Gran Turismo 7 Setting Blog #8

2024年8月7日 21:39

いつもの前口上

昔取った杵柄と言うわけでもないんですが、以前某SNSにてグランツーリスモ5と6の車のセッティング公開みたいなことをやっていました。昨年末近辺に、遅ればせながら『グランツーリスモ7』を始めまして、毎日レースを走ってはセッティングを煮詰めてみたいな遊びを大いに楽しんでおります。

やっぱりGTは自分の原点だなと思い至り、GT7に関してもセッティングを公開していこうかなと思います。参考になれば幸いです。

注意点として、あくまでもこの設定値は自分が扱いやすい数値であるということをお断りしておきます。また速く走れるセッティングであるかどうかは未知数であり、自分が速く走れるテクニックがそれ程ないことも追記しておきます。

さて今回は

本記事も前回からだいぶ間が開いてしまいましたね。その間に大きなアップデートが来て車の挙動とパフォーマンスポイント（PP）が大幅に変わったので、色々な車のセッティングの見直しを必死にやってました。様々な駆動形式で自分なりのベースセッティングを再度見つけるって感じにプレイしてましたよ。

アップデートで車の挙動が変化した事で操作が難しくも楽しくなったんですが、自分的に一番楽しいなと思ったのがダートコースでの挙動ですね。アップデート以前までの挙動はハッキリ言って楽しくなかったです。どんな操作をしても全然思った通りに動かなくて、簡単に明後日の方向に吹っ飛んでしまうという有り様。ダートのイベントは不本意ながらアシストてんこ盛りでこなしてました。

そんなダートの挙動が大幅に改善されまして、難易度が下がったと言うより自分の考えた操作通りに動いてくれるというか、行きたい方向にちゃんと行ってくれる挙動に変わったと感じます。めちゃくちゃ楽しいので毎日ダートコースにてアクセル全開の高速ドリフトで車をぶん回してますよ。アクセルコントロールで車を曲げるダートの爽快感を思い出しました。

そのアップデートで車とコースも追加されたのですが、とうとう念願の車がやってきました。それが、

SUBARU インプレッサWRC '98でございま〜す‼︎（パチパチパチパチ）

いやもうガチで待ち焦がれてました。GT5やGT6でもグラフィックが綺麗な新規車種としては収録されず仕舞いだったのに、GT7になってやっと綺麗なグラフィックのインプレッサWRカーを使える様になるとか、まさに感無量でございますよ。 6台ほど仕入れて、シェアされている色んなリバリーを貼ってWRCのラリーイベント各国仕様を作ってニヤニヤしてます（笑）

あと誰も作ってなかった1999年のWRC世界ラリー選手権のモンテカルロラリーなどのユハ・カンクネン仕様リバリーを自作してみたりとか、あらゆる方向で楽しんでたりしますね。カンクネン仕様モンテカルロラリーのリバリーはユーザーの皆さまに結構好評みたいで、この記事を執筆中の時点で185いいねをいただいております。非常に嬉しく思っておりますよ。

ということで、せっかく念願の車が追加されましたので、インプレッサWRCのターマック仕様とダート仕様のセッティングでも公開してみようかと思います。かなりコントローラブルな方向に振ってみましたので、特にダートセッティングでは悪路を高速でかっ飛ばす爽快感がたまらないと自負しておりますよ。

お気に召していただければ幸いでございます。

SUBARU インプレッサ Rally Car ’98

前向きがターマック仕様（モンテカルロラリー）後ろ向きがダート仕様（フィンランドラリー）

まず車について軽く紹介します。

インプレッサと言えばラリーというくらい、ラリーとは非常に深い関係がある車ですね。そもそもWRCにて改造範囲の狭いグループA規定に合致させて勝利するために、最初から高性能の車を作ってしまえばいいのでは？という構想から生まれた車だと記憶しております。

1993年にWRC第9戦1000湖ラリーでデビュー、アリ・バタネンが2位フィニッシュという好成績を収めます。1994年にはマニュファクチャラーズランキングで2位を獲得、そして翌年1995年から1997年までマニュファクチャラーズタイトルを3年連続で獲得するという大快挙を成し遂げたのは有名な話ですね。1995年はコリン・マクレーがドライバーズランキングでチャンピオンになりましたので、マニュファクチャラーズランキングとダブルタイトル獲得という、まさにスバルのWRCでの黄金時代と言っても過言ではないと思います。

