Kelt..ケルト
昔、古代ヨーロッパに馬車や戦車で中央アジアから渡来し、
地中海と北海の沿岸地域を除くほとんど全域を席巻した民族
古代ローマで”未知の人”という意味のケルト…
ローマ人やギリシア人からするとケルト人は、かなり高度な宗教をもっていて、死を恐れぬ勇敢さがあり、それは霊魂の不死を説く宗教から来ているのではないかと考えられていたようです。
ケルト人の霊魂の数は一定で、白い羊と黒い羊に例えられ、1つの魂が生まれると1つの魂が終わるとされていました。
現世と他界の二重構造の中で生きるケルト人の精神世界をよく表しているのが、サワンの祭りで、今の諸聖人の祝日ハロウィンです。
巨石遺跡の妖精の丘 ”Sigh(シー)”には、メンヒル(立石)、ドルメン(巨石墳)、ケルン(墳丘)、列石、クロムレック(ストーンサークル)
があり、造ったのは地下に住む妖精や小人であるとされ、地下の世界は
他界の世界であり、女人の世界でした。
公的神々より日時用の心配事を身近な母神の守護に求めていたケルト人は
聖母マリアの母 聖母アンナを崇拝し、ケルトの大地母神は大地そのもの
でした。
多様な女神として現れてくる神々は隠れた大母神の分身なのでした。
ケルトの古伝承は口承で伝えられ、民話化していき、母神たちの名前は
あまり知られていないようです。
ケルトの神話は他界への旅物語が多くあるようです。
ケルトという言葉の響きに何か親しみを感じて、神話も不思議で面白くて
なんだか惹かれるSidhのカードの背景がわかったり、聖母マリアのお母さん
まで出てきて、私の中のものが何かつながっていく感じがあり、とても
興味深いです。
今回のイラストはSULIS(スリス)
ケルトの太陽の女神です。
再び活力を得るために水のもとへ…すーっと流れて進んでゆく…
そんなイメージです。
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参考文献
ケルト神話と中世騎士物語「他界への旅と冒険」
中公新書 田中仁彦 著
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