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1996年8月14日(水)《BN》

【エンペラー:本田 仁】
デゲレゲデゲデゲデゲデゲレーン、テレレレレレレレレ、ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンデンデンデンデンデンデンデン
 青7を揃えた本田 仁は特に表情を崩すこともなく、冷静にボーナス消化に入った。ここはお昼過ぎの『エンペラー武蔵ヶ丘店』。お盆期間中ということもあり、たくさんの客が訪れて遊戯を楽しんでいる。本田も午前中は家族と一緒に墓参りを行なっており、お昼ご飯を食べた後、家を出てきたのである。何をしようかと少し考えたが、いつも一緒に遊ぶメンバー達もお盆期間はそれぞれ帰省しているようなので、一緒に遊べる面子がすぐには思いつかなかった。そこで、仕方なくマイホールである『エンペラー武蔵ヶ丘店』でスロットを打つことにしたのである。だが、そもそもお盆休み期間中で設定は望めないし、昼過ぎから行って空いている台を打つので厳しい戦いになるのは自明の理である。なので、設定がどうであれある程度勝負になる台を打とうと思い台を探す。するとお昼過ぎの時点でビッグ3レギュラー3のクランキーコンドルが空いていたのでこれに座ることにした。回転数を見ても、確率的には設定1をはるかに下回っているが、前に打った人が引き弱だと断定し、とりあえずぶん回すことにする。すると5枚目の夏目さんでビッグを引くことができたのである。
「まあ5000円なら良しとしよう」
 ビッグを消化した後、こう言葉を漏らした本田は、また黙々と打ち始める。するとやはり設定はあまり良くないようであり、出玉を全部飲まれてしまった。そこで一旦席を確保して、他に良い台がないか見て回ったが、今日は客が多く、良さそうな空き台も見つからなかったので、元の席に座り継続することにした。結果この後追加6枚目の夏目で再度ビッグを引き、この後は出玉を無くすことなくコンスタントにボーナスを引くことができ、最終的には少しプラスで勝負を終えたのであった。

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