こちらは前向きがダート仕様、後ろ向きがターマック仕様、ホイールにも違いがあります

今回GT7に追加されたインプレッサ Rally Car '98は、1997年に導入されたワールドラリーカー規定に則って作られた車の1998年バージョンで、改造範囲がかなり広く外観に市販車の面影は残しつつも中身は完全に競技用の車として設計されています（そもそものベース車両がスポーツモデルのWRXではないインプレッサリトナだったり）。

動かしてみると分かるんですが、クイックな挙動が非常に楽しくコーナリングスピードと加速力がとんでもない車に仕上がっています。最高速が速いことよりも加速力が速い方が瞬間的な爽快感が強くて気持ちが昂るのでは？とも思ってますね。

使用パーツ

足回り

タイヤ
・ターマック仕様はレーシングソフトタイヤ（ハードやミディアムでの代用も可能）
・ダート仕様はダートタイヤ
ホイール
・ターマック仕様はオフセット＆リム幅をワイドに設定
・ダート仕様はデフォルトのまま

性能調整パーツ

バラスト
パワーリストリクター

トランスミッション

フルカスタマイズ・シーケンシャル・ミッション（1999年仕様をイメージしてます）

過給機

ターマック仕様のみ高回転型ターボ

各種セッティング

セッティングの数値は画像の方で紹介します。まずはターマック仕様。

こういうセッティングになりました。高回転型ターボを装着し、コンピュータとリストリクターを調整して、GT7レースイベントのワールドラリー・チャレンジ（PP700）で楽に走れる感じに設定しています。ワールドラリー・チャレンジ Gr.Bもそこそこいけますよ。PPに余裕がありますので、パワー不足を感じたらお好みで調整していただければと思います。

タイヤも適宜交換していただいても大丈夫かと思います。サスペンションの固有振動数をあまり硬めにはしておりませんので、レーシングタイヤなら大体対応可能でキチンとグリップする足回りにしておきました。

今回のアップデートの副作用というか変更点かと思いますが、ブレーキングが非常にシビアになりましたね。ブレーキをかけながらコーナリングをしようとすると思わぬ方向に吹っ飛ぶ可能性が高まりました。

このインプレッサでも急にリアが滑り出してインに巻き込みながらアウト側へ吹っ飛んだり、立て直そうとするとあっちに行ったりこっちに行ったりとタコ踊りし始めたり、コントロールが難しく感じる部分があったりします。

ただ逆に言うと、その特性を掴んでさえしまえば滑りながらのブレーキングターンを自由自在に繰り出せるという事に繋がるのではないかとは思いますね。

さて次はダート仕様のセッティングになります。

こういう感じになりました。グループAワールドラリーカー規定を意識しまして、パワーはノーマルのままとしてあります。ターマック仕様との違いは、

・サスペンションが底付きしない様に車高を高めに
・ダンパーは減衰比を強めにし悪路でも積極的にショックを吸収し車体の安定を目指す
・前後駆動力配分をフロント側に寄せて悪路でのグリップ力を意識
・トランスミッションの最高速設定をかなりの加速重視に設定

こんな感じでしょうか。こんなノーマルに毛が生えたセッティングでも、レースイベントのダートコースにおいて、PP700だろうがGr.Bだろうが楽勝出来るレベルになってます。まあコンピュータのダート走りが超安定思考に設定されてるのも原因でしょうけどね（笑）

ちなみに俺のダートの走り方ですが、例えば2速で曲がるコーナーが近づいて来たとしたら、3速全開でステアリングを切ってコーナーのより内側に向かう様に侵入します。そうするとリアが滑り出しエンジンの回転が落ちながらアンダーステア状態で外側に吹っ飛ぼうとしますので、そこで2速にシフトダウンしエンジンの回転力を上げアクセルコントロールで速度を調整しつつステアリングで舵角微調整、ドリフト状態を維持しながら出来る限り速いスピードで抜けて行くという感じですかね。

4速全開でドリフトしながら抜けていく高速コーナーとか最高に楽しいですよ。今回のセッティングの方向性として、ステアリングの切れ具合が少しクイック気味になる様にフロント側をセッティングしていて、曲がり始めはイン側に深く切り込もうとしますが、逆にリアは車体がスピン状態にならない程度に粘る感じの滑り方になっています。その状態で細かくカウンターを当てれば安定しますし、アクセルコントロールでの曲がり角度の微調整も出来る様になっていますし、非常にコントローラブルな感じに仕上がってると思いますよ。

