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未成年の主張

高校生だったときの、とある日のこと。

自宅でくつろいでいたところに…

一本の電話…

聞けば、担任からという事で、

おそるおそる電話に出る…

※担任から電話があると嫌な予感しかしないのは、私だけだろうか…

とりあえず、

電話に出ると…

担任の第一声が…

『すまん…ちょっと助けてくれ!』

耳を疑うような内容…

先生が一介の生徒に助けを求めてくる!?

※心当たりは、全くないが何かやらかしたのかと思って電話に出たのだが…

とりあえず、話は一通り聞いた…と思うが…

今ひとつ詳細がわからないので、

翌日、職員室へ来て欲しいとの事…

※悪いことをしていないのに…なぜか後ろめたさを感じるのは…なぜなんだろう…

翌日、お昼休みに職員室へ向かうと…
別室に通されて…

担任に、その助けてほしい内容を教えてもらう事にする…

※って、そもそも自分が助けになるのか?

そこで聞いた内容はこうである。

同じクラスのクラスメートが、修学旅行への出席を拒否したとの事…

※だが、その理由が今ひとつ掴めない…

とりあえず、

次の日のお昼休みにその生徒と話し合う予定らしく、同席してほしいとの依頼…

※って…修学旅行ってあと一週間ぐらいじゃぁなかったか!?こんな直前になんでだ!?

んで、翌日の昼休み、食事を終えて…

職員室へ向かおうとすると…

よく会話をする…クラスメートが、

職員室へ向かう…

※ってお前かよ!!


普段あまり、不平不満を言わない、

っというか、たわいもない会話を良くする奴が、くだんの生徒だった…

※それで、担任は、私をを巻き込みに来たのか…なるほど…

そのクラスメートは、

こっちが一緒にいる事を知って軽く驚いたが、

まぁ、直接こっちに聞かずに、

担任へ、質問をぶつけ、

なにやら主張を繰り返し行っていた…

とりあえず、

そのクラスメートと担任のやり取りを、

だま~って聞いた内容は、

こんな感じだった。

クラスメートの主張(要約)

・修学旅行に乗るバスの座席について、同じクラス内で、通常席と補助席に座る人がいるのは、不公平極まり無いとの事。

※まぁ、人数的に誰かが被るのは、自分は必然と考えてたので、少し『おっ!?』っと思った主張だった。

・うちは自営業だが、そういった不公平が出ないような席配置のバスを用意する。

※そうか、こいつの家は、自営業だったのか…なら、尚更…主張としては、至極正論…かなぁ…

・なので、この不公平感を改善されない限り、自分は修学旅行には行かない…

※うーむ、そこに行きつくのか、一人ストというか、ボイコット行為だな…

と言った内容だった。


その日は、

クラスメートと担任との全くの平行線で終了。

※担任は、言い分はわかるが、とりあえず修学旅行へは、行って欲しいの一点張り・・・(まぁ、そうだわな…)

とりあえず、

そのクラスメートと会話して、

こっちが、同席している事と次第を説明…

※こっちが、どちら側でもない事も含めて…

んで、その上でさっきの話を詳しく聞く…

担任に対しての不平不満ではなく、

バスの座席を決める時に、

以前から思っていて、

大きな行事でこのような主張が出れば今後の改善に繋がると考えた…

という事らしい…。

※普段のクラスメートのイメージが、覆る内容だったが、なるほど…そういう一面もあるんだと…

本人曰く、担任を言い負かしている状態で、

勝利が目前であると言う…

※なんか、そもそも勝ち負けがどうとか言う問題では…ない…と思っていたのだが…

ただ…そこからクラスメートと担任の攻防戦に付き合わされる事になる。

※少しずつ、自分の中で、なんとも言えないイライラが蓄積されていく…

翌日のお昼休みも平行線で進展なし…

※…イラっ

翌々日のお昼休みも平行線で、進展なし…

※…イライラっ

そうこうしているうちに、

出発前日まで引っ張る事になる…

その日、担任が出した答えは、

『おまえが、そこまで言うなら仕方がない…』

とか言い始めた時点で、

クラスメートは、完全に勝った…と思ったらしい…

が…ここまで、

ずーっと黙って聞いていた自分が、

どちらにも腹が立って来ていて…

※特にその一言を言った担任に…もちろん、ずーっと昼休みを潰されてた苛立ちも手伝って…

その言葉を遮るように、

ゆっくり低ーい声で介入してしまう事に…

多分こう言ったと思う…

『一言だけ、いいですか。』

担任へ『なぜ、お前の言っている事は最もだと思う、今後のバス席には、配慮するように働きかける、時間がかかるかもしれないが、そこは意見としてくみたい…だが、今回の修学旅行には、到底間に合わないので、なんとか今回は参加してくれないか。と言えませんか。』

クラスメートへ『今回の主張は、至って正論だと思う…が、これだけ頑張って主張したのだから、なんらかの布石にはなるだろうし、もういいのではないか。そもそもお前がいかない事で、基本思い出に残る修学旅行で、自分を含めた他のクラスメートの気持ちは考えてないよな!』

と…

※イライラが募っていたとはいえ、まぁこんな事をよく言ったものである…

言い切った後、双方沈黙…

結果…

クラスメートは…

翌日の修学旅行の準備を、

大慌てで、する事となった…

修学旅行から帰った後、

クラスメートは…

あの瞬間、絶対勝ったと思った…

お前があの場にいなければ…

でも、行って良かったろ?

って言うと…

そうだな…っと言っていた…。

追記:

そのクラスメートは、

本当に修学旅行の準備をしていなかったらしく…

その日の夕方、帰宅後から、

両親を含めて本当に大慌てで準備する羽目になったという事だったらしい…(笑)

願わくば、バスの席配置に改善がもたらせれていればいいのですが…

※実際には、難しい…よね…

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