1998年6月4日(木)
【戦士鍛錬場:中尾 智史・大島 清吾・井上 貴志・栗原 慎・松 美由紀】
「ちょっと第3迷宮の実際がわからないけど、いつまでも引き伸ばしてもしょうがないから、来週から探索を開始することにしましょう」
18期で絶対運命黙示録部隊の戦士井上 貴志、栗原 慎、松 美由紀に向かって中尾 智史がこう説明した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。18期の5部隊はその内3部隊が第3迷宮、2部隊が第1迷宮を探索することになっている。第1迷宮を探索するイナバウアー部隊と、特別な週間部隊は、今週すでに探索を開始している。残る3部隊はいつぐらいから探索を開始するのかを検討していたが、とにかく探索してみないと迷宮の難易度もわからないので、細心の注意を払うことを条件に来週から探索を行うことになったのである。ただ、絶対運命部隊は戦士3人の実力がある程度に達しているので、来週から探索を開始するが、電車でGO部隊とギンガマン応援部隊は、もう少し戦士の実力を上げた方が安全だという見解から、探索開始は再来週以降になる予定である。
「了解しました。とりあえず俺らが状況を確認して来ます」
「曜日は木曜日と決めてるから丁度1週間後ですね。それまで続けてご指導お願いします」
真剣な表情を浮かべて井上が言葉を発し、それに続けて松が探索日の予定と、それまでの期間も指導をしてくれるよう頼んだ。これを聞いて、中尾と大島は大きく首を縦に振り了承したのである。
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