていく人がままあったのだと思う💦)、円安のおりから、ものいりだなと悩んだものの、いったん電話をきって知人と話し合って、結局、他に選択肢もないので解約を選択。もっとも、二度目に電話で話した際にはなぜか、”違約金”が180£くらいに下がっていた(う~む、イギリス、謎である、ものいりのおりから、助かったが…)。モデムの引き取りにも、O2のショップのどこかにもっていけばいいと日本の知人の方に言われたので、そのつもりでいたら、電話の相手は引き取りにいくというので、結局、ひとすじなわではゆかず。こうしたトラブル(ではなく、イギリスでは通常運転で、知人も、ネットをつなげるだけで、1か月、2か月かかったという例が複数。約束したはずの日時に担当者がきてくれない、という話は、ネットに限らず、様々なケースで耳にした。私の場合は、つなぐときには予約日時にきっちり来てくれたので、奇跡的といわれたため、これはいまさらながらありがたかった、というか日本なら普通だが💦)をみこして、下宿退去を一週間前倒しにして、帰国前の一定期間はホテル移動を選択してよかった(これはこれでものいりなのだが、退去に伴う諸手続きに数日かかる可能性など考えると、帰国直前にこうした”トラブル”で万一帰国に差し支えると困るため)。イギリスから帰国する日本人研究者の方たちの多くが、帰国前に旅行を入れていらっしゃる理由もよくわかった。もっとも、荷物引き取りについては、3月初旬に段ボールを購入したお店に日程確定のお願いにいったところ、あなた、確か週末の引き取り希望だったよね、でもなんなら月曜でどう?とちゃんと覚えて日本並の事務能力を発揮してくださったので、これはいささかほっとした。とはいえ、日曜日の掃除担当の方に鍵受け渡しの連絡をしたのだが、返事がない。本当に明日、掃除に来てくれるのか。覚悟はしていたが、イギリスから普通に下宿退去する場合は、いろいろ大変なので、ご参考までに。

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