考察・痛み止めの謎 一体何がガス漏れに効いたのか?
この記事は考察という名のど素人によるガバガバ推理駄文になります。完全に眉唾ものですので興味がある方、時間のある方だけお読みください。
効果があったのは鎮静作用だったのか?
先日のnoteでなぜかイブA錠がガス漏れに効いたと書きました。そこでは「イブA錠に含まれるアリルイソプロピルアセチル尿素という鎮静成分が効いたのではないか」と推測しておりました。そして現在服薬中のミルタザピン(NaSSA)が抗ヒスタミン作用(簡単に言うと鎮静作用)を有しており、これとイフェクサー(SNRI)が合わさった結果効能が増幅され、ガス漏れを防いでくれたのでは?というのが私の見立てだったのです。
ところがその後、ある当事者の方に連絡を取った際、その方が使用してきた薬と私の服用した薬に大変興味深い共通点が浮かび上がってきました。
いただいた情報を簡潔にまとめます。
イブを使用した時ガスとガス漏れが抑えられている感覚があった
パロキセチン(SSRI)やロフラゼプ酸エチル(抗不安薬)が効かなかった
抗ヒスタミン作用をもつアレジオン(鼻炎薬)も効かなかった
この方の体験が私の体験とほぼ一致していたのです。1はこの通りなので、まずは2から。
セロトニンは関係ない?
2で目を引いたのがパロキセチンです。これはSSRIという抗うつ剤の一つで、選択的セロトニン再取り込み阻害薬といいます。脳内でセロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を高めてくれる薬です。私が試して効果がなかった抗うつ剤はエスシタロプラムです。こちらも同じくSSRI、パロキセチンに比べて効果は穏やかです。
この2つの情報を合わせると、SSRIはガス漏れに効かない、つまりガス漏れとセロトニンに大きな繋がりはないかもしれないと推測できます。もしかするとセロトニン以上に相関のある物質があるかもしれない、ということで3へ。
鎮静作用だけではない?
次に3を見ていきます。連絡を取った方はアレジオン、私はアレルビという鼻炎薬を使用した経験があり、どちらも抗ヒスタミン作用を有している鼻炎薬です。ある研究では過敏性腸症候群の患者は抗ヒスタミン剤を服用すると症状が緩和するという結果が出たようですが、私たちは2人とも効果がありませんでした。しかし同じく鎮静成分を含むイブは両者共に効いています。ここでイブにあって鼻炎薬にないものに気づきました。
必要なのは鎮静作用+ノルアドレナリン?
イブA錠に含まれていて鼻炎薬にないもの、それは無水カフェインです。痛み止めには大抵眠気覚ましに無水カフェインが配合されています。この無水カフェインとアリルイソプロピルアセチル尿素の組み合わせがガス漏れに有効だった可能性があります。
私が現在服薬しているイフェクサー(SNRI)はセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬と言って、脳内のセロトニンとノルアドレナリンの濃度を高めてくれる薬です。低用量ではセロトニンが主なターゲットになりますが、増量するにつれてノルアドレナリンの作用が高まります。
カフェインにもノルアドレナリンを分泌させる効果があります。抗うつ剤を次々試した結果、運良くイブA錠に近い鎮静+興奮作用を持つ薬に出会い、ガス漏れが改善した…というのが現在の私の体調なのかもしれません。
ちなみにカフェインだけではダメなのか?という疑問が湧いたので試してみましたが、残念ながらカフェイン錠では効果はありませんでした。コーヒーも効果がなく、むしろ体調が崩れてしまいました。鎮静作用と興奮作用、この2つが必要なのかもしれません。
あとがき
ここまで書いたはいいものの、果たして本当にこの通りなのかは一切合切わかりません。何せ書いた本人は医療のど素人で、症例が2つしかない状態なので…。そもそもセロトニンやノルアドレナリンがどういうものなのかすら怪しいのです。ノルアドレナリンが腸や肛門にもたらす影響について、出来れば医療従事者の方、研究者の方に意見を伺いたいような?でも聞いたところで理解できそうにないので、難しいことはさておき、まずは症状の存在を認知していただけると非常に助かります。
とにかくガス漏れに効く薬が見つかればそれでいいので、この仮説が何らかの手掛かりになったらいいなあと思います。この記事を書くきっかけになった当事者の方には心からのお詫びと感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。治療を進めるための重要な手掛かりを得ることができました。
それでは長々と失礼しました。ガス漏れが医療によって治る日がくることを願っています。
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