参考タイムとして、サルディーニャ・ウィンドミルズ順走で1分23秒〜24秒台ってところでしょうか。

この記事には載せませんでしたがスノータイヤ仕様のセッティングもあります。と言ってもダート仕様のセッティングにスノータイヤを履かせるだけなんですけどね。普通に応用が効く様になってますよ。

どちらの仕様も丁寧な操作を心掛ければ自分の考えた通り自由自在に走ってくれる車に仕上がっていると思います。

オマケセッティング

YouTubeにてWTC PP600カテゴリーの、難関ながらも賞金が高いため非常に人気なレース・東京エクスプレスウェイ12周用のセッティングを見かけまして、それを参考にしつつ自分なりのセットを出してみました。ホイールはターマック仕様と同様にオフセットとリム幅をワイドに設定しております。

自力での最高速は300km/hに届かないもののトルクが太いので加速性能は抜群、ボディサイズがコンパクトでホイールベースが短いことからくるコーナーでのクイックな挙動、且つボディ剛性が高くAWD特有の車体安定性も相まってコーナリングスピードがとてつもなく速いという、ラリー競技専用車のいい部分を活かした戦法で攻めれば結構楽に勝てるという車になっております。

グリップ力の低いスポーツハードタイヤを履いておりますので、足回り設定自体はターマック仕様とダート仕様をミックスした感じですね。固有振動数を低めにして硬いタイヤでのグリップ力を極力稼ぎつつ、ダンパーを弱めにして路面の段差を拾っても車体が跳ねない感じに仕上げています。前後駆動力配分も低いグリップ力を補う感じでフロント側が大きめになってますね。

テクニックというほどでもないのですが、コーナーの立ち上がり時にレッドゾーンまで回ってない状態で早めのシフトアップをすると、挙動が安定しつつ中回転型ターボによる低い回転域での太いトルクのおかげでグングンと加速するので、思ったよりも速いスピードでコーナーを脱出することが出来ます。

ピット戦略や燃料調整も非常に簡単で、

・フューエルマップは1で固定
・7周目の終わりにピットイン（1ピットでオッケー）
・タイヤは必ず交換して残り周数よりちょっとだけ多めに給油

こんな感じです。

他には、路面が濡れている状態の時は絶対にレコードラインの外を走らないことでしょうか。いくら悪路に対応している足回りだろうと操作を受け付けなくなるハイドロプレーニング現象には絶対に勝てませんからね。多分これが一番の注意点であり、これさえ守れば勝機は当たり前にそこにあるよって事です。

自分の操作環境

PS4版のグランツーリスモ7をプレイしてまして、操作はデフォルトのDUALSHOCK4（要はパッド操作）です。コントローラー操舵スピード補正は3でやってます。

アシストとしてTCS（トラクションコントロール）を1、ABS（アンチロックブレーキ）を標準に設定しています。スタビリティ・マネジメントなどの挙動系アシストは使用しておりません。

またマニュアルミッションで操作しております。セッティング自体はオートマにも問題なく対応出来るとは思いますよ。ただしダートの場合オートマだと操作しにくいかも知れません。わざとシフトダウンして回転力を上げたり、わざとシフトアップして回転力を下げたりと、オートマでは出来ない操作をすることも多いですからね。

ちなみにコントローラーのボタン設定はこんな感じです。

ちょっとしたお願い

もしハンドルコントローラーをお使いでこのセッティングを試してみた方がいらっしゃいましたら是非感想を聞かせていただきたいです。グランツーリスモ5や6のセッティング時はハンコン使いの方々にもなかなか好評でしたが、7では果たして？といったところですね。

終わりに

今回はこんな感じで締めたいと思います。念願だったインプレッサWRCをターマックでもダートでも自由自在に操れる爽快感、本当に心から嬉しく思ってますよ。

これを機に、グランツーリスモでも1990〜2000年代のグループAやWRカー規定のラリーカーを収録して、GT7上での新しいカテゴリーとなるGr.A（PP600くらい？）を制定し、たくさんのダートコースやツイスティなターマックコースなども収録して、楽しくレース出来たら最高に嬉しいのになどと妄想する今日この頃です。

さてさて、このセッティングを試してみた方がいらっしゃいましたら是非ともご感想を聞かせてくださいませ。自分以外が操作したらどう思うのか、非常に興味があります。

それではまた！

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？