ストリップショーに行った話
場所は大阪、雑居ビルが立ち並ぶ町の中に目的のストリップ劇場はあります。開場30分前でしたが10人程の列が形成されており、その後ろへ並びます。続々とやってきて挨拶を交わす常連紳士達。新参者である私と友人氏は値踏みするような視線を向けられ、居心地の悪さと若干の後悔を感じつつも開場時間となりました。入場料を支払い観覧席へと向かいます。観覧席は次のようになっていました。
ペニスです。上から吊るされたミラーボールは光り輝く釣鐘として金玉であることを明確に示しており、観客席へと伸びる花道と回転台は勃起した陰茎そのものです。巨大なペニスは他人を引き寄せる重力を発生させ、男性器の周囲の席へと座る観客。私達は亀頭の方向、前から2列目の席へと収まりました。
ショーが始まります。
公演の内容を詳細に伝えるのは面白くないというより実際見てほしいので書きませんが、概要だけ説明します。
•演舞にはそれぞれテーマがある
•1人20分程度、3曲踊る
•1曲目(通常)→2曲目(下着)→3曲目(裸)
•3曲目の後、ステージ上でお礼を言うオープンショーがある
•オープンショーは演者にお札を渡すことができる
•3人のステージ終了後、休憩兼撮影会有り
•撮影会はツーショットできる
•休憩後、2人のステージで1公演終了
以上がざっくりとした感想ですが興味のある人は行きましょう。
個人的な感想は、簡単に服が脱げていくエロMMDダンスみたいだなーとか非常に失礼なことを考えていましたが、演者さんが回転台でシャチホコのポーズや筋トレの横向きプランク+開脚に近い姿勢で数秒キープする姿を見て
「筋肉どうなってんの?」
「その姿勢、腹筋バキバキに逝くやべーやつだ」
「そこまでするにはとんでもない努力だろう…」
と心の中で賛辞を贈りました。健康的で筋肉質の体は1つの芸術品ですからね。
現代、私達は服やメイクや情報などで自らを着飾る生物となっています。反対にストリップは一糸纏わぬ姿で踊ります。全てを削ぎ落とし、裸一貫で勝負するその姿に卑猥という言葉は合いません。ストリップショーとは何も持たない人間の美しさを再確認するための場所なのです。
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